真面目過ぎてサッカーが苦行になっている息子にどう寄り添えばいいか問題
などできるはずもありません。
■真面目は長所。今は「楽しい」「大好き」な気持ちを植え付けることを心がけて
そこで、お母さんにアドバイスを二つお伝えします。
ひとつめ。息子さんがコーチが指摘することをあまり真正面から受け止めず、楽な気持ちでプレーできるよう考えてあげてください。例えば「プレーが硬い」とか「創造性がない」みたいなことは言わないであげてください(すでに言ってはいないと思いますが)。
算数や国語のテストではそんなに性格は出ませんが、それに比べるとスポーツはパーソナリティーがあらわになります。記者時代からさまざまなスポーツを観てきましたが、サッカーは特にパーソナルな、つまり個性が全面に出るスポーツかもしれません。
そう考えると、真面目で一途な部分は息子さんの大きな長所です。まずは、そこを伸ばしてあげましょう。プレースタイルが途中で変わることもありますが、ジュニア期の今、それを突き付けることではない。サッカーが苦行のようになってしまうほど、解決しなくてはいけない短所とは私は思えません。ぜひ、前述したような「楽しい」「大好き」な気持ちを植え付けることを心がけてください。
■少年サッカーは「習い事」ではない。結果より取り組みのプロセスを認めよう
そのためにも、お母さんたち大人の態度、やってきた子育てをあらためて思い出してみてください。
期待しすぎていなかったか。
ハードルを上げ過ぎていなかったか。
結果のみを褒めて、プロセスを認めることをおろそかにしなかったか。
細かい部分ですが、私はお母さんが書かれた「1年生からサッカーを習っています」のくだりが気になります。少年サッカーは、習熟度をだれかと争ったり、大人に認めてもらう「習い事」ではありません。シンプルに楽しむ遊びみたいなものです。
脳科学的にも、結果よりも、プロセスを認める態度が子どもを意欲的にさせて、結果的に能力を伸ばすことがわかっています。試合に出た、得点したといった「結果」よりも、懸命に取り組んだプロセスを「よく頑張ったね」と言ってあげてください。コーチ陣がここに気づいていないようなら、親御さんたちが補完するしかありません。
■子どもの心を守るために、外でたくさん褒められるより大事なこと
(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)
よくお母さんたちは「家では褒めないから、外でたくさん褒めてほしい」