子どもは田舎で育てるべき?自然の中での子育てメリット・デメリット
子どもをどのような環境で育てたいか。
これは子どものいる夫婦間で十分に話し合う必要があるテーマではないでしょうか。
しかし、筆者は結局、都会で育てても自然の中で育てても、両方にメリット・デメリットがあるのではないかと思っています。
今回は、メキシコのカリブ海やジャングルに車で5分で行ける場所に住んでいる筆者が、自然の中での子育てのメリットとデメリットをご紹介します。
■ 自然の中での子育て 最大のメリットは子どもの心にゆとりがあること
海や山、川に囲まれた自然の豊かな場所で、子どもを育てる場合のメリットをいくつか挙げましょう。
子どもは心にゆとりを持ってマイペースに育つコミュニティが家族みたいになりやすい都会よりは安全子どもは自然を身近で学べる著者の家にはヤモリ・トカゲや美しい鳥たちが毎日訪れてきます。
時にはイグアナやタラントゥラ、サソリなどに遭遇することもあります。
筆者にとっては苦手な生物もいるものの、子どもが身近で生き物に触れる機会があることは嬉しく思います。
また、日々自然を身近に感じながら成長している子どもの心も、豊かに育っているのではないかと感じます。
都会の環境と比べてストレスを感じにくいことや、比べる相手も少ないから自分のペースで学んでいることは、親としてとても嬉しいです。
■ 自然の中での子育て 最大のデメリットは教育関連において選択肢が少ないこと
自然の中の子育ては、メリットはあるものの筆者は同じくらいデメリットも感じています。
自然の中での子育てのデメリットを挙げてみましょう。
子どもに競争心が芽生えにくい文化的なことを学べる場所が少ない(美術館、文化会館など)教育の場の選択が狭くなる(学校や習いごとなど)子どもが小さい頃はまだいいと思いますが、小学校に入って教育のことを考え始めると、自然の中での子育てはデメリットが見えてきます。
例えば、筆者の住む町には音楽や劇などが見られる文化会館はやっと数年前にできたものの、美術館らしい美術館はありません。
都会であれば、様々な芸術に触れる機会がそこらじゅうにあることを考えると、とても残念です。
また、学校や習い事に関しても、隣町まで行かないと希望するクラスがないということもあるでしょう。
子どもがマイペースに育つのは嬉しい反面、競争心が芽生えにくかったり、井の中の蛙になってしまったりということもあり得ます。