死亡するケースも!? 熱中症の予防に欠かせない基本の対策5つ
こんにちは。子育て研究所代表の佐藤理香です。
2016年は猛暑になりそうだと言われていますが、確かに暑い日が続いています。
消防庁によると、7月上旬の1週間、熱中症で搬送された人は5,000人弱 もいることがわかりました。
今年の熱中症患者の中でも、入院が3週間以上必要な人は100人を超え、亡くなった人が8名います。
地球温暖化やヒートアイランド現象により、熱中症は数年前から注意喚起が頻繁になされるようになったので、多くの人が対策をとっていると思います。
本格的な夏を目の前にして、今一度基本事項をおさらいしてみましょう。
●熱中症とは?
熱中症は、気温に体が適応することができずに起こります。
体内の水分や塩分などのバランスが崩れ、体温の調節がうまくできなくなるのです。
体は、血管を広げて体内の熱を外に放射したり、汗をかいて蒸発させたりして体温の調整をしています。
しかし、気温が高いと体内の熱は放出しきれず、また湿度が高いと汗が蒸発しません。
日中の気温が30度を超えると熱中症による死亡が増え始める と言われています。さらに気温が高くなるにつれて死亡率が急上昇します。
熱中症は、湿度が高い場合や風が吹かない(弱い)などの環境でも発生しやすくなります。毎年、梅雨が明ける7月、8月は蒸し暑くなりますので、特に小さい子どもは熱中症に注意が必要です。
●熱中症は予防第一!
つい先日、私自身、庭仕事をしてふらっとしました。
朝9時過ぎだったので、それほど気温も高くないと思い油断していました。気がつくと、大量の汗をかいており、フラフラしていたのです。
熱中症は何よりも予防が大事です。以下の内容を参考に、子どもの予防にも気をつけましょう。
●(1)日差しを避ける
外では日傘をさしたり帽子をかぶったりするとよいです。日陰を選んで歩くだけでもかなり効果的です。
子どもは身長が低いですし、ベビーカーも地面から近いところに座面があるので地表面からの熱の影響を受けやすくなります。気温が高い日に散歩する場合は気をつけましょう。
●(2)暑さを避ける
近年、屋内での熱中症が多発しています。特に高齢者や小さな子どもがいる家庭で冷房を我慢してしまうケースです。エアコンや扇風機を利用し、できれば室温28度以下、湿度60%以下 に保つと効果的です。
すだれやカーテンで直射日光を防ぐなどして、暑さを避けることも大切です。