部屋干しのにおい対策は「干し方」ではなく「洗い方」!洗濯王子に聞いた、におわない洗濯のコツ
ドラム式の場合、たたき洗いといって衣類をドラムの上から下へ叩きつけて落とすたたき洗いで汚れを落とします。これができるのはドラムの半分程度の量の衣類でないと難しいそうです。
次に「洗剤の量」
これは、多すぎても少なすぎてもダメ。パッケージに記載されている規定の使用量に忠実に従いましょう。洗剤は洗濯時に一定の濃度がないときちんと汚れを落とすことが出来ません。
見た目に汚れが少ないからと少なく入れている、という方も多いのですが、洗剤が一定の濃度ないと汚れをすべて包み込むことができず、洗濯で一度取り除いた汚れがまた衣類に戻ってしまう「逆汚染」が起こるリスクも発生してしまいます。
最後は「水の量」
前章で解説したように、今の洗濯機は節水機能が優秀なため、自動コースで洗濯をすると水の量が少なくなります。できれば自動コースで設定された量の水より1〜2段階多い水で洗うように水量を調整してみてください。
【3回のすすぎ】とは
これはそのまま、「すすぎは3回すべし」ということです。理由は前述したように、たとえ「すすぎ1回でOK」とうたった洗剤でも、厳密にはしっかりすすげていないから。また、中村さんによると「すすぎ3回」は洗濯業界では古くから常識とされていることでもあるそうです。
ちなみに、なぜ多くの洗剤が「すすぎ1回でOK」なのかというと、洗剤が衣類に残っても着る人や衣類に影響が出ないとされているから。汚れを濯ぎ切るという意味ではすすぎ1回では圧倒的に足りず、3回するとほぼすすぎ切れるので、プロは3回のすすぎが基準になります。
黄ばみや黒ずみなども残った汚れにより徐々に出てきてしまうので、1回のみのすすぎを続けるのはおすすめできないとのことです。
■取材翌日の洗濯で実践してみた結果は?
「3つの量と3回のすすぎ」は、家にあるものですぐにできることばかり。高校サッカー部男子がいる我が家の洗濯物で取材翌日に実際に「正しい洗濯」を行ってみたところ、確かに洗濯物の気になるにおい(特にソックス)が減ってきました。
これまで3つの量はすべて間違っていましたし、すすぎは1回のみだったので、蓄積された汚れやにおいがあるため、1回の洗濯で無臭にはなりませんが、徐々に減ってきているので、効果ありだと実感しています。
すすぎの回数が2回増え、時短や節水という観点ではプラスになっているのですが、「洗濯物がちゃんと洗えている→部屋干しも怖くない」