虐待しないか不安! 子育てママのストレスを吹き飛ばす“合い言葉”とは
【ママからのご相談】
年長さんの男の子ともうすぐ3歳の女の子のママをしています。近頃、毎日のように児童虐待のニュースが流れていますよね。自分にも同じような年齢の子どもがいるので本当に痛ましくて悲しいです。
そんなニュースを聞くと、「とんでもない親だ!」と憤る気持ちが起きるより先に、「自分がもしわが子に同じようなことをしてしまったら?」という不安が頭をよぎるのです。
私よりも大変な思いをしながら子育てをしている方はもっと大勢いるし、甘えているのかもしれませんが、今とても子育てが苦しいです。
●A. 子育てに悩んだら「どちらでもいい」と考えてみてください
ご相談ありがとうございます。ママライターのあしださきです。
児童虐待のニュース、私も最近本当に多いなと思います。
毎日のように流れる痛ましい事件を、つらい気持ちで受け止めていらっしゃるご相談者さまのお悩みを少しでも軽くすることができないものかという思いで、このコラムを書いています。
まず、ご相談者様のように子育て中の母親の中には、「自分がわが子を虐待してしまうかもしれない 」と考え、悩む人も多くいらっしゃるという事実があります。
平成25年に東京都福祉保健局が行った、児童虐待防止のためのアンケート調査においても、次のような結果が出ています。
子育ての経験がある方で、子育てについて悩みがある(あった)と答えた人のうち、「子どもを虐待しそうになったことがある」と答えた割合は、27.9%であったそうです。
また、「児童虐待が起こる原因と思われるものは?」という質問に対しては、「親のストレス」が63.0%と一番多い回答でした。
家庭内で主に昼間の育児を担っているのは、お母さんたちです。
そのお母さんたちが育児関連で多くのストレスを感じてしまうのは、児童虐待防止の観点からも非常に危険なのだということがいえますよね。
●母親のストレスにはどんなものがあるか
・他者との比較によるストレス
お子さんが小さいうちは、「いつ寝返りをしたか」や「言葉を話すのが早い、遅い」などで悩むことが多いです。
大きくなると「小学校受験」「習い事」「親のステイタス」などで比較します。
・義理家族との付き合い方
孫誕生によって、自然と夫の家族との付き合いがより濃密なものとなります。そのことで生じる家族の価値観の相違はママたちにとっては非常につらいものがあります。