遊びやケンカで時間が過ぎてしまう低学年の練習のさせ方を教えて
練習の最初からどんどんゲームをしてもらいます。審判は必要ありません。子どもたちにジャッジさせてください。彼らができるだけ自由にサッカーを楽しめる環境を目指しましょう。
■スポーツの練習=しっかり学びにつながることをしないといけないという事ではない
スポーツの練習というと、大人たちはそこで何かを学ばないといけない、しっかりやらないといけないという脅迫強迫観念に似た感覚に陥りやすいようです。
そうではなく、子どもたちが楽しく試合をやってる間に、ひと月、ふた月と経つうちにどんどん変わっていく姿が見られるはずです。
どうしても何か手を加えたいということであれば、試合の人数を変える(3対3を4対4にするなど)、ゴールの数を二つではなく四つにするというように、試合のオーガナイズを変えてください。
試合はもちろん全員が平等に同じ時間プレーします。
そうすれば、見守り役のお母さんたちにとってもそんなに難しくないはずです。
もし、見ていて誰かが楽しくなさそうだったら、子どもたちにひと言言ってあげてください。
「サッカーはみんなでやるものだから。みんなが楽しくなるようにやろうよ」と。
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■子どもたちが自分から練習について言ってきたらちゃんと聞いてあげる
また、もし子どもたちが自分たちから何か練習したいと言ってきたら「何がしたいの?」と聞いてあげてください。彼らがそのとき一番したいものをやってあげればいいかなと思います。
シュートかもしれませんし、パスかもしれません。「じゃあ、どんなことをするの?」とまた聞いてあげればいい。
お母さんたちが見守るとしたら、それで十分だと思います。
実はこの環境設定だけをする、オーガナイズをすることで技術を習得できるという考え方は、ここ最近の新しいコーチングの流れです。
放任とか放置ではなく、実は最先端であることをご相談者様は知っておいてほしいと思います。
■学年を混ぜて練習すると、両方にとって成長になる
加えて、平日練習3回のうち1回は、低学年から高学年まで全部が混ざってやる。そういう日も作れると良いでしょう。
チームがどんなグランドでやっているのかはわかりませんが、そんなふうに高学年の子たちが低学年を教えることは両者にとってすごく勉強になります。
低学年は高学年のお兄さんやお姉さんのようになりたいと思うし、高学年は相手のことを考えて丁寧にパスを出したり、コーチングすることを覚えます。