ほめるより効果アリ!? 子どもの学習意欲を高めるとっておきの言葉
それでは、相手をやる気にするために、何を言うべきなのでしょうか。
上下関係を作らず、承認欲求を過度に刺激しない言い方。私を主語にする、『Iメッセージ(アイ・メッセージ) 』が有効です。
たとえば、「えらい!」というほめ言葉。「えらい」の主語は「あなた」です。「あなたはえらいね」と伝えると、評価する言い方になります。
主語を「わたし」に変える言い方だと、「私は、うれしい」ですね。「宿題やったんだ、えらい!」ではなく、「宿題やったんだ、うれしい! 」と言ってみましょう。
こうすることで、お子さんの貢献感を育てることができます。
ほめられるために動くのではなく、相手を喜ばせるために何かをすることを教えるのです。お子さんも、感謝されることを喜ぶでしょう。
ほめて評価したり承認したりするのではなく、感謝して貢献感を育てる 。これがお子さんに自信を与える言葉がけです。ぜひやってみてくださいね。
【参考文献】
・『嫌われる勇気自己啓発の源流「アドラー」の教え』岸見一郎・古賀史健(著)
・『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』小倉広(著)
●ライター/佐々木恵(教育コンサルタント)