外国ルーツの高校生に対して、コミュニケーション能力向上の多言語ワークショップをプロボノ提供
必要箇所では、英語での通訳を適宜入れながら進めた約4時間のワークショップ。開始直後は、生徒の皆さんは緊張した面持ちでしたが徐々に積極的な発言も増え、場は盛り上がっていきました。参加後は、以下のようなコメントが寄せられました。
・こんなに丁寧に企画されたワークショップは初めて。自分のためになる経験にはどんどん参加していきたい。
・もっと自分に自信持って、自分に誇りを持って、周りに伝えていきたい。
・学校や、日常生活でも、けっこう1人でリフレクションをしている方だが、ワークショップでは、人の目があり、グループで実施したことによる発見があった。(中略)客観的に自分の盲点などが学べた。
・とても面白く、楽しかった!自己を知り、また他の人からどのように見えているのかを実感できた。それを知ることで、(コミュニケーションを)自分でより一層、改善・工夫していけると感じた。
当日のワークショップ風景
また、一緒に参加したスタッフの皆さんからも、以下のようなコメントを頂きました。
・生徒にとって大変いい機会だった。こんなに詳細なワークショップに参加したことが初めてで、結果を周りと話しながら理解すると、ここまで腹落ち感が違うのか、と思った。
・1年前には、問いかけに対して返事をすることが精いっぱいだった生徒が、今回、自分の特徴について自ら積極的に話そうとする姿に驚き、感動した。
・より多くの生徒たちに参加してもらいたい。たくさん巻き込めるように声をかけたい。
多言語対応も感謝している。
後日、「帰り道でも、生徒たちの会話が止まらなかった。本当にたくさんのことを得たのだと思う。彼らにとって、学校と家以外のコミュニティとつながれたことの価値も感じている」とスタッフの方が伝えてくださり、関係者一同、彼らの背中を押す場となったことを非常にうれしく感じました。
■今後の活動の展開
カタリバ様はそのHP内でも、『「言語の壁」は氷山の一角にすぎず、「社会との繋がりの少なさ」や「能力を育成する機会の少なさ」が、外国ルーツの高校生の活躍におけるボトルネックになっている』と指摘しています。今回の研修内でも、生徒から「社会に出ることに対する不安」を表す発言もありました。彼らが高校卒業後に参画する社会において、自らの機会を生かし、周囲と関わり、周囲と相互に影響を与え合いながら、新たな可能性を切り拓いていくことができるよう、今後もリーダーシップ開発の機会を事務局と相談の上、デザインし提供していきたいと考えています。