サッカーにおいてどうして「リスペクト」が必要なのか、相手を思いやる気持ちがサッカーに必要な理由
サッカーを最高に楽しむための合言葉でもある「リスペクト」。日本サッカー協会(JFA)では9月を「JFA リスペクト・フェアプレー月間」に設定し、全てのサッカーファミリーが、リスペクトやフェアプレーについてあらためて考える期間としています。
この夏のパリオリンピックでSNSを通じた選手への誹謗中傷、リスペクトに欠ける行為が話題になりました。残念ながら、サッカーを取り巻く日常の中にも、リスペクトに欠ける様々な問題が根深くある状況です。
リスペクト委員会・委員長の今井さんにどうしてリスペクトが必要なのか、リスペクトの重要性をうかがいました。
(取材・文木村芽久美)
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対戦相手やレフリー、試合にかかわる人に対するリスペクトが必要な理由とは
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■「大切に思うこと」、その言葉に込められた思いとは?
男女とも日本代表チームは「リスペクト 」という観点で一目置かれ、世界のサッカー界で評価されています。フェアプレー賞もたくさん取り続け、 そのリスペクト溢れる振る舞いで、大会が進むにつれて応援してくれる人が増え続けているのです。
JFAはイングランドを参考にしながら、2008年9月「リスペクトプロジェクト」に着手しました。
「日本のサッカーにとって、元々大切にしてきた価値観を守り抜いていきたいというのが一番根底にありましたので、検討した結果、言葉も『リスペクト』とカタカナで使うのではなく、『大切に思うこと』という言葉を当てることにしました」と今井さんは話します。
「リスペクト」ハンドブック(※)作成の際には、「審判に敬意を」「保護者に感謝を」というような、言わば大人目線の文言は使用せず、子どもたちの身近な場面に寄り添い、様々な視点に立って考えられるようなアプローチをしたそうです。
大好きなサッカーを本質的に楽しむためには、仲間や指導者、審判、保護者だけでなく、道具や日常も含め、周りの大切なものを大切に思うことこそがリスペクトの本質だと伝えています。
【RESPECT ~大切に思うこと~】コンセプト映像(JFATV)
※リスペクトハンドブックのダウンロードはこちら>>(無料)