子育て情報『子どもの合宿の荷造り、現地で困らないように親が支度をすると安心? 日数分持たせたのに「着替えがない」という理由とは』

子どもの合宿の荷造り、現地で困らないように親が支度をすると安心? 日数分持たせたのに「着替えがない」という理由とは

「過保護」「過干渉」は親御さんの関心の高いことです。みなさんは「子どもも文句も言わないし、問題も起きていないから、私は過干渉とは違うかな」と思っていますか?

前回お送りしたように、子どもを親の思い通りにすることは過干渉です。子どもが親に言われたことに文句を言わないのは、自分でどうしたらいいのかを考えることをしていないからです。

子どもの考える力を育てるためには、過干渉せずサポートしたいもの。

実際にあったエピソードを交えて、公認心理師・心理カウンセラーのあさくらゆかりさんと考えてみましょう。
(取材・文:前田陽子)

目次

・「着替えがない」という理由
・親がすべて荷造りをするのではなく、一緒に支度をすることからスタート
・失敗と成功を繰り返さないと挑戦できるようにならない
・自分で選ぶことは「楽しいこと」だと感じさせること


子どもの合宿の荷造り、現地で困らないように親が支度をすると安心? 日数分持たせたのに「着替えがない」という理由とは


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■「着替えがない」という理由

サッカーキャンプに参加していた高学年のA君。キャンプ早々に雨に降られて、練習着を着替えることになりました。


ですが、A君は「着替えがない」と動きません。コーチが話を聞くと、練習着はシャツ、パンツ、ソックスがセットされていて〇月〇日用とパッキングをされています。だから今日の日用がもうないので着替えができないと言います。

コーチはA君に、翌日のシャツに着替えるように伝え、着替えさせましたが、翌日また「着るものがない」と。宿泊場所にはランドリーもあるので、前日雨に濡れたシャツを洗濯することもできるのですが子どもにはその想像力がないのでオロオロするばかりです。

荷物をよく見ると、練習着以外にも下着や寝る時用、帰り用とパッキングされていたといいます。

■親がすべて荷造りをするのではなく、一緒に支度をすることからスタート

このエピソードを伝えると、あさくらさんはこう言います。

「少々やりすぎのように感じますが、子どもが迷わないのでパッキングすること自体は悪くないと思います。
問題なのは、荷造りを一緒にやったか親御さんだけがやったのかという点です。荷造りなら、お母さんが2泊3日の旅行に行くならこんな風に荷物をまとめるけど、あなたならどうする?と見本を見せてやり方を考えさせるといいでしょう」

持っていくべきものをまず選び、パッキングを子ども自身にやらせます。親はその様子を見ながらアドバイスをする程度で手は出さないこと。それが荷造りを『一緒にやる』ということ。できるようになったら、親は最終確認だけ。

そういったことを何回か続けるうちに、すべてを任せられるようになります。

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