子育て情報『認定特定非営利活動法人Living in Peaceが、児童養護施設の子どもたちを対象としたキャリア教育プログラムの提供を開始』

2021年12月1日 10:30

認定特定非営利活動法人Living in Peaceが、児童養護施設の子どもたちを対象としたキャリア教育プログラムの提供を開始

「すべての人に、チャンスを。」をビジョンとして活動している認定特定非営利活動法人Living in Peace(所在地:東京都中央区)は、児童養護施設の子どもたちを対象としたキャリア教育プログラム「おしごとリップ」の実施マニュアルを提供開始いたします。

■児童養護施設で暮らす子どもたちが抱えるキャリアの課題
児童養護施設で暮らす子どもたちの多くは、高校卒業と同時に施設からの退所を余儀なくされます。近年では奨学金制度の拡充により、少しずつ進学率が上昇していますが、全高卒者と比較すると、進学する子どもの割合はまだまだ低いのが現状です。

認定特定非営利活動法人Living in Peaceが、児童養護施設の子どもたちを対象としたキャリア教育プログラムの提供を開始

大学等進学率
出典:厚生労働省雇用均等・児童家庭局家庭福祉課調べ(平成30年5月現在)

そのため、この時点で多くの子どもたちは就職を選択することになります。しかし、就労後も社会的孤立や資金的困難、未来への不安感から、生活が不安定になりやすく、結果として貧困状態に陥りやすいという現実があります。その主な原因として、主に以下2点が考えられます。

1. 職業選択の知識が乏しい
児童養護施設で暮らす子どもたちは、将来の進路をより早期に固める必要があるにもかかわらず、施設職員以外の大人と接する機会が少なく、世の中の職業や様々なキャリアパス、職業観を知る機会が限られています。こうした現実が、職業選択の幅を狭め、サービス業や福祉関係といった特定の職業に偏った選択へと繋がっているのです。


2. 自立に向けた心の準備ができていない
児童養護施設は、恒常的に人手が足りておらず、日常のケアに加えて就職・進学に対する手厚いサポート等の自立支援を行うことが困難な状況にあります。こうしたことから、子どもたちは自立に向けた準備が十分でないまま施設の退所を迎えてしまい、結果として高い失業率や低い継続率といった就業の不安定さに繋がります。

■プログラムが目指す解決策
今回マニュアルを作成した「おしごとリップ」は、こうした課題を解決するためにLiving in Peaceが開発した、通年のキャリア教育プログラムであり、2011年から実施しています。ちなみに、名前の由来は「おしごと」とLiving in Peaceの頭文字の「LIP」を合わせると「トリップ(旅)」という言葉が現れることから、「おしごとリップ」と名付けています。プログラムを通して様々な仕事の世界を冒険してほしいという想いが込められています。

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