国によって認識が違う? 現役ママに聞く“手を上げるしつけ”への賛否
こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。
最近は「体罰を根絶しよう」という動きが世間で大きくなっており、学校で教師が生徒に手をあげることがかなり少なくなりました。
それどころか、教師の方が生徒に近づくことを怖がっている様子さえ見え隠れしています。大人と子どもの関係は少しずつ変わりつつあるのかもしれません。
一方、家庭内ではどうなのでしょうか。各家庭によって教育方針は大きく異なるため、一概に“体罰はいけないこと”だと言いきることは難しいです。
そこで今回は、家庭内で子どもに手を上げることへの賛否と、日本と海外の認識の違いについてご紹介します。
●手を上げるのはしつけの一部派
わんぱくな子ども、口が達者な子どもを持つ親にとって、手を上げることは“最後の手段”的なしつけとの認識もあるようです。
『いくら口で言って聞かせても、右から左に抜けていくんだもの』と言うのは、7歳の双子の男の子のママUさん(39歳)。
二人そろってのわんぱくぶりにいくら叱っても追いつかず、『これは絶対にダメ!っていうポイントでゴチンとげんこつ。だけど、子どもが泣くくらいの強さで1発だけにするのがマイルール 。自分のげんこつもかなり痛くて、みんなで涙目になるのよ。息子たちも痛い目にあって、さらにママが半泣きになれば、さすがにマズイことをしたって思うみたいで反省するし』と付け加えました。
いくら声をからして叱っても、相手に伝わらなければ意味がありません。口で言っても効き目がない以上、げんこつ一発は愛の鉄拳というわけです。
『ひょっとしたら、私の口での叱り方が下手なだけかもしれないけど、どうせ叱るならその場でしっかり伝わる方法を取るべきでしょう?それにげんこつゴチンのほうが、その場で反省して謝って、お互いに後をひかないの 』とも教えてくれました。
どんな子どもにも当てはまるとは限りませんが、Uさんの自宅でこの話を聞いている間も、Uさんの「こらっ!」の声に耳を貸すことなく、階段を駆け上り駆け下りを繰り返す双子を見て、「なるほど、確かに小言よりもげんこつの方がきく子どももいるかもしれない」と思わされました。
●絶対に手をあげない派
暴力を使わなくてもちゃんとしつけはできるとして、決して子どもに手をあげない親もいます。小学3年生の男の子と年中の女の子のママEさん(37歳)