子育て情報『ほめるより効果アリ!? 子どもの学習意欲を高めるとっておきの言葉』

ほめるより効果アリ!? 子どもの学習意欲を高めるとっておきの言葉

ほめるより効果アリ!? 子どもの学習意欲を高めるとっておきの言葉

【ママからのご相談】
子育て評論家の方々が「子どもはほめて伸ばしましょう」と言っていますが、うちの子どもは、ほめると調子に乗ってしまうところがあります。

親族に小さい子どもがいないため、周りから甘やかされており、みんなからほめられて育ったせいなのか、ほめられないと拗ねてやる気をなくしてしまうことも……。

子どもをやる気にさせて自信をつけるためにほめているわけですが、なんだか逆効果に思います。ほめる以外に、いい方法はありませんか?

目次1 ほめるよりも勇気付けが大事2 人をほめるのも叱るのもいけない理由2つ3 ほめるのではなく、感謝する

●A. ほめるよりも勇気付けが大事

ご質問ありがとうございます。学習アドバイザーの佐々木です。

ほめることは確かに効果がある方法ですが、それだけではいけないと感じたのですね。

ベストセラー本『嫌われる勇気』でその名を知らしめたアドラー心理学では、人をほめるのも叱るのもいけない と言われています。その理由は大きく2つあります。


●人をほめるのも叱るのもいけない理由2つ

●(1)上下関係ができてしまう

たとえば、こんな場面を想像してみてください。部下が、あなたにこう言います。「よく頑張りましたね」と。

ほめ言葉を部下から言われたら、どうでしょう?正直、ちょっとイヤではないですか?

あるいは、尊敬できない上司からほめられて、何ともいや~な気持ちになったことがありませんか?

ほめるという行為の裏には、上下関係があります。ほめた時点で相手との上下関係を無意識のうちに作り上げてしまうことになるのです。

すべての人間は対等であるという考えのもと、上下関係をつくる“ほめ”ではなく、対等であることを前提とした“勇気づけ ”をすべきだとアドラーは主張しています。

●(2)承認欲求を刺激してしまう

人間には、人から認められたい欲求『承認欲求』があります。

たとえば、子どもが勉強しているときにほめてしまうと、子どもの承認欲求が満たされます。


これを続けていくと、子どもは“ほめられるために勉強する”ようになってしまうのです。

承認を与えることによって、相手は承認なしでは動けなくなってしまう危険性がある とアドラーは警鐘を鳴らしているのです。質問者さんのお子さんは、この状態かもしれませんね。

●ほめるのではなく、感謝する

相手をほめる目的は何でしょうか?きっと、相手にやる気になってもらうためですよね。

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