「攻撃」「守備」という言葉を使わないバルサアカデミーが、ボールを持っている時に意識している事
先日開催されたU-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ。この大会は、本国バルセロナの選手たちが来日して出場していましたが、新型コロナウイルスの影響で昨年に引き続き日本で活動するバルサアカデミージャパン選抜が出場しました。
今大会は、グループリーグを1勝2敗で敗退し、下位トーナメントで1勝1敗という結果でしたが、FCバルセロナ公認のアカデミーの日本選抜チームとしてどんな心構えで挑んだのか、どんな課題や成長が見えたのかなどを伺いました。
(取材・文:貞永晃二、写真:浅尾心祐)
3日目バルサアカデミージャパン選抜対福山ローザス・セレソン(写真:浅尾心祐)
■失点原因は「知識」がついてくれば改善できる
――大会の感想をお願いします。
青木亮輔監督(以下、青木)選手たちは試合を通してプレーの判断の部分はすごくよくできていて、成長していたのですが、実際は勝負のところで点を決められなかったり、いやな形で失点してしまったりとか、そこで対応できなかったところが正直悔しいところです。
失点したセットプレーでの守り方の部分とかは単純にどう守ればいいのかわかっていないので、今後もっとこういう経験をする中で学んでくる部分かなと。そういう知識の部分も身についてくれば、改善できる部分だと思います。
子どもたちは毎試合毎試合いい経験ができているなとすごく感じています。
ただまあこの負けを経験として次につなげて欲しいなとすごく感じますし、バルサアカデミー選抜としてもそこは、もっともっと次に勝てるような準備が必要だなと実感しているところです。
■バルサのトップチームの試合を観てプレーのイメージを膨らませていた
――グループリーグ敗退で何人かの選手は号泣していましたが、切り替えられましたか?
青木子どもたちにとってグループリーグ敗退というのは、悔しくてなかなか切り替えは難しいと思いますけど、みんなでご飯を食べに行ったりしましたし、今朝も試合まで時間があったので、ミーティングとバルサのトップチームの試合を見て、こういうことをやろうねとイメージを持たせて、また持たせられるような準備をしてきたので、プレーの部分はすごく良かったと思っています。もっと一緒に試合をしたいなという気持ちです。
■「バルサ」だからと相手が真剣になってくれるのはありがたい
――バルサという名前を背負っていることで、対戦相手からの負けないぞという気持ちを感じた部分は?
青木たぶん試合を見てもらえば分かるとは思うんですが、多少なりともありました。