家の中に “お気に入りの基地” コアが実現する遊び心のある住まい
上がベッド、下が収納で、長男・Dくんと次男・Tくんがそれぞれ収納部分を自分の好きなようにレイアウトしています。コアは可動式で、大人4人ほどで動かすことができ、2基をつなげてトンネルのようにすることも可能です。
子どもたちがお気に入りの基地となるコア
コア以外の空間はあえて用途の曖昧な余白とし、時間やシチュエーションに応じて多様な空間へと変化します。今は学習机が置いてあり、コアのおかげで適度なこもり感があります。コアを設ける場所によって余白の形状も変わり、より多様な空間が構成できます。
まだ小さな三男・Kくんには自分のコアはありませんが、ゆくゆくは年の離れた長男・Dくんのコアを譲り受ける予定だそう。コアを動かしたり、継いだり、子どもたちの成長や様々な過程に合わせて最適な空間を作り出します。
可動式のコアのおかげで、時間やシチュエーションに応じた多様な空間づくりが可能
実はこのコアは、お盆休みにH様ご家族と積水ハウスのスタッフが朝から晩まで一日がかりで組み立てました。コアの素材は、通常壁の中で補強材として使われる構造用合板と、積水ハウスの木造住宅シャーウッドの集成材柱を組み合わせたもの。子どもたちもヤスリをかけて角を丸めるなど、頑張ってつくりました。
「長男の夏休みの自由研究にもなりました。題名は“ぼくのおうち”。いい思い出になったと思います。」と夫・T様。
「お兄ちゃんはずーーっと基地に居ますね。すごく気に入っています。」と妻・K様。
リビングは丸ごと、家の形にデザインしたコアに
2階にはリビングを設けました。階段を上がると目の前に“門塀”をイメージした腰壁があり、その先にリビングが広がります。腰壁のブルーグリーン色は次男・Tくんが選び、ご家族みんなで「ポーターズペイント」を使い塗りました。住まいのアクセントカラーとして、また住まいづくりの大切な思い出にもなっています。後に、腰壁の家型のくり抜きの下に、アルファベットで表記した苗字を貼りました。表札のイメージです。
夫・T様のお父様が初めていらしたとき、「この緑いいなぁ」と喜んでくれた門塀
他にも様々なところに、遊び心が散りばめられています。リビング横にはしごを設け、まるで煙突があるように見えますが、この先は「ロフト収納」があり、あまり使わないものを収納しています。
はしごはあえて上りにくくしていますが、子どもたちはスルスルとアスレチック感覚で楽しんでいるそうです。