パートナーのせい? 結婚後に“適応障害”になる原因と対処法
こんにちは。メンタルケア心理士の桜井涼です。
結婚をしたらパートナーと一緒に住むという人が大半を占めます。
しかし、何らかの事情やストレスによって、 結婚後に適応障害を引き起こしてしまう人が年々増えてきていることを知っていますでしょうか。
環境の変化についていけない状態が、体や心にさまざまな症状を引き起こしてしまうのです。
幸せであるはずの結婚がストレス要因となってしまうことは、パートナーにとってはショックでしかないでしょう。
話を聞いただけで落ち込んでしまうこともあるかと思います。
でも、対処法を試してみることで良い方向に向かうこともありますから、諦めないでいただきたいです。
●適応障害とは?
適応障害とはどのような状態を言うのか説明したいと思います。
人生の節目というのは誰にでも起こります。入学や就職、妊娠、出産、介護、退職といったものが節目にあたります。
もちろん、結婚も人生の大きな節目となります。
こういった環境の変化に、人はついていける(適応する)ものなのですが、何らかの事情やストレスが過剰にかかった状態では、環境の変化についていけないことが出てきます。
そのときに適応しようとする心の動き(適応機制)がうまく働かない状態が続くと、体や心に不調をきたします。
これが、適応障害という脳の機能低下によって起こる病気 です。
しかも、日常生活に支障をきたすほどの大きいものであることが多く、重症化してうつ病になってしまう可能性を秘めている病気のひとつです。
症状としては、
【身体症状】
・胃痛、胃もたれ
・頭痛
・不眠
・息切れ
など。
【その他】
・過剰な不安感
・会社に行けなくなり、自室に引きこもってしまう
・ギャンブル
・過剰飲酒
などが挙げられます。
●結婚後に起こってしまう理由
結婚は人生の大きな節目となるものです。そして、パートナーとの生活は自分の生活に少なからず影響を与えます。
このときに、自分で理解しているストレスや、違和感など無意識下でストレスを感じること があります。
食生活や生活習慣はパートナーに合わせなければいけませんし、結婚によってさまざまな相手のいい面や悪い面を垣間見ることになるでしょう。正常な状態であれば適応できるものが、できなくなってしまうことがあります。
また、適応しようと心のバランスを取るために適応機制が働くのですが、それが働かなくなってしまいます。