新型コロナだけじゃない! 風邪、インフルなど感染症から子どもを守るためにの正しい感染症対策 -日常生活編-
食事の際は、なるべく対面に座るのは止めて横並びにしたり、距離をとることで、飛沫感染を防ぎましょう。
飛沫感染の予防には食事の際はおしゃべりしないことを心がけること
■歯磨きは個別に。歯ブラシを置きっぱなしにしない
新型コロナウイルスは飛沫で感染します。飛沫とは唾液(つば)のことです。寮や公共施設など、不特定多数が出入りする洗面所で歯磨きをする際に、ウイルスが放出され、それが蛇口周りに付着している可能性も考えられます。そのため、歯磨きの際も複数人で同時にするのではなく、ひとりずつ行い、終わったらしっかりと流す。それを徹底することをおすすめします。また、洗面所に歯ブラシを置きっぱなしにしないことも大事。
合宿所などでは必ず、その都度持ち帰るようにしましょう。
歯磨きを終えたら所定の場所に歯ブラシを戻す、合宿所などの場合は部屋に持ち帰るなど、置きっぱなしにしないように
■よく寝て、よく食べよう
新型コロナウイルスに限らず、インフルエンザなどの感染症を防ぐために重要なのが「免疫力」です。体の中に異物が入った時に、免疫が働くことによって、ウイルスなどをやっつけてくれます。いくらマスクをして、手指消毒をしたとしても、コロナに罹る人と罹らない人がいるのは、免疫力によるところが大きいと考えられます。
免疫力を高めるためには、しっかり食べてよく寝ること。まずはこの2つを心がけて、日々の生活を楽しみましょう。不自由な生活で気持ちが落ち込んでしまうこともあると思いますが、心身ともに元気でいることが、感染症に打ち勝つために必要なことです。
よく食べてよく眠り、健康を維持して免疫力を高めること
新型コロナウイルスに限らず、人に感染するウイルスはたくさんあります。過剰に恐れず、手洗い、手指消毒など日常でできる予防をして、体調管理につとめることで多くの場合、重症化のリスクが防げるのです。今回ご紹介したのは毎日の生活の中でできることが多いので、ぜひ実践してみてください。
土肥美智子(どひ・みちこ)
国立スポーツ科学センタースポーツメディカルセンター副主任研究員。医学博士。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。
千葉大学医学部卒業。医師国家試験合格後からスポーツドクターを目指す。
放射線診断学専門医として大学病院に勤務するかたわら、スポーツドクターとして主にサッカーの仕事に携わる。2006年より国立スポーツ科学センターに籍を置き、スポーツドクターに専念。