「お前たちが考えていることはどうでもいい」監督にもコーチにも相談できない学生プレーヤーたちの苦悩
監督とコーチに考えていることを伝えたの?と聞くと、
「あまりにも機械的で固定的なプレースタイルに選手が適応できていないので、もう少し選手たちの特徴を活かしたプレースタイルができないかと選手個々の性格や特徴を伝えました。あと、試合前の明らかに過度な練習でパフォーマンスが落ちていたので、その調整をしてほしいと伝えました」
そしたらどんな反応だったの?
「お前たちが考えてることはどうでもいい、プレースタイルは俺たちが決めること。試合に出るために必要な情報は伝えている。それについてこれないから結果がついてこない。とにかく必死に練習しろと。試合でパフォーマンスが出せない理由は過度なトレーニングではなくお前らの弱さであるということを言われました。話しても意味がないと思いましたし、優れた選手の何人かはサッカー部を辞めていきました」
この話を聞いて、私は単純にチームのプレースタイルに合わないという結論で片付けてはいけないと思いました。
少なくとも、育成年代の指導者であるならば、選手と向き合って対話をするスタンスが必要だと思います。
一方的過ぎますし、こんな理由でサッカー部を辞めてしまうというのはあまりにも理不尽だと思います。
彼は、このような相談ができる人が身近にいないと言っていました。
■連帯責任でサッカーがトラウマになったマネージャーの話
また、半年ほど前こんなDMが届きました。
本人の許諾を得てダイレクトメールの画面を掲載させていただいております。
「お前のせいで罰走だよ。まじふざけんなよ」
これがきっかけでいじめとか普通にはじまります、と某高校のサッカー部の子が言ってました。
「連帯責任」的なものを設計する指導者は"いじめ"を生み出している可能性を自覚してほしい。
出典:Twitter:KEI IMAIさんのTwitter投稿より
サッカー部のマネージャーが連帯責任によるいじめを受けたなんて信じられないことですし、そして死にたいと思わせてしまった指導者、チームに猛烈な怒りを感じました。
このチームの指導者は当然許せないのですが、部員もあまりにもサッカー以前の大事な感覚が欠如しているように思います。
誰も助けてくれなかった......。
このいじめを目の当たりにしていた部員が助けられない、感じることができない、おかしなことだと声をあげられない。そんなチームが良いサッカーができるわけがありません。