邪道じゃない? 勉強しない子どもをヤル気にさせるご褒美制度のススメ
●ご褒美制度を活用してみましょう!
遠い将来の見通しを述べても、心に響きにくい子どもには、“近い将来のご褒美制度 ”でモチベーションをアップさせるという方法はいかがでしょうか?
「勉強することは当たり前のことなのに、ご褒美なんて邪道だ」というお考えの方もいらっしゃるとは思いますが、“目先の分かりやすいメリットにしか反応しない”というタイプの子どもや成長の時期があるとすれば、それも一つの方法として試してみるのも良いのではないでしょうか?
東大、京大、早慶といった一流大学卒業者の中でも、突出したリーダーシップを発揮してグローバルに活躍する人材200人に幼少期や学生時代を振り返ってもらい、出た意見をまとめた本が、『一流の育て方ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』。
この本によれば、「成績がいいとご褒美がもらえ、それが目的になって頑張る気になれた 」という回答が数多くあったそうです。
最初はご褒美ほしさでやっていた勉強でも、一度「自分は勉強が得意だ」という自信を持つと、勉強が楽しくなってくるという変化が見られることもありますよね。
また、精神科医であり教育評論家でもある和田秀樹氏は著書の中で、『何の努力もしない子を褒めても努力することを覚えないが、ご褒美を出すことで子どもは「努力をすれば認めてもらえる」という実感を得ることができるようになる』とおっしゃっています。
勉強を頑張って結果を出す“成功体験”をしてみることで、自分自身への自信が芽生えるケースもあるそうです。
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いかがでしょうか?
ご褒美の話をして子どもが「ようし、やってみよう!」と思ったのなら、余計なことは言わずに見守りましょう。
せっかくモチベーションが上がったのに、いつものように口うるさくあれこれ言ったのでは、効果は半減です。
そっと見守り、子どもが困って助けを求めてくれば助けるくらいに留めましょう。
1回目のチャレンジで、もしご褒美を手にすることができなかったとしても、嫌味を言うのはNG。「また頑張ればいいよ 」と励ましてあげることをお忘れなく!
【参考文献】
・『一流の育て方ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』ムーギー・キム、ミセス・パンプキン(著)
・『アドラー流「自分から勉強する子」の親の言葉』和田秀樹(著)
●ライター/パピルス(フリーライター)