ゲーム規制条例案「ゲームは1日60分まで」は長い? 短い?
最後に2番目の質問で「制限するべき」もしくは「どちらかと言えば制限したほうが良い」と回答した方に、実際に家庭で何時間のルールがあるのか聞きました。
調査の結果、12.7%が「30分」、約半数となる47.6%が「1時間」と、今回話題になった条例で定めていた「1日60分まで」と同じような基準となっています。一方で、「1.5時間」、「2時間」もそれぞれ10%以上、さらに「2.5時間以上」も4.2%だったことから、条例の「1日60分まで」という時間制限は、現在子どもに設けているルールより短くなる家庭も決して少なくないことが分かります。
また具体的なルールを設けていない「その他」という回答も意外に多く、8.4%に。深掘りしていくと、「平日は1時間、休日はとくに制限しない」「習い事など予定がない日に2時間。家族やお友達とやることを条件にしてます」「1日何時間というルールはないがその都度時間を約束して守るようにさせている」といった詳細が明らかになりました。
スマートフォンやゲームなどのデジタルデバイスが、物心ついたときから身近にある今の子どもたち。大人も毎日のようにネットやゲームに触れているなか、子どもにだけ「ゲームを止めなさい!」と教育することの説得力もなくなりつつあるともいえます。
また保育園や習い事、親の就労状況など、子どもたちのライフスタイルや各家庭環境が多様化しているなかで、単純な時間制限を設けることが果たしてネットやゲームの依存対策になるのかどうか…。今一度子どもがネットやゲームに触れるうえでのルール作りを家庭内で見直してみてはいかがでしょうか。
【参考】
※ ゲーム規制条例案に賛成が49.75%?子育て世代の親に子供のゲームのプレイ時間について聞いた結果を発表