教育はムズカシイ! 日常生活の中で子どもの“感性”を伸ばす方法3つ
こんにちは。子育て研究所代表の佐藤理香です。
教育業界では、これまでの教科的な教育を超えて、プログラミング教育や表現力を高める教育など、数々の新しい取り組みが始められています。
最近では、幼児段階での取り組みも多くみられるようになりました。
今回は“感性教育”についてお伝えしたいと思います。
●感性教育とは?
“感性教育”とは、明確な定義はありませんが、子どもの感性を育む教育のことです。“感性を育てる”とは、ものの感じ方を育てる ことです。
感性そのものに正解や間違いはありません。
『Nikon』が行った「こどもの感性教育に関する調査」では、興味深いことがわかりました。
約9割以上のママが「感性教育は重要である」と考えている一方で、7割以上が「感性がどのように伸びるかを知らない」と回答しているのです。
これは、感性が可視化できないために、教育方法が難しく、成長実感を得にくい ことと関連しています。
特に、幼児は言語の力(話し言葉、書き言葉)がまだ乏しく、感じたことを絵や創作物で表現できるほど巧緻性(器用さ)が発達していません。
そのため、子どもが瞬発的に感じたこと、直感で感じたことを表現するのが難しいのです。
教育の分野では、感性の重要性が指摘されるものの、伸ばし方は課題のひとつになっています。
●感性の伸ばし方
子どもの感性を伸ばすためにおススメの方法を3つご紹介します。
●(1)五感で季節を感じる
五感とは、視覚、触覚、味覚、聴覚、嗅覚です。
これは経験したことに起因するため、一気に育てようと思ってもなかなか難しい感覚です。
日々の生活の中でも、ちょっとしたことで感性は育ちます。
四季折々に、自宅の周囲でも景色が変わります。「夏に緑だった葉っぱが今は黄色だね。この後、どんな色になるかな?」「あんなに暑かったのに、今は寒くてほっぺが赤くなるね」など、親が感じたことを子どもに声掛けしてみましょう。
子どもも素直にいろいろと感じてくれますよ。
●(2)生き物や植物を育てる
生死を教えることは難しく、子ども自身が参加してみて初めて気づくことも多いです。
おススメなのが、生き物や植物を育てること。
マンションなどの住宅事情もありますので、必ずしも大きな生き物でなくてもいいのです。
例えば公園で見つけたダンゴ虫を飼ってみる、ヒヤシンスを育ててみるなど、ちょっとした工夫で子どもの感性を伸ばすことができます。