悲しい選択の前に! 体験者が教える効果のあったイジメ撃退法
こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。
いじめを受けて自ら命を絶ってしまうという悲しい事件が、今年もたくさんニュースになりました。
いじめを受けた人は、 「自分がいるから……」「自分が存在しているから」と自分ばかりを責めてしまうようになってしまいます。
大切な命をいじめのために投げ打ってしまいたくなる気持ちは本当によくわかります。
でも、“やれるだけのことをしてみる”という選択肢を選んでほしいという気持ちが強くあります。
そのためには、大人である私たちが手を離さずにしっかり助けてあげることと、子どもの些細な様子の変化を見逃さないでいることが大切だと考えています。
●いじめは心を確実にむしばみます
いじめは、ちょっとしたきっかけから始まることが多く、いじめている側は「自分がいじめをしているという感覚がない」というおかしなことになっているのをご存じでしょうか。
ちょっとからかっただけ、ふざけていただけという軽い気持ちでいる場合が多い のです。
しかし、いじめを受けた側は心身共に傷を負うことになり、疲れ果ててしまいます。
また、「人には知られたくない、親に心配をかけたくない」という思いがあるため、口に出して言うことができなかったり、脅されていたりという場合もあるのが現状です。
そこから、不登校やリストカットなどの安心感を得るための行動に傾いてしまいます。
しかも、理由を言うのが難しいことや、思春期特有の親への反抗などさまざまなことが絡み合っているので、親からすれば「接し方が難しい」と感じることも多いでしょう。
●いじめ撃退のためにいじめ体験者が行ってきた方法
「いじめに撃退法があるのだろうか?」と思う人もいるでしょう。
いじめを受けた過去を持つ私も、撃退法については考えたことがありませんでした。
いじめられたという経験がある人たちから話を聞く中で、この子たちがどのような行動をとって、どういじめをかわしてきたのかを書きたいと思います。
●【撃退法1】鏡を見せた
当時小学4年生だったAさん(女子)は、同級生から悪口や仲間はずれ、物を隠されるという行為をされていました。
時には蹴られたり傘で叩かれたりということもあったそうです。
そのときに、相手の顔を見たらすごい形相だった そうで、それを相手に見せてやろうと思ったそうです。