仮面ライダーは男児だけ!? 性別で子どもの遊びを制限することへの賛否
上述のママさんは、女の子用のおもちゃで遊びたがること自体ではなく、それを周囲にどう受け止められるかが不安 、ということでした。
●“性別にこだわらずに遊べる”機会は増えている?
「性別を気にせず、自分が好きなおもちゃで遊んで欲しい」と思っても、周囲からの目が気になり、不安になってしまうことは、やはりあるのでしょう。
けれど筆者のまわりでは、性別を気にせず遊べる環境も増えてきているのでは、と感じられることもあります。
たとえば筆者の子どもが通う園では、おままごとで使うエプロンには、いろいろな色があります。
ピンクのエプロンをしていた男の子が、次の日には青のエプロンをしていた、ということもありました。
知育玩具で有名な『ボーネルンド』のおもちゃは、売り場のスペースが大きく取られているお店を見かけることが増えてきました。
カラーリング・PRとも、男女の区別なく選べるようなものが多いですよね。
ボーネルンドでは、“STEM”についても女の子が除外されないケースが見られます。
“STEM”は、それぞれ「Science」「Technology」「Engineering」「Mathematics」の頭文字で、ざっくりと言ってしまえば“理系”という感じです。
これまでは、理系といえば男の子がイメージされることが多かったですよね。性別だけを根拠に分けてしまう考え方は、そろそろ時代遅れになってきているのかもしれません。
子どものことを思えばこそ、不安になったり、オススメしたい・したくないおもちゃができたりもしますね。
けれどまずは、子どもの可能性や気持ちをつぶしてしまわないことを大切にしたいです。
子どもの言葉を“屁理屈”と笑わず、向き合ってあげられるような保護者でいたいですね。
●ライター/佐原チハル(フリーライター)
●モデル/貴子(優くん、綾ちゃん)