「人生を豊かにするための手段としてサッカーがある」グラウンドをイチから手作りした女子サッカーチームの展望
築根:基本的に今の構成のまま活動を続けていくつもりです。高校は、女子サッカー部がある高校へ進学してもらうのが一番いいと思っています。このチームを始めたきっかけも、女子サッカー部がある中学校がないことでしたから。広げるとしたら、小学生以下のキッズと、大人の一般女子ですね。これは最終的に目指したいところです。
ちなみにうちのチームは、学校で他の部活に入っていいし、塾にも通っていい、むしろ他の競技や習い事は積極的にやったほうがいいと言っています。プライベートで遊びに行くならそれもOK。それによってうちの練習に参加できる子が数人になったとしても、子どものためになるならその方がいいし、たとえ数人でもその数人のためにグラウンドを開けてサッカーができる環境を整えることが、僕がやるべきことだと思います。
学生の本分は勉強ですよね。この年代にサッカーばかりに打ち込んで勉強が疎かになってしまうと、いざサッカーを辞めたときになにもできなくなってしまいます。サッカーで生活ができる人なんてほんの一握りで、それが女子ともなればさらにごくわずか。うちのチームの選手たちにはそうなってほしくないんです。
サッカーは人生の一部として重要な役割を持つと思いますが、サッカーが全てになってはいけません。人生を豊かにするための手段としてサッカーがあるのであり、仮にそれがサッカーでなくてもいいのです。子どもたちにはそうした思いを伝えていきたいですね。