子育て情報『速い子がドリブルで仕掛けるだけの攻撃が単調なチーム、攻撃に厚みを持たせるにはどんな指導をすればいいか教えて』

速い子がドリブルで仕掛けるだけの攻撃が単調なチーム、攻撃に厚みを持たせるにはどんな指導をすればいいか教えて

とはいえ小学生はハイプレスまでやる必要はないでしょう。

■2対1の練習でワンツーの感覚を養おう

練習についてはまず2対1をやってみてください。攻撃の形を考えたとき、例えば足の速い子にボールを当ててワンツーパスを受ける。ワンツーはダイレクトパスでなくていいので、パスを出した子がもう一度もらうために走れば一瞬2対1になります。ボールをもらってまた裏に蹴れば、足の速い子はゴール前でフリーになります。

その感覚を養うためにも2対1をやって、そのなかでワンツーのトレーニングをしましょう。プロチームのビデオを見せてあげるのもいいでしょう。イメージをふくらませるのに役立ちます。


■欧州の子は5歳でもパスがつなげるのに日本では無理?指導者が語るその理由

先日、対面式でドイツ在住の指導者と対談をしました。その際に、スペインのビジャレアルで仕事をされている佐伯夕利子さんがネットにあげていた5歳児の練習を撮影したビデオの話になりました。小さな子どもたちが実に見事にパスをつないでいます。

私たちは「日本の小学1年生でも、どこにいればボールがもらえるかを伝えれば理解できますよね?間に相手守備の子がいて、その子の後ろに隠れているともらえないけれど、どこにいったらもらえる?と理解を深めながらトレーニングすればいいよね」といった話をしました。

そんな話をしたときに、会場に来られていた方が「いや、そんなことはできない」とおっしゃいました。そこで「どうしてそう思われるのですか?」と尋ねたら、「(小学1年生では)ボールの止める・蹴るができないのに、そんな(パスを回す)ことができるわけがない」と話してくださいました。

そこで私たちは説明しました。


「小学1年生はうまくボールを止めたり蹴ったりはできないけど、動きは理解できますよね?」

■ほかの選手の位置や動きも理解させるから「みんなで守り、みんなで攻撃」の意識が育つ

守備の子の後ろにいたらパスする子には自分が見えないから、守備の子から離れて味方に見えるところに行ってみる。もしくは守備の子の前に動いてみる。

そんなことを子どもに問いかけながら答えを導き出します。子どもは自分で答えた動き方を「あ、それいいね。やってごらんよ」とコーチに言われると、うれしくてやろうとします。パスする側もその子が見えるから蹴ってみる。そうやって動き方がわかるようになるのです。

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