大手不動産会社で約20年、主に秘書として勤務。新入社員から社長まで、様々な人間、恋愛模様を見る。衛生管理者の資格取得後、社員のヘルスケアも担当したことがきっかけで心理学を学び、退職後心理カウンセラーとして活動。エキサイト「お悩み相談室」や、紹介による個人対面などのカウンセリング、心理テスト作成、コラムの執筆を行っている。
子育てや夫婦関係、ママ友トラブルや自分のココロの在り方についてなど、さまざまなテーマを取り上げてきた心理カウンセラー・佐藤栄子先生があなたのお悩みを解決します。
年末年始はいかがでしたか? 長期のお休みで、久しぶりに夫と長時間一緒にいたという方も多いのではないでしょうか。 実は、妻たちが苦痛と感じるものとして 「夫と一緒にいる時間」 をあげる人が多いそうです。 年末年始は会社がお休みに入り、夫としては家族団らんや夫婦水入らずの時間をもてる良い機会。しかし、妻にとっては必ずしもうれしいことばかりではないようです。 なぜ妻たちは長時間、夫と過ごすことを苦痛に感じてしまうのでしょうか。今回は、 その謎とストレス回避法 について考えてみましょう。 ■夫とずっと一緒「長期休みはいらない」妻の本音 年末年始やゴールデンウィーク、お盆休みなど、長期休みを前に、 ウキウキするのは夫のみ 。妻は憂鬱(ゆううつ)な表情…という夫婦は少なくありません。 その理由は 「夫と過ごす時間がイヤだから」 。みなさんは、この年末年始、夫とずっと一緒にいていかがでしたか? 毎週末、土日2日間程度の休みであれば問題なく過ごせるけれど、今日も一緒、明日も一緒、明後日も一緒…となると話は変わってくるというのが、大多数の妻の意見でしょう。 長時間、夫と一緒にいると無性にイライラしてしまう。2人でいるのに話すことがなくて、なんとなく気分が重くなる。朝から晩まで食事の準備をしなければならず、面倒くさい。1日中つけっぱなしのテレビやゲームの音がうるさい…。 このように夫が長時間家にいることで、妻がイライラしてしまう原因は1つにとどまりません。 なかには、 同じ空間にいること自体、落ち着かない という人もいるようです。では、なぜ妻たちは夫と一緒にいる時間が長くなるとイライラし始めてしまうのでしょうか? ■「なぜ夫にイライラするの?」原因は… 今は夫と一緒だとイライラするという人も、恋人同士として付き合いはじめの頃はまったく苦痛じゃなかったはずです。むしろ一緒にいることが楽しい、うれしいという気持ちのほうが多かったのではないでしょうか。 では、どうしてイライラするようになってしまったのでしょう? これには、 「良い奥さんでいなければ」という自分の中の思い込み が関係しているのかもしれません。 その思い込みにより、無意識のうちに自分へプレッシャーをかけすぎて、 「夫がいなければ良い奥さんである必要もないのに…」 と夫と長時間一緒にいることを苦痛に感じ始めてしまうのでしょう。 例えば、お休みの日に家にいる夫。出かける様子もなく、のんびりしているとしましょう。自分は外に出かけたいと思っているけれど、「良い奥さん」なら夫と一緒にのんびり過ごすはず。「出かけるわけにはいかない」と自分にストップをかけてはいないでしょうか? あるいは、夫が家にいるなら健康のためにも自分が食事を作らなくてはいけない、と思っている人も多いでしょう。夫は家事が苦手だし、料理もできないから放っておくわけにはいかない。そう気づかっている人もいると思います。 妻のなかには、テレビの音が大きくてうるさいけれど、せっかく夫がくつろいでいるのだから「音を小さくして」とは言いづらい、せっかくのお休みなんだし口うるさく言いたくはない、という人もいます。 ■悪いのは夫ではなかった!「気をまわしすぎる自分」にイライラ けれど、そもそも夫は妻に「一緒に家にいてほしい」「料理を作ってほしい」など、こと細かに世話をしてほしいと思っているのでしょうか? 今まで妻がやってくれているので何となくそれが「当たり前」になっていて、妻がそのために「頑張っている」とは思っていないかもしれません。 妻が出かければ「気になっていたあのラーメン屋さんに一人で行ってみよう」「出かけるのは面倒だから、冷蔵庫にあるもので適当に何か作ろう」など、そのときの気分でどうにか食事をすませられるものです。 長時間、夫と一緒にいることで、普段以上に妻が気をまわしすぎてしまっているのかもしれません。夫といる時間を苦痛に感じるのは、それだけ「良い奥さんでいなければ」と思い込み、その 圧迫感に押しつぶされそう になっているのでしょう。 日頃から 我慢していること、小さな不満 が積み重なっていて、それが長時間一緒にいることで爆発しかけている可能性もあります。 いずれにせよ、この問題は早期に解決すべきととらえたほうがいいでしょう。 ■無理せず夫と楽しく過ごす「試されるのは妻の鈍感力」 夫が長期間家にいると思うと憂鬱になる、イライラし始めてしまう…。そういう人は、もっと細かく具体的に「夫と一緒にいることで、自分は 何にいちばんイライラしているのか? 」を突きつめて考えてみませんか? 例えば、 「食事の支度がとにかく面倒」 と感じるのであれば、長期休暇中は思い切って 外食オンリー にしてみるのはどうでしょう。軽くすませたいときは。近くのお店で食べたい分だけテイクアウトするのもいいですよね。 「出かけたいのに、夫がダラダラしていてつまらない」 のであれば「観たい映画があるけど行かない?」「セールが始まったから買い物に行こう」「体がなまっちゃうから散歩に出ようよ」などと 誘ってみるのもおすすめ です(テイクアウトしたものを公園で食べるのもステキです)。 もし 「1人の時間がほしい」 と感じたなら、夫や家族と離れて 別室で過ごす のもいいでしょう。あなた1人が出かけても、夫は夫でひとり時間を楽しむ術を持っていて、意外に問題ないことも。 「せっかく夫婦2人ともお休みなんだから、一緒に過ごさなければ…」と無理をする必要はありません。たいていの場合、あなたが夫に気をつかいすぎているだけ。自分で自分を追いつめているだけなのです。 「たぶん夫は〇〇と思っているはずだから、私はこうしなければならない」の〇〇が、実は 自分1人の思い込みかもしれない…と、まずは疑ってみましょう。 そのうえで一度、 自分がしたいと思うことを行動に 移してみることです。そうすれば、夫と一緒に過ごす時間にウンザリ、イライラ…というのは少なくなっていくでしょう。
2019年01月08日とても大切な人が自分から離れていってしまうのは、とても悲しいことですよね。それは自然な成り行きもあれば、何かしら原因があることもあるでしょう。 その原因のひとつにあげられるのが、知らず知らずのうちに 「相手をためす行動」 をしてしまったことで、相手を失望させたり信頼を失ってしまう場合です。 今回は、 自分勝手なふるまいが原因で、自分から人を遠ざけてしまう心理状態 について考えていきましょう。 ■大切な相手に限って、わがままを言ってしまう人 気のおけない相手、自分にとって大切な相手が、なぜか自分から離れていってしまう。そんな経験をしたことはありませんか? そういった人は自分で気づかないうちに 「自己中心的なわがまま」 で、相手を困らせている場合があります。 例えば、仲良くなったママ友と一緒にイタリアンのランチを食べにいく約束をしていたとします。とてもおいしいと人気のお店で、ママ友が予約をとってくれました。けれど当日、急にイタリアンの気分ではなくなったあなた。ママ友に「今日のランチはイタリアンをやめて中華にしようよ」と軽く言ってしまう…。 あるいは、家族で実家に行く予定をたてていた土曜日。当日になって急に行きたくなくなり、夫に「子どもと2人で行ってきて」とひとりで家に残る。 また、仕事で忙しく、一緒にいる時間の少ない夫に対して「最近、冷たくない?」「私のことはどうでもいいんだね」などとからんで勝手にすね、口を聞かない…などなど。 本当に中華が食べたいならキャンセル料を負担してでも自ら予約を取り直す、実家にその日行けないなら改めて別の日を設定し直すなど、自ら何らかの対応をするでしょう。 しかし、そこまでの行動をとるでもなく、ただ相手に「NO」を突きつけるだけで、周りの人は本心がよくわからなくて戸惑ってしまう…。このような言動や行動に少しでも思い当たるふしがある人は、 要注意 です。 先にあげたような行動は、相手にとってはすべて「わがまま」です。この わがままが人を遠ざける 原因になっている可能性があります。けれどやっかいなことに、このお悩みは自分が原因であることに気づきにくいのが特徴です。 本当に大切な人を失ってからはじめて自分を振り返ることも多く、事前の対処がしにくい。だからこそ、何か違和感を感じたときには一度、自分の行動を見つめなおしてみませんか? ■どうして「わがまま」を言ってしまうの? 複雑な心理状態 ではなぜ、わがままな行動や言動をしてしまうのでしょうか? 心理学的には 「自分に自信がない」 ことが原因ではないかといわれています。 わざとわがままを言ってしまう人の心の中には、大なり小なり「私は価値のない人間。どうせ私は捨てられるんだ」という思い込みがあるそうです。その思い込みを他人によって否定してもらいたい気持ちが強いため「どんなことをしても、あなたは私のことが好きだよね? 見捨てないよね?」とわがままを言ってしまうのです。 そのわがままを受け入れてもらうことで、「この人は私のことが好きなんだ。絶対、見捨てない」と 安心感 を得ているわけです。こういったわがままは、相手が自分を受け入れてくれるかどうかの 確認行動 といえるでしょう。 その一方で、相手から愛想をつかされたときに「やっぱり自分の思った通り、私は捨てられるような人間なんだ」と、もともとの思い込みをさらに強化しようとする一面も持っています。 わがままを受け入れてもらい、安心したいと願う一方で、自分は価値がない人間だという思いを強くしようとする。大切な人にわがままを言ってしまう人は、このように 矛盾した思い を常に抱えているのです。 ■「わがままで自分勝手な人」から脱却する方法 わがままを言わずとも相手と心地よい信頼関係を築いていきたい。そう思ったときに、自分でできることはあるのでしょうか? もし不安を感じ、相手にわがままを言いそうになったときは、心の中でこう自分に言い聞かせてみてください。 「わがままを言わなくても、相手は自分のことを思ってくれている」 「相手が言うことを聞いてくれない=きらいではない」という認識をしっかり持つことです。そして「今のままでも十分。だけど、もしわがままを言わないようになれば、もっと愛されるだろう」と意識を変えていきましょう。 長く思い込んできたことを変えていくのは難しいことです。それでも一歩踏み出してみることはできるはず。はじめは、誰もいないときに「私はわがままを言わなくても愛される」などと 声に出したり、紙に書いてみる ことからやってみるのもいいですね。 そして「なぜ自分は自己中心的な態度をとってしまうのか?」をあらためて考えてみます。自分のなかに「わがままを言っても愛されたい」「わがままを言うから愛される価値がない」と矛盾した気持ちがあることを認められれば、わがままを言って相手を試すような行動は少なくなっていくでしょう。 そもそも、 相手を試す必要はない んです。何もしなくても、 あなたは愛される人 なんですから、安心してください。 ■わがままを言われた時の「傷つけない返し方」 反対に、わがままを言ってあなたを試すような人が現れたら 「あなたの○○なところは苦手だけど、あなたのことは好きだよ」 というメッセージを伝えてあげるといいでしょう。 例えば、常に約束に遅刻してくるようなら「待っているのはさびしいから、もうちょっと時間どおりに来てほしい」と伝えます。してほしくないことを伝えながら「あなたとずっと付き合っていきたい」と思わせる言い方を心がけてみましょう。そうすることで「試すようなことをしなくても、この人はいなくならないんだ」と相手に安心してもらうことができるはずです。 わがままを言ってしまう自分にこれまで違和感を感じていた人、逆にわがままを言いがちな相手と信頼関係を築きたい人は、「安心感」を得られるよう 「わたしは何もしなくても愛される」 もしくは 「そのままのあなたが好きだよ」 という考えや行動を心がけることで、人間関係が劇的に変わるのではないでしょうか。
2018年12月16日11月は祝日が2日ありましたね。そのうち勤労感謝の日は金曜なので、3連休だった方もいるでしょう。さて、「勤労」と一言でいっても現代はさまざまな形の仕事の形態があります。 あなたにじつは向いているワークスタイルはどんなものでしょう? 以下の簡単な心理テストで見ていきたいと思います。 Q.旅行先で美術館に行くことにしました。展示されている作品の作者はその土地ご出身の方ばかりで、あなたは全然予備知識がありません。チケットを買い、展示会場に足を踏み入れると、壁一面を覆う大きな絵が目にはいりました。その絵には何が描かれていたでしょうか。深く考えずに直感でお答えください。 1.山の頂上から朝日を見ているひとりの男性 2.家族で楽しく談笑しながらの夕食風景 3.クリスマスのデコレ―ションが施された教会 4.ろうそくの下で編み物をするひとりの女性 選べましたか? それでは、答えを見てみましょう。 1、「山の頂上から朝日を見ているひとりの男性」を選んだあなた ひとりの時間が好きで、開放感や安心感を感じるタイプのあなたは、在宅ワークがおすすめ。自制心も強いので、人目がないからとダラダラしてしまうこともなく、きっちりと仕事をこなせます。無理せず、細く長く仕事を続けることができるタイプです。 2、「家族で楽しく談笑しながらの夕食風景」を選んだあなた 孤独が苦手で人と関わることが好きなあなたは、家で仕事をするより、販売職や飲食店など外で多数の人と関わる仕事のほうがイキイキと過ごせます。人当たりもいいので、営業職でも実績を上げそう。仕事に飽きたらボランティアでその社交性を活かすこともできます。 3、「クリスマスのデコレ―ションが施された教会」を選んだあなた 学ぶことが好きで、普遍的なものや事柄に安心感を覚えるコンサバティブなあなたは、自分が会得した知識や技術を他人に教えることがおすすめ。自宅でサロンを開くなど、自分も楽しみながら周りの人に喜んでもらえる企画を考えるのもいいでしょう。 4、「ろうそくの下で編み物をするひとりの女性」を選んだあなた バリバリと男性に伍して仕事するより、自分のペースでコツコツと集中することが好きなあなたは、自身で作ったモノを販売する仕事がおすすめです。アクセサリーやお菓子、手芸や絵画など、あなたの創造力を活かした作品をネットなどで世の中に送り出してみましょう! いかがでしたか? 女性は出産や夫の転勤、介護などのライフイベントで自身の仕事のしかたを都度考えていくケースが多くなりますが、どんな状況でもイキイキと自分がやるべきことに取り組めるといいですね。 とはいえ、たとえ専業主婦になったとしても他人との関わりを避けるわけにはいきません。あなたは周りの人に気を遣うほうでしょうか、それとも知らないうちに気を遣われているほうでしょうか。 詳しいテストをご用意していますので、こちらもご覧ください。 「あなたは他人に気を遣うほう?遣われるほう?診断」 ママが気になる心理テストがいっぱい! 子育て診断はこちら
2018年12月15日伝えておいたはずのスケジュールを「あれ、そんなこと言ってたっけ?」と、いつも忘れている。前に話した内容でも「それ、なんの話?」という反応だから、会話がすすまない。 まったく話を聞いていない夫にあきれはてている妻は少なくありません。 今回は、 「話を聞いていない夫」へのストレスを解消する対処法 を考えていきましょう。 ■「話を聞いていない夫」とは? 大きく分けて2パターン 話を聞いていない夫。「うちも、うちも!」という悲鳴に近い妻の声が日本中から聞こえてきそうです。 「実は今日こんなことがあってね…」と2、3日前にした話の内容をまったく覚えていないため、いちから説明するはめになったり、「週末に実家に行くからね」とあらかじめ伝えておいたスケジュールをすっかり忘れて勝手に予定を入れていたり。 「どこまで話を聞いていないんだ!」 という妻たちの憤りを私もよく耳にします。 あるいは、いくら話しかけても「へえ…」「そう…」と 上の空な返事ばかり で、「夫と会話している気がしない」と感じている妻も多いようです。 こちらの話を聞いているようで、まったく内容が耳に入っていない夫には、どんな対処をしていけば良いのでしょうか。 ■「話を聞いていない」には理由がある!? 実は「話を聞いていない夫」には、理由があります。 人間には大きく分けて 「シンプルタスク型」 と 「マルチタスク型」 がおり、人間は男女問わず、どちらかに当てはまる場合が多いようです。 シンプルタスク型を簡潔に説明すると 「目の前の1つのことに全意識が集中しやすく、同時進行でそれ以外のものに注意を向けるのが苦手なタイプ」 です。 小学生男子を持つママならイメージしやすいかもしれません。興味のある1つのことに強い集中力を働かせている時、息子さんは「ごはんだよ~」と声をかけてもまったく聞いていない様子ではありませんか? そんな風に、大人でもシンプルタスク型はとにかく1つのことに集中してしまい、ほかのことに気が回らなくなってしまうんですね。 一方、マルチタスク型は 「同時に2つ以上のことができる器用なタイプ」 です。 例えば、子どもと会話しながら料理もでき、合間に洗濯物を干したりもできるなど、複数の仕事を同時進行できる人。意識を分散させることができるので、何かしながら見たり話を聞いたりすることができます。 この2つのタイプに照らし合わせると、 話を聞いていない夫はシンプルタスク型 であると考えられます。もちろん、女性にもシンプルタスク型はいますが、比較的、男性のほうがその傾向の強い人が多いといえるでしょう。 ■「夫が話を聞いていない…」そう感じた時に試す3つの対処法 ではシンプルタスク型の夫に「話を聞いてもらう」「内容を覚えてもらう」にはどのような対処をしていけば良いのでしょうか。 話をしていて「聞いていないな」と思ったら、夫の近くまでいき 「聞いてる~?」と顔をのぞきこむ のは「意識を向けさせる」という意味で有効です。すぐに実行しやすいと思うので、ぜひ試してみましょう。 また、大事な用事やスケジュールは言葉で伝えるだけではなく、夫が管理している スケジュール帳やカレンダーにその場で書き込んでもらう という手段も効果的ですね。 さらに、聞いてほしい話がある時は、まずは 「話だけをする時間」を設けましょう 。事前に「このあとちょっと話したいことがあるんだけど、ごはん食べ終わったら時間いい?」と話すためだけの時間を確保し、その時間はお互いにテレビやスマホなどは禁止に。 あらかじめ声がけすることで、夫も「なんの話だろう?」と気になり、聞くことに集中しやすくなるのではないでしょうか。 ■話を聞いていない夫と話すなら「まずは結論」 1点集中のシンプルタスク型には「結論や問題を先に話す」話し方もおすすめです。例えば、下記のような話を夫にしたと仮定しましょう。 「今日、午前中にお義母さんから電話があって、そのとき電話に出れなくてかけなおしたんだよね。話を聞いてみたら、〇〇な問題が起こったらしいの。それで相談したいから、次の休みに実家に来てほしいって言うんだけど…」 上の例では、時系列で起こったことをそのまま伝えていますよね。普通に話をすると、このような形になることが多いでしょう。ではこれを「先に結論や問題を話す」ようにするとどうなるでしょうか。 「次の休みなんだけど、実家に来てくれって言われているの。午前中に電話で聞いたんだけど、○○の問題が起こったみたいで…」 こんなふうに変わります。下の例では「次の休みに実家へ行く」という主題を先に伝えていますよね。 会話の先頭に、一番伝えたい「結論」 をもってきて、先に伝えてしまうんです。1つのことに集中しやすいシンプルタスク型には、この話し方のほうが内容が分かりやすくなり、覚えやすいのです。 1度話した内容を覚えていない、伝えたスケジュールを忘れている、話をしてもいつも上の空…。そんな夫は1つのことに集中し、まわりに注意を向けられないシンプルタスク型の可能性があります。 決して悪気があって話を聞いていないわけではありません。今回ご紹介した方法を試してみることで、うまい対処ができるようになってくるのではないでしょうか。
2018年12月09日子どもが小さなうちは、自宅で勉強を見てあげる機会が多くなりますよね。わが子が集中して取り組めるよう、気づかっているママも少なくないでしょう。 自宅学習に関する、とある調査に 「父親の帰宅時間が遅いほうが、子どもの学力が高い」 というものがあります。父親の帰宅が遅いと、なぜ子どもの学力が高くなるのでしょう。 今回は、子どもの自宅学習について、 父親不在のメリット・デメリット をあげながら考えていこうと思います。 ■父親の在宅時間が短い家庭ほど、子どもの学力は高い? 国立大学法人お茶の水女子大学が行った調査によると「父親の帰宅時間が22時以降となる家庭の子どもの学力が最も高い」という結果が明らかになったそうです。 これは 「保護者に対する調査の結果と学力等との関係の 専門的な分析に関する調査研究」 (国立大学法人お茶の水女子大学) というテーマで行われたもので、調査対象は無作為に抽出された公立学校に通う児童の保護者。小学6年生の児童の場合、父親の帰宅時間が22時以降(早朝帰宅を含む)になる家庭の子どもの学力が、ほかの時間帯に父親が帰ってくる家庭よりも上回っていました。 このデータからうかがえるのは 「父親が自宅にいる時間が少ないほうが、子どもの学力アップにつながるのではないか」 ということです。 ■「父親の不在時間が長い」そのメリット・デメリット 父親の不在時間が長いと、子どもの自宅学習にどんな影響を与えるのでしょうか? メリット・デメリットを考えてみました。 まずは、メリット。妻の視点から考えてみると、夫の帰宅が遅いということは、子どもが起きている時間に 夫の食事の支度やお世話などに振り回されなくてすむ ということです。つまり、子どものことに集中できるというわけですね。 「よし、やるぞ!」という子どもの“やる気スイッチ”は、常に同じサイクルでやってくるわけではありません。やる気満々なときもあれば「今日はやりたくない」とだらけモードなときもあるでしょう。 夫の世話に時間がとられないということは、子どもがやる気モードに入った瞬間に気づくことができ、それが継続している間、邪魔が入ることなく取り組ませてあげることができるのではないでしょうか。 また帰宅時間が遅く、日ごろわが子の勉強の様子を目にしていない父親は、子どもの自宅学習に対する発言が少なくなります。見ていないので「ああしろ、こうしろ」と子どもの学習を指図したり、文句をつけたくてもつけづらいですからね。 つまり、父親と母親で意見が分かれることが少なく、 自宅学習のやり方について意見の相違が起きにくい というメリットがあると思います。 では反対に、デメリットについて考えてみましょう。 例えば、子どもの勉強が時にはうまくいかないこともあるでしょう。すると母親は 「いつも仕事で家にいない、父親のせい」と責任転嫁 をしやすくなってしまうことがあげられます。父親の責任ではないのに、帰宅時間が遅いことを子どもの学力が上がらない理由にしてしまう可能性があります。 また、母親が何事も思いつめてしまうタイプだった場合、子どもの学力がなかなか上がらないと、不安定になった母親の気持ちを子どもが一身に受け止めることになります。そうなると、 子どもの精神的な逃げ場がなくなってしまう 恐れがあるかもしれません。 ■「父親の不在が子どもの頭を良くする」ではない、調査結果だけでは見えない点 調査から「父親の不在時間が長い家庭の子どもは学力が高い」という結果はわかりますが、だからといって、父親が家にいなければいないほど子どもの頭が自然と良くなるかというと、私はそういうわけではないと思います。 父親が不在は、単に母子の密着度が増し、勉強に関する考え方や対応が一本化されるので、子どもが混乱せずに取り組めるだけではないでしょうか。父親の在宅時間が長かったとしても、夫婦の意見がしっかりすり合わされていれば勉強の妨げにはならないと考えます。 例えば、毎日30分は机で勉強をさせる、リビングで一緒に勉強する時間をつくる、学習塾に行かせるなど「学力をあげるためにどんな方法をとるのか」といったことや、どんな校風の学校を目指すのが子どもに合っているか など「具体的なゴール」を夫婦で話し合い、設定 しておくのです。 目指すべきところが同じと分かっていれば、父母それぞれで対応が多少違っても子どもが混乱する事態にはならないでしょうし、共通意識があるので相談などもしやすくなるのではないでしょうか。 そして、どちらかが「がんばって!」とハッパをかけるなら、どちらかは「のんびりでいいからね」と見守る役に徹すること。 役割分担をきっちりと分けて、子どもに逃げ場をつくってあげる と煮詰まってしまう心配も少なくなります。夫婦それぞれの役割がバランスよく保たれているとメリハリもつき、子どもが安心して勉強に取り組めるでしょう。 上記の2つが夫婦間でしっかり一本化されていれば、 夫の在宅時間の長短と子どもの学力に相関性はない ように思います。 ただし、ふだんから帰宅時間の遅い夫にモヤモヤするなら、この調査結果は「うちの子はこれで学力の高い子になるかも!」と気楽に構えられる要素にはなるかもしれませんね(笑)。 働くお母さんは時間に追われますので「親が忙しいからといって子どもの勉強がおろそかになってしまうのはマズい」とあせることもあるでしょう。 でも、お母さんが気持ちに余裕をもった状態を維持することも大切。いったん手をとめ、おおらかな気持ちで「もう少し気楽にいこう」と子どもに接していくのが、一番大事なことかもしれません。 参考: 国立大学法人お茶の水女子大学 「保護者に対する調査の結果と学力等との関係の 専門的な分析に関する調査研究」
2018年12月02日子どもが好きなこと、やりたいことをやっていたら、親としてはぜひ応援してあげたいものですよね。たとえ失敗して、できなかったとしても「大丈夫だよ」「次はできる!」と声をかけ、見守ってあげることが大切です。 けれどなかには、子どもが失敗したとき「どうして?」「こんなにがんばったのに!」と本人以上に親が動揺してしまうケースがあるようです。子どもはすぐに立ち直りケロッとしているのに、親である自分が気にしてしまう。 今回は 「子どもの失敗。必要以上に動揺してしまう親」 について考えていきましょう。 ■わが子以上に落ち込んでしまう「子どもの失敗」とは? 親、特にママが落ち込みやすい子どもの失敗には、どんなものがあるでしょうか? 例えば、 幼稚園や小学校の受験 。もしお子さんが合格できなかったとしたら、親子一丸となって取り組んできたことがすべて無にされてしまったような、自分の子育てそのものが否定されてしまったような、そんな 絶望感 を感じてしまうかもしれません。 あるいは「園のお遊戯会で希望した役に選ばれなかった」「仲良しの子が、ある日急に、わが子に冷たくなった」というようなことから「バレンタインデーのチョコレートの数がいつもよりも少なかった」というものまで。ささいなことに思える出来事にも、 子ども以上に親が傷ついてしまう ことがあるようです。 ■子どもより親が落ち込んでしまうのはなぜ? 失敗して落ち込んでも翌日には案外ケロッとしている子どもに対し、いつまでも悲しい気持ちを引きずってしまう自分。このような状態になってしまうのは、なぜなのでしょうか? その理由に 「子どもと自分が同化している」 ということが考えられます。子どもがしてしまった失敗は、自分の失敗。だから、自分が悲しくなってしまうのです。 子どもと同化している親は、自分が子どものときにやりたかったこと、こうでありたいと思ったことがあったけれどかなわなかったことを「子どもを通してやり直している」状態です。わが子の置かれた状況に自分を重ね合わせ、 「子どもと同じ世界で生き直している」 感覚があるんですね。 わが子の失敗=自分の失敗だから、子どもの失敗を目にすると「またできなかった…」と深く失望してしまうのです。悲しくなるのは、わが子に「あの日の自分」を重ね合わせているからといえるでしょう。 また 「良い母親はこうあるべき」」 という思い込みが強すぎるケースもあります。 例えば、小学校受験で「希望校に縁があるのは正しい子育てをしている証拠」など、1つの視点で物事をとらえている可能性があります。自分のなかの「良き母」像が偏りすぎていることも、子どもの失敗に動揺してしまう理由のひとつといえるかもしれません。 ■子どもは「別人格」、切り離すための“心のスイッチ” 子どもの失敗に気持ちが乱れてしまうなら 「子どもと私は別の人間だ」 と認識する必要があります。 けれど、「子どもと自分は別」とすぐに頭を切り替えられる程度なら、そもそも苦労はありません。うまく感情がコントロールできないからこそママは悩むのです。 そこで、子どもを「別人格」と思えるようになるための練習を少しずつしていきましょう。 まず、気持ちの面でやってみてほしいのは、 自分の抱く思いを「それは本当?」と別の角度から問いかけてみる ことです。 例えば、子どもの学芸会の役決めが投票制でおこなわれたとしましょう。そこで、わが子は主役に選ばれず、「選ばれないのはわが子に人気や人望がないせいだ」「うちの子はダメなんだ」と落ち込んでしまったとします。 それは自分のなかに「主役になれる子=人気者=自分にとって望ましい子」という思いがあるからでしょう。では、その自分の思いを、別の角度から分析・解釈してみます。 「わが子が選ばれないのは、大勢に良い顔するのではなく、自分と合う友だちを選んで付き合っているから。つまり、自分の考えが明確にある子なんだ」 「選ばれないのは、わが子が『やりたい!』という意欲をアピールしなかったから。いつもまわりに愛されている実感を持っている子だから、大勢の人に注目されたい承認欲求がないのね」 「選ばれないのは、演技がうまくなかったからじゃない。表舞台に立つより、大道具をつくるなど裏方仕事で力を発揮できる子なんだ」 子どもが主役になれなかったという事実は変わりませんが、とらえ方を変えるだけでいろいろな解釈ができ、決してネガティブなことばかりではないことに気づきますね。 落ち込んだときには一旦、 外側から自分をのぞきこむ ようなイメージで「それは事実なの?」と自分に問いかける習慣をつけてみましょう。そうすることで、子どもと同化してしまった自分の気持ちを徐々に切り離すことができるようになります。 ■子どもの人格を認める「書く、聞く、努力する」 実際、行動することによって、子どもと自分の人格を切り離す作業もできます。 ・子どもと自分の性格をそれぞれ 紙に書き出し 、違いを見つけてみる。 ・普段から「どう思った?」など 子どもの意見を聞く ようにし、自分とは考えや感想が異なることを知る機会を持つ。 ・落ち込んでいる事実に対し、親として できる限りの努力 をしてみる。 上記の行動があげられます。 3つ目の「できる限りのこと」とは、例えば、運動会でビリになったら一緒に走る練習をしたり、かけっこ教室を探したりする。小学校受験がうまくいかなかったら、中学受験を見据えて学習を始めさせるといったことです。 そうしているうちに「自分ができること」の限界に気づく人もいるかもしれません。結局のところ、子ども本人の行動や意欲がともなわなければ親の思い描く結果を導くことはなかなか難しいのです。 「私ができることには限りがある」 と気づけば「自分と子どもは別の人間なんだ」と実感できるようになるのではないでしょうか。 ■「何事も100%の失敗などない」そこから得られるのは? 「こんな子どもに育てたい」という思いを抱くのは自然なことです。小さなうちは興味を示すものや好きなことが分かりにくいため、親主導でさまざまな経験を与えてあげることもあるでしょう。 ただ、親のコントロールがきく小さな子どもでも、 持って生まれた性格や能力 と合致しないことがたくさんあるでしょう。そこで無理強いをしてしまうと、いつかその反動がやってくるのではないかと思います。 子どもが興味を抱く波は、 突然やってきて、過ぎ去っていくもの です。様子を見守りながら、その都度、軌道修正をかけて進んでいくのが親の役割でしょう。 もちろん、いきなり発想を変えるのは難しいですよね。でも 「何事も100%の失敗などない」 と思うのです。子どもが失敗したからといって、すべてがダメだったわけではありません。その失敗から得られたものが、必ずあるはずです。 子どもの失敗で「もっとフィットする道があるのでは?」という気付きになった、そう思うことでママの動揺も少なくなるのではないかと思います。
2018年11月27日本格的な秋になってきました。秋と言えば体育の日、運動会シーズンです。あなたも子どもの頃、普段は勝負の世界と無縁でいても、この日ばかりは勝ち負けを意識していたのではないでしょうか。 さてあなたは、日々の生活でも「勝ち負けにこだわるタイプ」でしょうか? 以下の簡単な心理テストで見ていきたいと思います。 Q.あるパーティーで初対面のAさんと話が弾みました。Aさんは自分のことを「最近マンションから戸建てに引っ越したら家にいるのが楽しくて、料理とガーデニングが趣味になったの。子どもは二人で私立小なので、送り迎えが結構大変! だからいまは仕事をしていないけど、専門職なので働こうと思えば好きな時間だけ働くこともできるの。夫は仕事が忙しいけれど、週末は家族で一緒に出かけたり、誕生日や結婚記念日にはプレゼントをくれたり、仲はいいほうよ」と話しました。しかし帰り道、Aさんを良く知るという女性から「彼女の話の中で、○○のことはすべてウソなのよ」と言われビックリ! ○○とは何のことだったと思いますか? 深く考えずに直感でお答えください。 1.戸建てに住んでいること 2.子どもが私立小学校に行っていること 3.いまは専業主婦だが手に職を持っていること 4.夫と仲が良いこと 選べましたか? それでは、答えを見てみましょう。 1、「戸建てに住んでいること」を選んだあなた あなたは競争や勝負事でドキドキするのが本来お好きなようです。そのため勝ち負けには当然こだわりますが、結果が出てしまえば勝っても負けてもすぐに受け入れて後に引きずることがありません。肝がすわった根っからの勝負師タイプです。 2、「子どもが私立小学校に行っていること」を選んだあなた あなたはもともと、勝ち負けにこだわるということをカッコ悪いと思っているようです。なので表面的にはまったく気にしていないように振る舞いますが、心の中ではけっこう根に持ってしまうタイプ。負けそうと感じる勝負は避けて通ることが多いかもしれません。 3、「いまは専業主婦だが手に職を持っていること」を選んだあなた あなたはもともと「どちらかに分けられる」と感じることが嫌いなため、勝つのも負けるのもイヤなので勝負事には関わらないようにしているかも。ある意味では一番勝ち負けにこだわるタイプといえますが、周りの人にはまったくそうは思われていないでしょう。 4、「夫と仲が良いこと」を選んだあなた あなたは飄々としていて、これといって自分が気持ちを入れ込めるものもないので、勝っても負けてもこだわりがないようです。しかしラッキーなことに、いつでも平常心なことがプラスに働き、結果勝利を収めることが多いお得なタイプといえます。 いかがでしたか? もしいまの自分に満足できない部分があるとしたら、何か自分に合っていないことを続けていたり、手放したほうがラクになれる考え方をずっと持ち続けているのが原因かもしれませんよ。 詳しいテストをご用意していますので、こちらもご覧ください。 「自分より周りのほうが幸せ?あなたの「嫉妬心の強さ」診断」 ママが気になる心理テストがいっぱい! 子育て診断はこちら
2018年11月15日スイミングにサッカー、ピアノに学習塾など、子どもの習いごとは多種多様です。わが子にも何か習いごとをさせてあげたいと考えているお母さんも少なくないでしょう。 習いごとをさせるのは「好きなことを伸ばしてあげたい」「興味の幅を広げてあげたい」といったママの思いがあり、たくさん通わせてあげたほうが良いだろうという発想が生まれてくるのは自然なことかもしれませんね。 けれど、習いごとにたくさん通わせなければ、子どもを教育できないものでしょうか? 今回は、 習いごとと子どもの学歴 について考えてみたいと思います。 ■子どもの学歴は「家庭の年収」が左右する? 文部科学省の委託により、国立大学法人お茶の水女子大学が分析を行った小・中学生の保護者への調査( 平成29年度全国学力・学習状況調査を活用した専門的な課題分析に関する調査研究「保護者に対する調査の結果と学力等との関係の専門的な分析に関する調査研究」(国立大学法人お茶の水女子大学) )によると、家庭の社会経済的背景が高い子どものほうが、各教科の平均正答率が高い傾向にあることが分かりました。 この調査データから分かることは、 経済的に余裕のある家庭の子どもは学力が高い ということです。 確かに、お金に余裕があればたくさんの習いごとに通わせることができるでしょう。まだまだ好きなこと、やりたいことが分からない状態でも、その小さな興味に応じた学びを与えることができるかもしれません。 けれど「行かせてあげたいけど、難しい」という状況にある場合、この調査結果を見て焦りや不安を感じてしまうかもしれません。 そこで、いま一度、考えてみたいと思います。 「子どもにお金をかけること」は本当に学歴に結びついているのでしょうか? 私は少し違うような気がするのです。 ■教育はお金で買える?「子どもに習いごとをさせていない」不安 経済的な理由から、子どもに習いごとを十分にさせてあげられないことで悩んでいるママは少なくありません。 「まわりはみんな習いごとをやっている。うちのように習いごとに通わせていないのは、子どもにあまり良くないのでは?」「学歴によっては、子どもの人生が悪い方向にむかうかも…」といった心配が積もっていけば、ストレスになってしまうこともあるでしょう。 確かに、今回の調査データでは 「教育はある程度、お金で買える」 という事実があるのかもしれません。けれど、私はお金がすべてではないと思います。 子どもの教育を考えるなら「習いごとに通わせる」「お金をかける」ではなく、 「子どもへの親の働きかけ」 に目を向けてみてほしいのです。 ■子どもの教育「いくらかけた」ではなく「どれだけ関わった」か 教育をお金で買うことができるのは事実。けれど、子ども本人に学習意欲がなければ、あまり効果がないのも事実です。 脳も体の一部なので、小さいときから、たくさん体を動かして遊んだほうが脳も発達するといわれています。 では体操や医スイミングなど「体を動かす習いごと」に通わせるのが一番手っ取り早いですが、お金を出して習わせないと、子どもは体を動かさないものでしょうか? 例えば、公園遊びがそうですね。公園には広い空間のなかにいくつかの遊具があったり、さまざまな植物が植えられていたりしますよね。そうした環境でも、子どもに学びを与える遊びがたくさんできます。 自分でルートを選び、手足をひっかけながらよじのぼったり、移動したりするジャングルジムは、立体的な見方ができる 空間把握能力 を養うといわれています。 また、わざわざ植物園や昆虫展に行かなくても公園には季節の花々や小さな虫たちがたくさん隠れていますし、種類の異なる木々も生えています。図鑑を持って出かければ、名前や特徴と照らし合わせる遊びができますよね。そこから 知識と経験 の両方を得ることができます。 自宅でできることもたくさんあります。例えば、トランプ。神経衰弱はどこに何があるかを覚えなければならないので 記憶力 が身につきますし、七ならべでは自分のカードから相手のカードを推測し、 先を見通す力 を養うことができるでしょう。 絵を描く、ゲームをする、本を読む、たくさん話をする。実は習いごとにお金をかけなくても、 親の働きかけ で、子どもの好奇心や学習能力は伸ばせるのではないでしょうか。さらに、こういった日々のくらしや遊びを通して学んだ体験は、 学習塾だけでは決して得られないもの といえます。 そして、その遊びを ママも一緒にやりましょう。 すると「この遊び、特に気に入ってるな〜」と子どもの興味にいち早く気づくことができます。さまざまな習いごとをさせてムダな時間とお金を費やすよりも、はるかに 効率的に伸ばすべきポイントが分かる メリットもあるようです。 大事なのは「親が子どもとどう関わっていくか」。子どもに寄り添い一緒にやることで母子のつながりが強まれば、「自分は愛されている」という 子どもの自信や親への信頼感 が芽生えます。 ママに褒めてほしいから頑張るんだ! といった気持ちを持ちやすくなり、学力向上にもつながるのではないでしょうか。 参考サイト: ・平成29年度全国学力・学習状況調査を活用した専門的な課題分析に関する調査研究「保護者に対する調査の結果と学力等との関係の専門的な分析に関する調査研究」(国立大学法人お茶の水女子大学)
2018年11月12日自分以外の誰かに子どもを預けなければならなくなったとき、なんとなく不安になることはないでしょうか? 「預けても大丈夫かな…」という ママの不安。実は子どもにも伝染 しています。 今回は、ママの不安と子どもの不安、その両方をやわらげるための 「預け先と子どもへの働きかけ方」 について考えていきましょう。 ■「子どもを預けるのが不安…」心配性ママの心得3カ条 子どもを預けるとき、自分はどんな顔をしていると思いますか? 浮かない顔で不安そうにしていたり、考えごとで眉間にシワが寄っていたりすることはないでしょうか。 預け先に着くまでにママのそんな表情を見た子どもは「あれ、今から行くところって怖いところなのかな?」「安心できる人はいないのかな?」と不安に感じてしまうことがあります。 不安定な気持ちのまま預け先に残された子どもは、ずっとその不安な気持ちを引きずることになってしまいます。子どもにそんな思いはさせたくないものですよね。そこで「預ける」と決めたときに心得ていてほしい3つのことをご紹介しましょう。 1.罪悪感を持たない 「子どもを預けてまで出かけるなんて、やっぱりダメだよね…」なんて罪悪感を持っているママは少なくありません。その罪悪感は子どもにも伝染します。 ママの気持ちを見抜いた子どもは「自分はこのまま捨てられちゃうのかも」と感じ、大声で泣き始めることもあるでしょう。こうなると余計に罪悪感がつのって離れられなくなったり、反対に「早く行かなくちゃならないのに」とイライラしてしまったり…。 しかし、「子育てはママ担当」と誰が決めたのでしょうか? もしかしたら、ママ自身がそう思い込んでいるだけかもしれません。だから、罪悪感が芽生えてしまうのかも…。 子育ては、ママだけではなく、いろいろな人の手助けやサポートがあってこそできるものです。子どもを預けることに、罪悪感を持つことはありません。 2.覚悟を決めて、預け先を信頼する 特に保育士やベビーシッターといった他人に預ける場合は、どうしても心配になってしまうママもいます。そんな不安はなんとなく子どもも感じ取るものですから、預けると決めたなら、徹底的に預け先を信頼しましょう。ママが「大丈夫、信頼しています」というオーラを出していると、子どもの警戒心も徐々に薄れていきます。 また、子どもを預ける際に、保育士さんやベビーシッターさんに「信頼しています」といった言葉を伝えるのもいいでしょう。声に出すことで、自分自身の不安を取り除く効果もあります。 3.終始、笑顔 朝起きて、預け先に到着するまでの間は、常に笑顔でいることを忘れないようにしましょう。朝から「今日は子どもを預ける日だけど大丈夫かな」と不安そうな顔をしていては子どもも不審に思います。 反対にママがずっと笑顔なら「ママは何も怖がっていない」と子どもは安心するでしょう。 ■子どもと預け先への働きかけとは? 母子それぞれの不安を取り除くために、ママから預け先にできる働きかけには、どのようなものがあるのでしょうか? ここからは比較的近しい存在である義両親やママ友の場合、プロにお願いする保育士やベビーシッターの場合に分けて、それぞれご紹介していきましょう。 義両親、ママ友に預ける場合 義両親やママ友はいずれも見知った仲なので、子どもにとってもある程度見慣れた人で、過ごす場所も慣れた場所であることが多いですよね。 そのうえで、子どもにより安心してもらうためには「おばあちゃんと一緒にお留守番していてね」「〇〇くん(ちゃん)ママとみんなで楽しく遊んでいてね」など、声をかけて共同意識を持たせてあげるといいでしょう。 また、保育士・シッターさんよりざっくばらんに言いやすい間柄なので「できればしてほしくないこと」を伝えておくのもいいかもしれません。例えば「ごはんの前にはお菓子を食べさせない」「食事中はテレビを見せない」といったことですね。 ただし、伝えつつも強要はせず、基本的には預け先の習慣に従う姿勢でお願いしましょう。そうすることで「伝えたいことは伝えつつ、互いを尊重する」という関係性を保つことができますね。 保育士、シッターに預ける場合 保育士さんやシッターさんなど、まだ慣れていない預け先の場合は、子どもが警戒心や不安を抱かないようにすることが大切です。 例えば「○○さん(先生)、すごく優しい人なの。ママみたいな人だから一緒に待っていてね」など「ママはこの人を味方だと思っている」ということを子どもに伝えておきましょう。そうすることで「この人はママと同じなんだ、安心できるんだ」と子どもの不安感を減らしてあげることができます。 また、保育士さんやシッターさん本人への働きかけとして「私はあなたを100%信頼しています」という気持ちを直接伝えておくのもいいと思います。 相手はビジネスとして預かってくれるわけですが「ベテランの〇〇さんなら安心してお任せできます」など「預けるからには全幅の信頼を置いています」という空気を漂わせておくのも、ママの不安を取り除くひとつの方法です。 一方、その言葉をかけられた保育士さんやシッターさんには、信頼されたことで責任感が生まれ、子どもとよりよい関係を築く努力をしてくれる効果も期待できます。 「預けるときは笑顔で」とお伝えしましたが、それは迎えに行ったときも同じです。子どもの顔を目にしたら「待っててくれてありがとう」と思い切り抱きしめてあげてくださいね。 預け先によって働きかけの対処法は変わりますが、ママに意識してほしいことは変わりません。 預けると決めたなら覚悟を決めて、相手を心から信頼する。そして、笑顔を絶やさず、預けることに罪悪感を抱かないこと。 そう意識することがママ、そして子どもも笑顔でいられる秘訣だと思います。
2018年11月09日里帰り出産は、産前・産後の間だけ実家に帰ることをいいますよね。生まれ育った家、また自分の母親が側にいる環境は安心ですし心強く感じるものです。 けれど、出産を終えて自宅に戻ったとたん、夫婦関係に不穏な空気が漂いはじめてしまった…という話は少なくありません。実は里帰り出産は夫婦に 「気持ちのスレ違い」 を起こしやすいものです。 今回は、里帰り出産によって 亀裂がはいりやすい夫婦関係の理由 についてお話していきましょう。 ■里帰り出産「実家が居心地いい妻、ひとり身でさみしい夫」 里帰り出産中は夫婦それぞれ、どのような気持ちを抱いているのでしょうか。 まずは、妻のほうから見ていきましょう。食事の準備や家事など普段は自分がしていることを代わりに母親がやってくれるので、のんびりした時間を過ごすことが多くなるでしょう。 出産を終えてからも、しばらくは自分の親と一緒に赤ちゃんのお世話ができる環境なので、里帰りをしないケースに比べ、 体力的にも精神的にも楽 な状態にあるといえます。 一方、夫はどうでしょうか? 夫も妻が実家にいる間はひとり身となりますので、好きな時間に帰ったり食事をしたりと自由気ままな暮らしを楽しんでいる人もいるでしょう。 ただ、里帰りは1カ月~3カ月ほど妻が家を空けることになります。その間、夫はずっとひとりぼっちで、寂しさも感じ始めます。ひと気のない家に帰るのは誰だって寂しさを感じるものですよね。 夫は わが子と共に妻が家に戻ってくるのを待ちわびている のです。 ■里帰り出産後「夫婦けんかが増えてしまう理由は?」 ようやく妻が自宅に戻り、小さなわが子と家族水いらずの生活が始まったとします。にもかかわらず、夫婦の間に亀裂がはいってしまいやすいのはどうしてなのでしょうか。 まず、妻は自宅に帰ってきたとたん、実母という子育ての大きなサポートを失い、子どもの世話をすべて一人で背負うことになります。さらに、これまで夫に注いでいた愛情が子どもに向けられることになり、 夫にかまう余裕がなくなってくる のです。 一方、夫は今まで一人で気楽ではあったものの、妻の帰りを待ちわびていました。けれど、妻は帰ってきても子どもの世話ばかりで、自分を気にかける様子がありません。そんな状態に驚き、寂しさを解消することができなくなってしまうのです。 これまでは、お風呂場にタオル、着替えの準備など何かと自分に手をかけてくれていたのに、いきなり 「自分のことは自分でやって」 と突き放されてしまう夫。 子育てのサポートをしたくても慣れていないので、もたついてしまう夫に「足手まとい…」ともらしてしまう妻。 そんな関係が続くことで互いの言動に不満がたまり、 言い争いなどのけんかが頻発 してしまうようになるのです。 ■里帰り出産のリスク「理解できない夫、それにいらだつ妻」 里帰り出産後の夫婦関係を良好に保つためには「気持ちのすれ違い」を起こさぬようにしておくことが重要になってくると思います。 覚えておいてほしいのは、夫は妻の出産直後のバタバタした育児を直に目にしていないので、生まれたばかりの赤ちゃんのお世話がどれほど大変なのかを理解できていません。 なんとなく「大変だろうな」と思ってはいても、男性である夫にはそれがどれほどのものなのか想像するのは難しく、妻レベルではとうてい理解できていないのです。 一方、妻のほうは出産という大仕事を成しとげたことで、ある種の達成感を覚えています。そして、これからともに子育てに奮闘するであろう夫は、自分がしている子育ての大変さをすでに理解してくれているものと思い込んでいます。 理解できていない夫と、理解していて当然と思い込んでいる妻 。夫婦の間に気持ちのズレが生じているのが分かりますね。このズレが夫婦の雰囲気を悪くする原因となっているのです。 ■里帰り出産から帰ったら「あなたのことも忘れていないよ」の一言を では、こうした気持ちのズレを生まないためにはどうしたら良いのでしょうか。それは 里帰り出産中も極力、夫とこまめに連絡をとって生活の様子を伝えておくこと です。 例えば「今、オムツ変えてます~。これで今日は3回目」「1時間抱っこし続けて今、やっと寝たよ~」など写真を交え、毎日お世話の実況中継をします。すると夫は「こんな時間でもオムツ替えするんだ」「寝るだけでこんなに時間がかかるんだ」という気づきを得ることができますよね。 逐一、現状を知らせておくことで夫は自分が当事者になったときのイメージがわき、大変さを徐々に実感し始めるのではないかと思います。 そして、もうひとつやってみてほしいのが妻から夫へ、 心の働きかけ です。「今は赤ちゃんのお世話が共通のミッションになるね。大変だけど一緒にがんばろう」と子育ては2人の共同作業であることを伝えつつ「こんなにかわいい赤ちゃんをありがとう」と夫への感謝の言葉もかけてみてください。 こうした言葉は、寂しさを感じていた夫の心に染み入るはずです。妻は子どもだけじゃなく、自分のことも考えてくれている。夫がそう感じられれば夫婦の間のギスギスした空気も生まれにくくなるでしょう。 子育ての大変さをできるだけ同じように共有し、共通のミッションを掲げて 「あなたのことも忘れていないよ」 と言葉をかけてみる。夫婦間に亀裂を生まないために、できそうなことから意識してみてほしいと思います。
2018年11月06日子育ては思うようにいかないことが多いものですよね。日々のなかで解消されない行き場のない感情は、時として爆発してしまうこともあるかもしれません。子どもを持つお母さんたちのなかには「わが子をたたいてしまいそうになる」あるいは「たたいてしまったことがある」という人もいるようです。 今回は、 子どもに手をあげてしまう心理状態と、気持ちの整理の仕方 について考えていきましょう。 ■子どもをたたいてしまう親「どんな時、どんな気持ち?」 子どもをたたいてしまいそうになる、あるいは、たたいてしまうのはどのような時なのでしょうか? それは、子どもを手っ取り早く自分の言う通りにさせたい時や、思い通りに動かしたいのに、そうならない時ではないでしょうか。 例えば、出かける予定があるから、早く食事を食べて着替えをしてほしい。終わらせなければならない家事があるのに「ねえねえ」とまとわりついて、静かにしていてほしい…などなど。 「たたく」という行為は話したり諭したりすることより、はるかに 簡単に子どもを操作 することができますよね。けれど、それがしつけといった意味合いを含んだとしても、 たたくことは暴力 です。そして暴力を使うということは、 恐怖や苦痛で子どもを支配 していることになります。 ■子どもをたたいてしまう親「手が出てしまうのはどうして?」 子どもを傷つけたいと願う親はいないはずです。では、どうしてわが子をたたいてしまう親がいるのでしょうか? ここからは、親の視点から考えてみましょう。たたいてしまう親には大きく分けて、下記の2つのタイプがあるように思います。 【たたくことでストレス解消をしているタイプ】 子育ては本当に疲れます。子どものペースに合わせていると時間に余裕がなくなり、イライラしてしまうことも多くあるでしょう。子どもをたたくことによって、そうしたイライラを解消していませんか? 人によっては育児以外のこと、例えば、仕事や人間関係で生じたストレスまで子どもにぶつけてしまうこともあるようです。たたくことで自分自身のストレスを解消しています。 【親にたたかれて育ってきたタイプ】 子どもを持つ親のなかには「自分もたたかれて育ってきた」という人がいます。このタイプの人はたたく=しつけととらえているので、悪いことをすればたたかれても仕方がないという認識を持っています。しつけという大義名分で、自分自身もたたかれて育ってきたため、子どもをたたいて育てることに抵抗感を感じないのでしょう。 たたくことを「しつけ」と正当化している人は「自分が親からされてきたことはきっと正しいはずだ」と信じているのかもしれません。そのため「たたくことを否定することは、自分の親まで否定することになる」と心のどこかで感じているのではないでしょうか。 しかし、たたくことは何度も言うように暴力です。親から暴力をふるわれる小さな子どもは「イヤだ」「やめてほしい」と抵抗することができるでしょうか。親からたたかれた子は、たたかれることを受け入れるしかできません。 ■子どもをたたいてしまう前に「親自身でできること」 では、子どもをたたいてしまいそうになった時、どうやったらそれを止めることができるのでしょうか? ここからは、対処法を子どもの年齢別に考えていきましょう。まずは、生まれたばかりの新生児から1歳くらいまでの子どもに対する対処についてご紹介します。 【新生児〜1歳くらいの親の場合】 産後は赤ちゃんのいる生活に慣れず、精神的に余裕がない状態です。子どものぐずりに時間がかかり、精神的にいっぱいいっぱいとなることもあるでしょう。1歳くらいまでは、親の言葉も理解できないので、言い聞かせることもできません。 そんな時は、すべてにうまく対応しようと思わなくて大丈夫です。 もしも「いまイライラしている。子どもをたたいてしまうかもしれない」と感じた時は、例えばクッションなどを活用しましょう。子どもと少し離れた場所でクッションを投げたり、ボスボスとたたいてストレスを思う存分解消します。 【1歳~幼児期の親の場合】 言葉がある程度分かる年齢になってきたら、子どもには言い聞かせるという手段ができる一方、そのやりとりによって余計にイラついたり、カッとくることが増えてきます。 言葉ではあなたの思いが子どもに伝わらず、たたきそうになった、もしくはたたいてしまった後に罪悪感を感じ、自分を責めてしまうことがあったら、(子どもにすぐ「たたいたことはごめんね」と謝ったうえで)「ママは今、たたきたくなるくらい怒っているの」と口に出してしまいましょう。そして「ちょっとママ考えてくる」などと言って一旦、子どもと離れてみてください。 親自身は「子どもをたたいてしまう自分、たたきそうになる自分」を見つめなおすチャンスです。例えば、子どもをたたくのは自分の憂さをはらすためではないか、自分自身に問いかけてみてください。たたく行為に少しでも違和感を感じているなら、「なぜ自分はたたこうと思ったのか」を考えてみましょう。 また「自分もたたかれて育ったから、しつけのうえでたたくのは当たり前」と思っているなら、同じことをする前に、自分自身がたたかれていた時にどう感じていたかを思い出してみてください。たたかれて痛くなかったか、怖くなかったか…。そのうえで、わが子はたたかれたらどう感じるだろうかと、想像してみてほしいのです。 それでも、もし感情的になって手を上げそうになった時は、子どもとは別の部屋に移動して気持ちを落ち着かせる方法もあります。子どもが、つきっきりで見守らなくても大丈夫な年齢なら、少しの間だけ隣室で1人になるなど冷静になる時間を設けることで、イライラをやわらげることができるかもしれません。 また、子どもが1歳くらいまでの対処法と同じく、クッションをボスボスするのもいいでしょう。 子どもをたたいてしまいそうになる時、たたいてしまった時。まずは自分が「子どもをたたきたくなる心理状態」にあることを受け入れてあげましょう。それから、どうやったらそこから抜け出せるかを考えていきましょう。
2018年10月28日子どもの様子に 「あれ、なんだかいつもと違う?」 と感じたことはありませんか? いつもと同じように見えるけれど、なにかが違う気がする…。それは子どもの心のなかにちょっとした変化があらわれているのかもしれません。 もしもそれが親への「助けて!」「気づいて!」という SOSサイン だったとしたら? 発見が早ければ早いほど、対応も素早くできるのではないでしょうか。 今回は、 子どもからのSOSの見つけ方、その対処法 について考えていこうと思います。 ■子どものSOS「心が不安定になりやすい時期は?」 助けを求めるSOSサインというものは、そもそも、タイミングが予想できる類のものではありませんよね。 けれど、子どもの場合は 「変化があらわれやすい時期」 というものがあり、この時期に注意深く見守ることでよりSOSに気づきやすくなると思います。 変化があらわれやすい時期というのは、 「生活環境などが変わった時」 。新学期や引っ越しのあとなど、毎日見ていたクラスの顔ぶれが変わる、街の風景が変わるなど「いつもの暮らし」が変化した時、子どもの気持ちは 不安定になりやすい んですね。 また、夏休みや冬休みなど、 長いお休みが終わりを迎える時 にも要注意です。大型連休の終わり頃は、大人ですら「ああ、明日からまた仕事か…」と、どんよりした気分になるものですよね。それは子どもも同じ。 それも、お休みの期間が長ければ長いほど、休み明けは心が不安定になりやすくなるようです。長期休みが3カ月に及ぶアメリカでは、休み明けにうつを発症する子どもが多くなるともいわれています。 ■子どものSOS「どんなふうにあらわれる?」 では、子どもからのSOSは具体的にどんなふうにあらわれるのでしょうか。実は、その内容によって第1段階、第2段階…と分けられ、だんだん深刻さを増していきます。 初期のSOSとなる第1段階を放置してしまうことで、子どもの言動は第2段階へと進行。気づいた時には、対処に時間がかかる状態へおちいっていることも少なくありません。 子どもが不安を抱えた時に発せられるSOSの行動について、年齢を 2~5歳までの幼児期 と、 6歳以降の学童期 に大きく分けて説明していきましょう。 【2~5歳:幼児期のSOSサイン】 話ができるようになるものの、まだまだ社会や他人との関わりのなかで「自分」という認識が薄い2歳~5歳の年代は、親との結びつきが強い時期です。この時期に見られるSOSの段階は下記の2つに分けられることが多いようです。 第1段階 出かけようとすると「イヤ」とだだをこねる、逃げる。 第2段階 泣く。 最初はイヤイヤをしたり、逃げ回って自分の感情を表現します。そして、その気持ちを理解してもらえないことで第2段階の「泣く」という行動に変化します。5歳までのこの言動や行動はある意味分かりやすいですが、6歳以降になるとSOS行動は一気に複雑化します。 【6歳以降~:学童期のSOSサイン】 6歳以降になると、集団のなかで自分の気持ちを言葉にして表現することができるようになります。また、集団生活に慣れることで、ある程度の社会性が培われてくる年齢でもあります。この年齢になるとSOSの言動は下記のような4つの段階に分けられます。 第1段階 張りきる、頑張るなどの行動で「見て! 見て!」と自分に注目を集めようとする。 第2段階 わざと遅刻したり騒いだりしていたずらをする。 第3段階 教室を飛び出す、意地悪をする、極度に反抗する。 第4段階 無視する、不登校になる。 6歳以降の子どもからのSOSはまず「僕(私)を見て!」という行動が見られます。そして、親や周囲から理解されず放置されると「いたずら」などの行動へと移ります。 たいていの場合、第1段階ですでに、いつもと違う様子に気づくケースが多いでしょう。けれど、うっかり見過ごしてしまうと第2、第3段階へと進んでしまう可能性もあるのです。 ■子どものSOS「深刻度別 親ができること」 SOSの発見は、早ければ早いほど素早く親も対処でき、子どもが長く深く悩まずにすみます。しかし、もし段階が進んでしまってから気づいたとしたら、どのような対応をすればいいのでしょうか? 各段階に応じてどのような対応をすればいいのか、年齢別に解説していきましょう。 【2~5歳:幼児期の対応】 2~5歳の子はイヤイヤをしたり、だだをこねたり、逃げたりして親を困らせることで「行きたくない」「ママといたい」という気持ちを表現します。この状態に気づいたら 「気持ちを吐き出させること」「楽しいことに転換すること」 で対処していきましょう。 例えば、わが子が幼稚園や保育園に行くのをいつも嫌がる、とします。事前にできる対処として、30分くらい早めに準備をすませておきましょう。そうすれば時間の余裕が持て、だだをこねられてもきちんと対応できますよね。 そして、だだをこねだしたら「行きたくないよね。ママも○○と一緒に遊んでいたいよ」と共感しつつ「外の電信柱のところまで競争しようか」「○○公園で虫を見ていこうか」などと誘い、遊びながら園やバスの集合場所などに向かってみるといいでしょう。 第2段階の行動となる「泣く」は、子どもに 思う存分泣かせて あげます。と同時に、ギュッと抱きしめてあげてくださいね。 そして、子どもが落ち着いて、ある程度話せるタイミングになったら「なにが悲しい?」と聞いてみます。「ママと離れるのがイヤ」なら、だだこねと同じ対応を。もし「幼稚園の○○がイヤなの」といった話が出てきた時は、園の先生に話して様子を見てもらうなどの対応をしましょう。 【6歳以降~:学童期の対応】 子どもが6歳以降の場合、第3段階のSOS行動である「極度な反抗」になる前に、なるべく早く気づいてあげてほしいですね。この段階までなら、子どもに寄り添う対処で不安を解消できる可能性があるからです。 第1段階で「見て見て!」と話しかけてきたら「あとでね」などと後回しにせず、 すぐに話をじっくり聞いて あげてましょう。その時「頑張ったね」「うれしいね」といった言葉をかけると子どもは「気持ちが通い合っている」という感覚になり、不安感が落ち着いてきます。 わざと遅刻をしたり、目立つ行動をする第2段階の場合は「かまってもらいたい」という気持ちに気付いてあげましょう。「この子はかまってもらいたかったんだな」と受け止め、「勉強時間が減って困るから遅刻しないようにしようね」「騒いでいると先生の声が聞こえなくなるから静かに聞こうか」などと、 怒らずに「教える」スタンス を保つようにすると良いでしょう。 第3段階に入り、極度に反抗したり意地悪をしたりする場合も「そんなことしちゃダメ」と頭ごなしに否定から入らないようにします。子どもにはどんな出来事があったのか、その出来事があってどんな気持ちになったのかを聞きます。そして 「そうなんだね」と一度共感 をし、そのあと「どうしようか?」「どうしていく?」と聞いてみたり、 一緒に考えたり すると良いですね。 不登校などの第4段階となった場合は、親と子どもだけで解決するのは非常に難しくなります。こじれて長期化し、親子ともども傷つき疲弊することもあるので、第三者の力を借りることをおすすめします。 すべてに共通していますが、子どもの心の中には「自分のことを気にかけてほしい」という気持ちがあるので焦りは禁物。いちばん大切なのは、時間を十分とって子どもに向き合っていくことです。 「学校に行きたくない」「おなかが痛い」などといった子どもからのサインを決して「根性がない」「我慢が足りない」などと否定しないでほしいのです。そのサインは裏には、子どもの 「親に認めてほしい、分かってほしい」 という気持ちが隠されている場合があるからです。 子どもは「行きたくないんだね」「痛いんだね」と認めてもらえると、親は自分の理解者なんだと安心できます。安心できれば「仕方ない、頑張るか」と子どもなりに気持ちを切り替える場合もあります。早急に答えを見つけようとしなくても大丈夫です。 子どものSOSにはそれぞれの段階に応じて 「ほめる」「教える」「受け止める」 などの対処が大切です。なによりも子どもを 「勇気づける」 。自分は大丈夫なんだと自信を持たせてあげると良いですね。
2018年10月23日会えなくてもお互いの近況や生活ぶりを知らせあうことのできるSNS。元気でやっていることが分かれば、私もがんばろうと勇気をもらえることがありますよね。けれど、その反対に SNSを見たことで、心がモヤモヤ としてしまう…そんなこともありませんか? 見ようと思っていなくても、スマホを見れば目に入ってくる情報。その情報によって生まれる 黒い気持ち …。 それは、発信者への 「嫉妬心」 なのかもしれません。では、なぜSNSを見ただけで、嫉妬心は生まれてしまうのでしょうか? 今回は、 嫉妬心の原因とその上手な付き合い方 について考えていこうと思います。 ■ブログ、Twitter、Instagram…SNSで見せつけられる「リア充」 承認欲求を満たしたくて誰かからの「いいね!」を求めすぎたり、まわりのみんながキラキラしている生活を送っているような気がする。ブログやTwitter、Instagramをやっている人たちから、そんな嘆きの声が多く上がっているように感じます。 SNSを毎日ながめていると「まわりのみんなはこんなに生き生きしているのに、それに比べて私は…」と自分がダメに思えてくる。そんな風に、 SNSには自分をネガティブにさせる 要素があると感じる人も多いでしょう。 では、どのような時に、人は他人の SNSに嫉妬心 が芽生えてしまうのでしょうか。 例えば、自分と同じように働きながら子育てをしている友人がいたとします。その友人がある日「お掃除に1時間もかかっちゃって大変だった…」という投稿をしたとしましょう。 この投稿には「そんなに時間をかけて、大変だなあ」という同情や「手際よくできない自分への自虐なのかな?」という感想を持つ人が大半でしょう。しかし、なかには「掃除に1時間もかかるなんて、それだけ 家が広いって自慢したいの? 」と自慢をしているととらえる人もいるようです。 また、「毎日子どもの習い事の送り迎えに追われて大変!」とグチをこぼしている友人の投稿には「送迎が大変なほど、習い事をたくさんさせられる お金があるんだ 」と自分と相手の経済状況を比べてしまう場合も。 このように、人の嫉妬をあおるような内容ではない投稿でも、別の見方をして嫉妬を感じてしまう人は少なくありません。それはどうしてなのでしょうか? ■嫉妬心が芽生える相手は「自分と同等、それ以下」 実は、嫉妬というものは、対象となる 相手の立ち位置が鍵 をにぎっています。 例えば、海外セレブモデルや人気女優など、自分と比べようがない存在がSNS上にどんな内容の投稿をしたとしても嫉妬心は生まれないようです。その場合は「すごいな~」「うらやましいな~」といった自然な受け止め方ができ、素直な言葉が出てきますよね。 しかし、それが自分と同等、もしくは自分よりも劣っていると感じている相手が、セレブモデルや人気女優と同じような投稿をしたら、途端に嫉妬心が生まれてくるのです。それは、 自分と同等もしくは下と思っていた相手が、「自分が望む状況」になっているから 。そのことが許せないんですね。 自分はそうなれないのに、どうして相手だけ私の望む状態になっているのか…。相手を許せない気持ちが嫉妬心となってムクムクと大きくなっていくのです。 そういった嫉妬心は、物事・人をすぐ自分より 上か下かでジャッジしたがる 思考の人や、子どもの頃から我慢を強いられ 自分の欲求を押さえつけてきた 人に、特に生まれやすいといわれています。 自分にはできないこと、できなかったことが「できてしまう相手」に嫉妬を感じるのです。 ■嫉妬心は「自分の欲求をわかりやすく映す鏡」 では、嫉妬心を持ってしまった時はどうしたらいいのでしょう。 実は、 嫉妬心を持つこと自体は決して悪いことではありません 。けれど、心がモヤモヤしたままでは自分がつらくなってしまいますよね。そんな時に心がけてほしいのは、 「嫉妬している自分」を認める ことです。 嫉妬している自分を認めると、自分が今 「なにを求めているか」 がハッキリと分かるようになります。 例えば、友人の「家が広い」ことに嫉妬を感じたら自分は「広い家に住みたい」と思っていることが分かりますよね。夫婦2人きりで仲睦まじく外食している食事写真に嫉妬したら、もしかしたら「夫ともっと仲良くなりたい」と思っているのかもしれません。 自分の求めていることが明確になれば「どうしたら、そうなれるのか」を考えるキッカケになることもあるでしょう。そう考えれば、嫉妬心を抱くことは、 今より良い状態に向かう気づき となってくれるのではないでしょうか。 また、初歩的ですが 「SNSを目にしないこと」 も高い効果があります。そうは言っても、今までチェックすることが習慣になっていたのに、いきなりやめるのは難しいですよね。 そんな時は、こんな方法を試してみてください。それは、ただひたすら 「目の前のことに集中すること」 です。SNSをチェックしている時は、どんな時ですか? しなければならないことを放っておいていたり、できないと思っていることを前に躊躇(ちゅうちょ)したりして、ついついスマホを手に現実逃避している時ではありませんか? 例えば、お皿を洗う、掃除機をかける、夕飯の準備をするといった家事ひとつひとつにも集中して取り組む。丁寧にゆっくり行うのも良いですね。本を読む、自宅で映画を観る、子どもと遊ぶといったことも、スマホ片手ではなく、それだけに真剣に取り組む。 今まで「なんとなく」で過ぎていた日常の流れ作業だとしても、 ひとつひとつのことに集中 してみましょう。すると、終わったあとにやりきった爽快さや気持ち良さが残ることに気づくかもしれません。 日常でそうした習慣を心がければ、SNSを目にして一喜一憂する機会も自然と減っていくのではないでしょうか。
2018年10月16日サンマや栗など、美味しいものがたくさん出回るこの時期、まさに「実りの秋」を実感しますよね。 さて、あなた自身はいかがでしょうか。いまの自分を振り返って「ああ幸せ~満足!」と感じていますか。それとも「まだ人生の実りを収穫しきれていないなあ」と不完全燃焼感をお持ちでしょうか。 以下の簡単な心理テストで見ていきたいと思います。 Q.あなたの前には顕微鏡が置いてあります。横には研究者のおじいさんがいて「人間の細胞の形は、じつはひとりひとり違うのじゃ。あなたの細胞を採取したので、顕微鏡で見てごらん」と言います。さてあなたが顕微鏡を覗いた先に見えた、あなたの細胞の形は以下のどれだったでしょうか。深く考えずに直感でお答えください。 1.星形 2.ドーナツ形 3.ハート形 4.ダイヤ形 選べましたか? それでは、答えを見てみましょう。 1、「星形」を選んだあなた あなたは少し自分を低く見積もっているところがあるのか、「自分に満足なんてできない、自分はいつも何か足りていないものなのだ」と思い込んでいるかもしれません。少し視点を変えると、じつは自分ってスゴい! 満たされている! ということに気づくことができますよ。 2、「ドーナツ形」を選んだあなた あなたはもともと自己受容感が高く、「どんな自分でもOK」と思えるタイプ。ゆえに自分に対する満足度は高いでしょう。いい意味で自分を優先し大切にできるので、どんな状況にあっても満足を感じるタネを見つけ、幸せに生きることができる人です。 3、「ハート形」を選んだあなた あなたは自分がどうこうというより、周りにいる人が幸せか、満足しているかによって自身の満足度が変わるようです。自分より他人を優先してしまう傾向が行き過ぎると、いつも誰かの犠牲になっているように感じ不満が多くなるかも。もっと自分を大切にしましょう。 4、「ダイヤ形」を選んだあなた あなたは周囲の人から見ると、とても恵まれた状況にあるのですが、自分に対する理想や要求が高く設定されているためか、あまりご自身に「満足!」と思えていないようです。しかし、それは高い向上心の表れなので、満足していないから不満ということではなさそうです。 いかがでしたか? もしいまの自分に満足できない部分があるとしたら、何か自分に合っていないことを続けていたり、手放したほうがラクになれる考え方をずっと持ち続けているのが原因かもしれませんよ。 詳しいテストをご用意していますので、こちらもご覧ください。 「この秋、あなたがリニューアルすべきものとは?」 ママが気になる心理テストがいっぱい! 子育て診断はこちら
2018年10月15日子どもの習いごとのコーチ、担任の先生など、子どもの指導役が「年の近い男性」であることは意外に多いものです。男性指導者には、女性と違った視点や接し方などがあり、子ども、特に男の子にとってはメリットがたくさんありますよね。 けれど、心理カウンセラーとしてお仕事をしていると 「子どもの男性指導者」との付き合い方でトラブル を抱えてしまう事例もちらほら聞こえてきます。 その内容は「向こうからアプローチされて困っている」といったものから、反対に「会うたびにときめいてしまう自分がいる」といったものまでいろいろです。もしも当事者になってしまったら、どうすればいいのでしょうか? 今回は、子どもの 男性指導者とのほどよくうまい付き合い方 について考えていきます。 ■男性指導者と子どものママ「え、こんなことが?」トラブル事例 子どもの指導をしてくれる男性と、子どものお母さん。その2人の間で生まれるトラブルにはどんなものがあるのでしょうか。 例えば、子どもをサッカークラブに通わせていれば、子どもと指導者との関係を良好に保つために、コーチに対して親しみのある接し方をするのは自然なことですよね。 しかし、あるときコーチから「今日もおキレイでしたね」といった内容のメールが届いたらどうでしょう。子どもの先生だからとやさしく接していたことで「もしかして俺に気があるのかも」と 勘違いされ、好意をもたれてしまうことも 現実にあります。なかにはコーチからのアピールが露骨すぎて「あのママ、先生にえこひいきされているわよ」とあらぬウワサを保護者のなかでたてられてしまうケースもあるようです。 反対に、一生懸命指導してくれる熱意あるコーチの姿に、子どもの ママが好意を抱いてしまう こともあります。子どもの習い事を見に来ているつもりが、ついついコーチの姿を目で追うようになってしまった…。このような事例も少なくありません。 では、こうしたトラブルやお悩みには、どう対処すれば良いのでしょう。 ■大炎上?「男性指導者とのトラブル」子どもを巻き込まないためには? 男性指導者と自分との間でこれ以上の問題が起こらないようにするためにはどうしたらいいのか? まずは指導者からアプローチされている場合について考えていきましょう。 このパターンはメールや電話など、相手からなにかしらのアピールをされている状況が多いことと思います。普通に考えれば無視すればよいだけ…ですが、子どもの指導者という立場の人を無下もなく 拒否してしまうのは、母親として躊躇 (ちゅうちょ)してしまうでしょう。では、どうすればいいのか。それにはいくつかの対処法が考えられます。 例えば、以下のような対処が有効です。 ・メールの返信は、ほかのママたちもアドレスに加え、 一斉送信 にする。 ・ 2人っきりでは話さない ようにする。 ・質問があるときは、 ほかの保護者と一緒に直接 聞きにいく。 ・必要のない プライベートなことは話題に出さない 。 ・相手の プライベートについて聞かない 。 男性指導者からのアプローチには、上記のような具体的な行動が効果的です。メール連絡や質問などは第三者にも開示して、2人きりの話にならないようにしたり、プライベートな話題は出さないようにしたり…。こうした行動はすぐにでもトライしやすいと思います。 では反対に、自分が相手に好意を持ってしまったときはどうしたらいいのでしょうか。この場合は、自分の気持ちが指導者に、あるいは周囲にもれないようにすることがとても大事です。 好きな人がそばにいると意識しなくても目で追ってしまう…のは誰しも経験のあることではないでしょうか。こうなるのはごく自然なことですが、好意というものは客観視するのがなかなか難しいもので、自覚はなくても周囲に気づかれてしまう恐れがあります。 周囲に気づかれ、あらぬウワサをたてられないためには、 相手と極力接触しない ことです。子どもではなく、指導者を見ている視線は必ず誰かに気づかれる。そう意識しておくだけで、気持ちは引き締まるでしょう。 また、指導者に会うときだけ 化粧が変わる、見た目を気づかう などの行動も他人から見ると「あれ?」と思わせる変化となります。その点も注意するようにしましょう。 ■トラブル予防! 男性指導者との「線引き」 向こうから「おや?」と思える不審なアプローチがあったときに頭に浮かぶのは、自分の返答次第で 子どもに不利益 が起きるかもしれない…といった不安ではないでしょうか。その不安がよぎるからハッキリとした拒絶の言葉を伝えること、行動することがためらわれてしまうものです。 けれど、こうしたトラブルは抱える時間が長いほど心を憂鬱(ゆううつ)に、トラブルも大きくなりがちです。難しいかもしれませんが、子どものことはいったん横に置いておき、早めに 「線引き」 をすることが大切です。 もし、どうしても身動きがとれないと思ったときは、心から信頼できる ほかの保護者に相談 してみるのもいいでしょう。フタを開けてみたら、実はほかの保護者にも男性指導者から猛烈アピールがあった…なんてことも少なくありません。「なんだ、私だけじゃなかったのか」とホッとして、ほかの保護者と共同戦線がはれる場合も。 さらに、習いごとの送迎をお願いしたり、試合を一緒に見に行ったりと、 夫に顔を出してもらう のも効果を発揮します。教え子のママに近づこうとする男性指導者の場合、夫という存在を目にすると気持ちがなえ、アピール行動がおさまることもあるようです。 一方、ママが男性指導者に、本気で好意を持ってしまったケース。そこで一度、立ち止まって考えてほしいのが、 今の生活をすべてなくしても一緒にいたい と思えるのかどうかということです。これをじっくり自問してみましょう。 指導者という立場のため、相手のことが現実以上に美化されて見えていないでしょうか? 今の生活になにかしらの不満があり、相手は自分を別の世界に連れていってくれる王子様のように思ってはいないでしょうか? 気持ちをフラット にして、じっくり考える時間を持ってみると、本当の自分の気持ちが見えてくるかもしれませんね。 ただ、指導者の存在が自分の活力となっている場合は、その気持ちを持ち続けるのは、決して悪いことではないと私は思います。元気な人と接すると、自分も元気になってきますよね。例えば、手の届かない アイドルに憧れるように 、日常にちょっとしたうるおいを与えてくれる存在ととらえるなら、それもまたアリなのかもしれません。
2018年10月07日女性同士の付き合いは気をつかう…という人は多いですよね。それは自分と相手だけの1対1という場面もありますが、ときには相手が複数の「集団」になることもあるでしょう。そんな集団のなかで、いつのまにか浮いてしまった、周囲となじめずつらくなってしまった…そんな経験はないでしょうか。 今回は、 女性集団という新しい環境のなかでうまくやっていくための「ふるまい方」 について考えていきましょう。 ■女性集団「頑張っただけなのに、どうして?」まさかのトラブル事例 1対1と違い、女性は集団になると、 独特で閉鎖的な「空気感」 のようなものを発することがありますよね。目には見えないその空気を感じ取れず、無視して行動してしまったことで、結果的に居場所がなくなってしまった…。そんな経験のある人は少なくないようです。 例えば、引っ越しにともなって子どもが転園し、友人作りを兼ねてなにか役に立とうと係を引き受けて一生懸命頑張ったママ。先生には喜ばれたものの「そんなにいろいろやられちゃうと、来年の係の人がプレッシャーになる」とほかのママに嫌みをいわれてしまった…。 例えば、始めたばかりの習い事で、初心者だから周りの負担にならないようにと後片付けを積極的に手伝っていたら「それは慣れている人がやる仕事だから手を出さないで」と注意されてしまった…。 例えば、部署異動で新たな職場で働くことになったとき、自分では率先して動いていたつもりなのになぜか先輩の女性社員ににらまれてしまい、その周囲の女性たちからも距離を置かれてしまった…。 このように 良かれと思ってとった行動が、集団との関係を悪化 させてしまうケースは少なくありません。誰かの迷惑になりたくないだけ、早くなじみたいだけ、ただ頑張りたいだけなのに、なぜか空回りしてしまう…。では、女性集団のなかで 悪目立ちせず、周囲とうまく関わる にはどうすればいいのでしょうか? ■女性だけの集団、アメリカの教育者が分析すると… アメリカの教育者、ロザリンド・ワイズマンの著書 『女の子って、どうして傷つけあうの?―娘を守るために親ができること』 (日本評論社)によると思春期の女の子たちは集団になると「女王蜂」「銀行家(情報家)」「浮動層(女王に言われれば従い、それ以外のときには離れて見ている)」「ターゲット」などの役割を自然に担っていくのだそうです。 この 「女性は集団になると役割を背負う」 傾向は大人になってもあると私は思います。 例えば、子どものいるママを軸に役割に名前を付けるとしたら女王は「ボスママ」といえますね。銀行家(情報家)はどんな事情にも精通し、その情報をうまく使い分けていることから「スパイ」と言い換えることもできるでしょう。そして長いものには巻かれ、自分の身に火の粉がふりかかるのは避けたい浮動層は「傍観者」が分かりやすいかもしれません。そして、ボスママににらまれるターゲットは「スケープゴート」。 このように自然と自分の役割を定めていく、女性の集団。しかし、この独特な傾向を逆に利用して集団に接することができれば、要らぬストレスを抱えることも少なくなるかもしれません。 ■女性の集団「生き抜くための上手なふるまい方は?」 女性の集団には、役割分担があると意識したうえで、そのなかでどのようにふるまえばいいのでしょうか? 新しい女性集団のなかに入ったとき、まず最初にやってみてほしいのは 「観察」 です。そこにはすでに「ボスママ」「スパイ」「傍観者」「スケープゴート」の役割を担った人がいると仮定します。けれど、誰がどの役割を演じているかは、すぐに分からないこともあるでしょう。 そこで、良くも悪くも目立たないように気を配りつつ、最初は集団をよく観察し、まず 「スパイ」が誰かを冷静に見極める ことです。スパイはあらゆることを知っている情報通なので、ボスママも一目置いている存在だからです。 多くの場合、集団に新しい人物が入ると、 スパイは情報を収集しようと話しかけてくる 場合が多いでしょう。「会ったばかりなのに、なにかと気にかけてくれるなぁ」と感じた相手は、ただのお世話好きないい人の場合もありますが、スパイである可能性が高いと思います。 スパイの場合は、こちらのことはいろいろと聞いてきても、自分のことはあまり話さないケースが多いので、自分ばかり話している? と感じたときは気をつけたほうがいいかもしれません。 そうやって、スパイの目星がついたら、情報交換をしつつ「私はボスママの地位を脅かすつもりはまったくない」という姿勢を言葉や態度でスパイに伝えていきましょう。 すると、スパイはその情報をボスママや傍観者など、ほかのメンバーに頼まなくても広げていってくれるはずです。 スパイを通じて「自分に敵意はない」という意思を周知 させていくことで「誤解を与えてしまった」「思っていたのとは違う立場になった」「間違った情報が広まった」という状況になる可能性は低くなるでしょう。 女性集団のなかで上手にふるまうには、まずその集団をよく観察することが大切。そして、誰がどんな役割を担っているのかを確認するようにしましょう。 いちばん肝となるのは、スパイの役割を担っている女性。まずは、スパイと良好な関係を築ければ、自分の存在も集団のなかで肯定的なものとしてとらえられていくでしょう。 ママ友と仲良くしたい、仕事で頑張りたい、上を目指したいという人は、スパイを通して集団へ意思の周知、 意思の疎通ができるようになってから力を発揮 するのでも決して遅くはないでしょう。
2018年10月03日子どもを介してつながった同性を 「ママ友」 と呼ぶことがありますね。子どもを持つもの同士、子育ての悩みを共有したり、お互いの苦労をねぎらいあったり。子育ての大変さをわかちあえる存在と考えている人もいることでしょう。 ママ友になるきっかけは、子どもの送り迎えや園での集まりなどでしょう。自然と付き合いが発生し、いつの間にかママ友になっている…というパターンが多いかもしれませんね。 ただ、なかなかママ友ができない、ママ友といえる人がひとりもいない…という人もいるでしょう。幼稚園や保育園の集まりに行くと、すでにグループができていて、おしゃべりしているなかに ひとりだけポツン と席に座っている自分。 疎外感 にいたたまれなくなり、そんな自分に もやもや したものを感じとってしまうかもしれません。でも、だからといって無理にその輪に入る必要はあるのでしょうか? 今回は、ママ友の輪にうまく入れない 疎外感との向き合い方 、そもそも ママ友は必要か どうかについて考えていきましょう。 ■子育て中の疎外感…どうして感じるの? 子育て中の疎外感は、どんなときに感じるものなのでしょう? よく聞かれるのは、園の保護者会やイベント、係の集まり、園の送迎バスの待ち時間に感じるといった声です。 仲間外れにされているわけでもないのに、自分の周りには人がおらず、ひとりぼっち。その状態になってしまうと、感じなくてもいい疎外感で、つらい気持ちになってしまうこともあるでしょう。 そもそも 疎外感はどうして感じてしまうのでしょう? それは、ひとりぼっちは 孤独でかわいそう というイメージがあったり、自分にママ友がいないと子どもの交友関係に悪影響を及ぼしてしまうのでは? といった 不安 があったりするのかもしれません。 あるいは、自分自身に人としての魅力がないからも…という 自信のなさ や、引っ越してきたばかりで早くその場所になじみたいのにどうしたらいいか分からない、うまくいかないというような あせり を感じてしまっているケースも考えられるでしょう。 ■トラブルや誤解はあって当然「人との距離のとり方」 子育てを始めると、これまで関わることのなかった 新しい世界 に飛び込まざるをえなくなります。例えば、近所の方、同年代の子どもがいるママ、園や学校など、自然といろいろなシチュエーションでさまざまな人と付き合う機会も増えていくでしょう。 そんなバラエティに富んだ人間関係に面くらい「どう接したらいいか分からない」「どう対応するのが正解なの?」と人一倍悩んでしまうのは当たり前です。とりわけ、ママ友という新たな関係の出現に、どの程度の 距離感 をとれば良いかわからなくなってしまうかもしれせん。 ママ友との付き合いはそう深くとらえなくてもいい 、と私は思っています。というのも、育児は自分の育った環境や価値観が透けて見えてくるもので、その人自身の生き方が影響するものだからです。 そのため、「うまくやらなければ」「合わせていかなければ」と思っても、そのグループやママ友本人と自分が 100%合致することは、ほとんどの場合ありえない でしょう。 例えば、あなたのお子さんが、優秀だったり、容姿端麗だったとしましょう。すると、あなたが悪意なく発した言葉でも、「自慢だ!」ととらえる人もいるかもしれませんし、闘争心に火がついてしまうママもいるでしょう。 そうしたやりとりは親自身、さらには子どもへの期待も絡んで、思ってもみなかった騒動に発展し、巻き込まれてイヤな思いをすることも少なくありません。けれど、それはある意味、当たり前のことなのです。もともと100%合う人はいないのだから、 トラブルや失敗が起きるのは自然なこと で、当然あっていいんです。 だから、無理に自分をほかの人に合わせていく必要はありません。トラブルや勘違いは当然のようにあることなので、相手との距離感を無理やりはかろうとしたり、誰もに愛想よくいい顔をしておかなければならないこともないのです。 人によって見方が違う、価値観が違う ということを頭におき、問題が起きた時点で訂正したいと思えば訂正し、これ以上関わりたくないと思ったら放っておこう、離れていこうくらいのおおらかな気持ちでいられるといいかもしれませんね。 ■「ママ友からの情報はあてにならない」理由 「とは言っても、やっぱり誰かママ友がいたほうが、園や学校の情報もわかるし子どものためになるはず…」と思う人もいるかもしれません。確かに、ほかのママからの情報が役立つこともあるでしょう。 でも、その情報はそのママの “フィルター” を通して得たものなので、なかには真実ではないことも含まれるかもしれませんし、無意識のうちに都合よく情報操作しているかもしれません。中には、悪意をもって嘘の情報を流す場合もゼロとはいえないでしょう。 それに振り回されるくらいなら最初からあてにしない、聞かないというのもひとつの選択です。子ども関連の情報は、ほとんどの場合、 園や学校から受け取るお知らせや先生に直接、様子をたずねるだけで十分 な場合が多いからです。 ママ友との出会いは「子どものためではなく、自分の人間関係が広がるひとつのきっかけ」ととらえてみませんか? すると、気持ちがグッと楽になるでしょう。仕事、趣味、ご近所などと同等の コミュニティのひとつ として、楽しいと思えれば交流を深めるも良し。たまに顔を出すくらいの気軽な感じで付き合っていくのがおすすめです。 また、100%自分と同じ考えの人はいないとしても、なかには自分と似た考えや価値観を持つ人がいるかもしれません。これまでの学校や職場でも、誰か1人は自分と波長の合う人と出会えたことがあるでしょう。その出会いを最初から遠ざけるのはもったいないので、無理のない範囲で 心の扉を開けておく のはいいことだと思います。 ママ友づきあいは過度な不安を抱く必要はありません。 いつも通り、ありのまま に過ごしてみてはいかがでしょうか。
2018年09月19日まだまだ暑い日が続きますが暦の上ではもう秋の季節! 秋といえば読書の秋、芸術の秋、スポーツの秋など、自分自身を深めることを始めるのによい時期とされていますね。 しかし、何事も始めるのは簡単だけれど、続けるのが大変。そのためには「続けるぞ!」と自分を鼓舞できる強い意志が必要ですね。あなたは意志が強いタイプでしょうか。 以下の簡単な心理テストで見ていきたいと思います。 Q.あなたはいま、仕事もさほどハードではなく趣味にも時間が充分使える、自由で気ままな独身OLです。そんなあなたがさる事情により、100万円お金をためなくてはいけなくなりました。ただし、いつまでにという期限はありません。さて、その手段としてあなたが選ぶのは以下のどれでしょうか。深く考えずに直感でお答えください。 1.500円玉が手に入るとすぐ貯金箱に入れる 2.株や投資の勉強をして運用益を出す 3.休みの日にできるだけのアルバイトをする 4.お給料日に一定額を毎月強制的に引き落とす積立貯金を始める 選べましたか? 1、「500円玉が手に入るとすぐ貯金箱に入れる」を選んだあなた この中では一番「まあいいか」と言い訳しやすい手段を選んだあなたは、あまり意志が強いほうではないかもしれません。しかし「イザとなったら何でもできる!」という自分に対する信頼感が高くて、結局目標は達成しているというタイプかも!? 2、「株や投資の勉強をして運用益を出す」を選んだあなた コツコツと何かに取り組むのが苦手なあなたは、三日坊主になることも多く一見意志が弱そうに見えますが、目標が定まれば集中して達成に向けて頑張れるタイプ。外からのイメージとは逆で意志はかなり強いほうです。 3、「休みの日にできるだけのアルバイトをする」を選んだあなた 目標達成に確実に、もっとも早く到達しそうな手段を選んだあなたは、かなり意志が強いタイプといえます。かといってひとつのやり方に固執せず、柔軟にゴールまでの道のりを変更できるので、努力を苦労と思わず、上手にモチベーションをコントロールできます。 4、「お給料日に一定額を毎月強制的に引き落とす積立貯金を始める」を選んだあなた 一度決めたら変更しづらい手段を選んだあなたの意志は4タイプの中では最強です。しかし、たまに頑固になりすぎて、本来もっと早くゴールを目指せるのに途中で息切れしてしまうこともあるかも。「絶対やらねば!」とあまり強く思いすぎないことも大切です。 いかがでしたか? 意志が強いということは、自分の感情をコントロールすることに長けていて、我慢強いという面もあります。 しかし、我慢強さというのは、状況によって良くも悪くも働くことがありますね。あなたの持つ「忍耐力」はあなたにとってどのような影響をおよぼしているのでしょうか? 詳しいテストをご用意していますので、こちらもご覧ください。 「あなたの忍耐力は幸せを呼ぶ?不幸を招く?」 ママが気になる心理テストがいっぱい! 子育て診断はこちら
2018年09月15日一緒に生活をともにしていれば、夫から妻、あるいは妻から夫へのお願いなど「頼みごと」をする機会は自然と多くなりますよね。頼みごとは深刻なものもありますが、たいていは「ゴミ出し、お願い」「子どもをお風呂に入れてもらえる?」など日常のなかにあるささいなものが多いでしょう。 けれど、自分から頼みごとをしたとき、 夫に嫌な顔をされてしまった ことはないでしょうか? そんな顔を見ると、こちらまで嫌な気分になってしまった…。こういう経験をしたことのある人は少なくないようです。 頼みごとには、できれば快く応じてほしいものですよね。では、 気持ちよくお願いを受け取ってもらうにはどうしたら 良いのでしょうか? 実は、お願いごとで一番重要なのは「タイミング」。それを知っておくだけで、夫婦の交渉ごともうまく運ぶかもしれません。 ■家事を頼まれた夫「イライラ顔」になるのはどうして? 子育てに家事に毎日忙しく立ち回る妻としては、夫にやってほしいこと、手伝ってほしいことは1つや2つではありませんよね。 「お皿洗いをしてほしい」「洗濯物をたたんでおいてほしい」といった家事に関するものや「子どもの送り迎えをしてほしい」「勉強を見てあげてほしい」といった子育てサポートに関するものまで。夫へのお願いごとは多種多様にあるのです。 また、なかには親の介護のヘルプや生活費アップのお願いなど、少し重めな頼みごとをすることも、たまにはあるでしょう。 こうした頼みごとをしたとき、夫に「イラッ」とした顔をされたことはありませんか? 「家に関すること」 を積極的に手伝う気持ちを持ち合わせている男性は、残念ながらまだまだ少数派のようです。 そのため頼みごとをされると、反射的に 「なんでオレが…」 と思いがち。本音としては「家のことはできれば 妻に丸投げしたい 」と思っているので、急に頼みごとをされるとへそをまげたり、機嫌が悪くなってしまうことがあるのです。 ■夫へのお願い「〇〇のときを狙えばすんなりOK?」 頼みごとをすると夫が嫌な顔をするので、結局、 自分で全部抱え込んでしまったほうが気持ちはラク 。そんな妻は少なくありません。 でも、それでは妻の負担が重くなる一方。では、気持ちよく夫に頼みごとをきいてもらうには、どうしたらいいのでしょうか。ポイントは 「夫が楽しく過ごしているタイミング」 を狙って、頼みごとの話題をふることです。 例えば、家族で旅行やレジャーに出かけているときなどが、最もベストかもしれません。仕事を忘れ、家族で楽しい時間を過ごせるとき、こんなふうにお願いごとをしてみましょう。 「温泉ってやっぱりいいね~。毎月あと5000円貯金できれば、年末もまた来れるよ(貯金額アップのお願い)」 「遊園地楽しかったね。〇〇(子ども)もパパと過ごすのがすごく好きみたい。保育園もパパと行きたいって言ってたもの(子どもの保育園送迎のお願い)」 「楽しいね! 今度はお父さんたちも連れてきてあげると、きっと喜ぶよね(実両親・義両親とのおでかけのお願い)」 実は、楽しい気持ちでワクワクと過ごしているとき、人間の脳内では「ドーパミン」という神経伝達物質が増えていて、やるぞー! という意欲や気持ちがわきやすくなっています。そのため、自分以外の人と気持ちを 「共有しやすくなる」「受け入れやすくなる」 作用があるといわれています。 警戒心がとけ快い気分となっているときにお願いごとをすれば、いつもは「え?」と嫌な顔をする夫も、 「まあ、それくらいならいいか」 と受け入れやすくなるのだそうです。 ■夫を追いつめない「お願いごとの代替案」 夫への頼みごとは、「楽しいことをしているとき」限定で話題に出すと、すんなり受け入れてもらえる確率が高くなります。しかし、場合によっては、妻が頼みごとをしたことで、夫の楽しい気持ちが失われ、一気に落ち込んでしまうケースも。 それは、妻のお願いごとが、想像以上に夫にとって ハードルが高い 場合に起きます。 例えば「食事のあと、皿洗いをやってほしい」というお願いごと。妻にとってはささいなことでも、やったことがない夫にとっては、とてつもなくハードルが高く感じられるかもしれません。自分自身で苦手、難しい、とてもできないと思っているお願いごとをされ、夫のテンションはみるみる下降してしまうでしょう。 そんなときは、夫が選べるように別の 「代替案」 も同時に提案してみるのがおすすめです。これは、本来のお願いを夫自身にやってもらいたいという思いを伝えつつ、「それがダメなら…」と取って代わる案も盛り込む方法です。 具体例をあげてみましょう。例えば、「お皿洗いをしてほしい」と思っているなら、夫に洗ってほしいとお願いをしつつ、「最近、良い食洗機が安くなってるみたい」と、もうひとつの代替案を提示してみるのです。 部屋の掃除を頼みたいなら「最近の掃除機ロボット、すごく役に立つみたい」、子どもとの時間を持ってほしい、あるいは面倒を見てほしいなら「お母さんがあなたと〇〇(子ども)のこと、どうしてるかなって言ってたよ。今度の連休に2人で実家に行ってきたら」と、ストレートなお願いごととは別に、もうひとつ「代替案」を用意しておくのです。 本来のお願い通りにいかなくても、人やもので代替できるのであれば、 妻の負担が軽くなる のは間違いありません。一方、夫は、選択肢がひとつしかないと逃れようがなく気持ちに余裕が持てなくなりますが、2つのどちらかから選べるのであれば、 グッと気持ちは軽くラクに なります。 「自分で選べる」という状態をつくると、夫自身も納得しやすいのではないかと思います。夫婦の交渉ごとを互いに気持ちよく進めるためには、伝えるタイミングと代替案を意識してみてはいかがでしょうか。
2018年09月14日「自己肯定感を持つのは大事」 という言葉を、最近はよく耳にするようになりましたね。確かに「自分ならできる」という自己肯定感は高いほうが好ましいと私も思います。 けれど、自己肯定感だけを高めていくと、 「自分は完璧な人間だ」と錯覚 し、できない自分を認められず、周りの人や環境のせいにしてしまう…という別の弊害が生まれてしまうこともあるとご存じでしょうか? わが子がそうならないために、子育てにおいて自己肯定感と同じく大切に考えていきたいのが 「自己受容」 。今回は、自己肯定感と自己受容の違い、それぞれの高め方について考えていきましょう。 ■「できる」自己肯定感、「許す」自己受容 最近、よく耳にすることが多くなった「自己肯定感」という言葉。この 自己肯定感とは一体、なんなのでしょうか? 例えば、子どもが逆上がりができないとしましょう。その子が自分に対して、「今はできないけど、たくさん練習すればできるようになる!」と思えること、それを自己肯定感といいます。 「自分はできる!」 と感じる自己肯定感に対して、自己受容は「とび箱は得意だけど、逆上がりができない…。でも、まあいいか」と自分に対して思えることです。それはつまり、できない自分でもありのままに受け入れられる、 許せる感覚 といえるでしょう。 ■「わたしのせいじゃない!」アンバランスな自己肯定感 ここで大切なのが、 自己肯定感と自己受容のバランス です。 たいてい問題が起きるのは、自己肯定感だけが高い場合。自己肯定感がいくら高くても、自己受容が低い人は、「自分はすべて完璧」「失敗するなんてありえない」と、できない自分を認められません。すると、失敗やトラブルの原因を周囲の人や環境に押しつける、 自分大好き人間 になってしまいます。 皆さんの周りにもいませんか? どこからくるのか分からない自信にあふれているけれど、いざ失敗すると「ダメだったのは、きっとあの人(もの)のせいだったんだ」と、すべて 自分以外に押しつけてしまう人 。 自己肯定感は、あくまで自己受容の土台の上に成り立つことで、初めて価値があるとイメージすると分かりやすいかもしれません。 自己受容は低いままに、自己肯定感だけが高まっていくと、「できないのは自分じゃなくて他人のせい」「自分はいつでも特別で、なんでもできる完璧な存在」と過信し、ますます、 できない自分 を受け入れられなくなってしまうのです。 ■自己肯定感「親の働きかけはいつから? いつまで?」 自己肯定感と自己受容、どちらが欠けてもバランスが悪くなるので、同じように高めていくのが理想的です。 では、子どもの自己肯定感や自己受容はいくつくらいから高めることができるのでしょうか? 親が子どもの自己肯定感を高めるためには、一般的に 3歳~9歳まで の間の働きかけが効果的とされています。 働きかけを始めるタイミングとしては、「うれしいね」「大好き」といった 言葉がある程度理解 できるようになる頃、大体3歳くらいからと考えておくといいですね。 9歳までと区切っているのは、子どもが親とのつながりから離れ、友だちとの付き合いなど 社会のなかにある自分を意識 し始めるのが、大体10歳くらいからといわれているため。これまでは親の言うことは絶対だと思っていた子も、自然と疑問を持ち始め、素直に受け入れづらくなる年齢です。 ただ、それは親主導で自己肯定感や自己受容を育む場合。子どもの精神の成長には個人差があり、10歳を過ぎている子がすべて、親の働きかけをまったく受け入れないというわけではありません。 「もう無理か…」とあきらめるのは早すぎます。 ■自己肯定感と自己受容、どうやったら高くなる? では、具体的に親はどんな働きかけをしていけばいいのでしょうか? 子どもの自己肯定感を高めるためには、まず 「目標を細かく分けること」 です。目標とするものは、スポーツや勉強など、なんでもいいと思います。 1つの目標を持たせ、難しすぎない課題をつくり、その課題を細かく分けて、親子で一緒に取り組んでみるといいですね。そして課題を達成できたタイミングで「できた!」と子どもと一緒になって達成感を味わい、 たくさんほめてあげましょう 。こうした流れを繰り返すことで、子どもの自己肯定感は高まっていきます。 一方、子どもの自己受容を高めるために親ができること、それは「楽しいね」「悔しいね」「すっきりしたね」といった感情を子どもに伝え、 共感する ことです。 子どもがどう感じたのかを言葉にし、子どもの気持ちに寄り添うことを意識します。そして子どもができなかったことに対し 「できなくてもいい。どんなあなたでも大好きだ」 というメッセージを伝えることです。 できなかった自分、ダメだった自分。だけど、そんな自分も悪くない。 そのままでも愛されている のだ、と子ども自身が思えるように寄り添ってあげましょう。 そのうえで「またチャレンジしてみる? 次はできるかもよ」などと、子どもが「もうちょっと頑張ってみようかな」と思えるような声かけができるといいですね。 子どもの自己肯定感は「このままの自分、ありのままの自分でいい」という自己受容があってこそ、うまく機能していくものです。自己肯定感と自己受容、2つの違いを理解して、どちらも同じように大切にしていけるといいですね。
2018年09月09日きょうだいの形はそれぞれ。長子、中間子、末っ子といった位置づけには多くの人が見るイメージがあるものですね。 例えば、長子は弟や妹など下の子の面倒を見る機会が多そうだから「しっかりもの」、反対に末っ子は上の兄姉たちにくっついてまわる「甘えんぼ」など、多くの人が想像する共通のイメージがあるものではないでしょうか。 一方、きょうだいのいない 1人っ子 のイメージもさまざまにありますが、 「かわいそう」 と思われたり、言われたりすることが多いように感じます。では、なぜ1人っ子だとかわいそうというイメージを持たれやすいのでしょうか? 今回は 1人っ子について抱かれがちなイメージとその実態 について考えていきましょう。 ■1人っ子が言われがちな「もやもやワード」は? 1人っ子というと、どんなイメージがわきますか? よく耳にするのが 「わがまま」「自己中」「マイペース」 といったイメージです。 あまり良いイメージの言葉ではないせいか「かわいそう」という言葉がよく上がるのかもしれません。きょうだいがいる子と比べ、なぜ 1 人っ子だと「かわいそう」と思われてしまうのでしょうか? それはおそらく「子どもは多ければ多いほど良い」という昔からの 「多産が良し」とされてきた考え方 が残っているからでしょう。家族は少ないより多いほうが良いに決まっている。そんな古い考えをずっと持ち続けている人が「かわいそう」という発想に行き着くのかもしれません。 実際、1人っ子に対して「かわいそう」という言葉をかけるのは、 50 代以上の年配者が多いように私も感じています。 また、将来きょうだいがいないと周りに 身寄りがいなくなるので心配… といった思いもあるのでしょう。子ども自身のことを気づかう気持ちから出た「かわいそう」である可能性もあります。 医者であり、ウィーンで教育改革に従事し児童相談所を設けるなど、子どもの精神成長に関心の高かった心理学者のアルフレッド・アドラー。 日本では「嫌われる勇気」(岸見一郎著)で紹介されたことでも有名ですが、この中で「アドラーは1人っ子家庭について、 1人しか子どもが持てない経済背景があり、親がその自分の状況にビクビクしていて、子ども本人ではなく親自身のそうした状況が1 人っ子の成長に影響を及ぼしていると考えていた」とあります。 確かに、アドラーがそう考えていた20世紀初頭は、 1 人っ子となった背景は貧困と深く結びつき、「かわいそう」と思われていた部分があったのかもしれません。 しかし、今は昔と状況が大きく異なります。 考え方も生き方も多様 で、必ずしも「1人っ子=かわいそう」ではありません。 ■1人っ子の子育て「メリット・デメリット」 イメージされがちな「わがまま」「自己中」「マイペース」といった特性は、本当に 1 人っ子に当てはまるのでしょうか? 実際、 1 人っ子は親の 愛情を 1 人占め できるので、わがままや自己中心的になりがちではあります。きょうだいがいないことで、多少のわがままは許してしまっているかも…と振り返る1人っ子ママも少なくないでしょう。 親の立場から見ても、子どもが 1 人だけだと、気持ちも注意も集中してしまいがちです。親自身が気をつけていても、ついつい子どもの生活に 必要以上に干渉 してしまう恐れもあるでしょう。 こういったデメリットもある一方で、 1 人っ子だからこその大きなメリットがあるのも確かです。そのひとつに、 「自己理解が深まる」 ということが上げられるでしょう。 1人っ子はふだん、同世代で会話する相手が近くにいません。すると、自然に自分自身と対話する機会が増えます。お人形ごっこも絵を描くのも常に 1 人なので、自分のなかだけで像をつくったり、さまざまな役を演じ分けたりします。 そうした遊びを通じて、 自分がどう感じなにを考えているかが理解しやすくなる のです。このように1人っ子は自己理解を深めやすくなるだけでなく、創造力、想像力といった力も養われていくといえるでしょう。 ■1人っ子は増加「実は5分の1が1人っ子家庭」の現実 厚生労働省が設置した国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、夫婦の完結出生児数(最終的な出生子ども数とみなされる値)の平均値 は、前回調査に続いて 2 人を下回った ( 前回 1.96 → 1.94 人 ) ことが分かりました( 2015 年実施調査)。 また、一人っ子の割合が前回(2010年)の調査で15.9%だったものが、今回18.6%に上昇しています。このデータと照らし合わせれば、5組のうち1組は一人っ子家庭ということになりますから、決して「珍しい」ことではないといえますよね。今後、1人っ子の持つ稀少性が薄れれば「かわいそう」というワードも出てこなくなるのではないかと思います。 1 人っ子はきょうだい間でもまれることがないため、他人の気持ちをおもんばかる機会は少ないかもしれません。逆に言えば、きょうだい間でよく起こる理不尽な扱いや、我慢をしたりさせられたりといった経験も少ないため、劣等感や卑屈な気持ちを持ちにくいというメリットもあります。 もし親が、他人にもまれる機会の少なさをデメリットと感じるようであれば、なるべくたくさんの 子どもたちと接する機会をつくればいい のです。 例えば、保育園や児童館、習い事など、子ども同士の交流の場はいくらでもあります。1人っ子の持つ特性を尊重しながら、デメリットと感じる部分を解消するのは難しくありません。 1 人っ子は 孤独に強く、小さいころから内省の習慣がつきやすい ともいわれています。少子高齢化が進み、大家族が少なくなっている現代。1 人っ子はむしろ、 この時代に生きやすいメンタルの持ち主 と考えられるのではないでしょうか。 参考: 国立社会保障・人口問題研究所「第15回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」
2018年09月04日「自分が理想とする子育てと、夫が思う子育ては、ちょっと違うなぁ…」と感じることはありませんか? 「言っていることが夫婦それぞれに違ってしまうと、子どもが混乱してしまいそう…」、そう考えるお母さんも少なくないようです。 今回は、 夫と妻で子どもの接し方が異なる 場合について考えていきましょう。 ■子どもへの接し方「夫婦で違うと子どもはどう感じる?」 子どもへの接し方が違うとは具体的にどういうことなのでしょうか。 例えば、夫は「わが子が行きたい学校ならどこでも良い」と教育に寛容。でも妻は、「あの学校が良さそう」と私立をすすめる。あるいは「何かしらスポーツをさせたい」と考えている夫に対し、ケガを負うのが心配で気乗りしない妻などがあげられるでしょう。 生活面での違いもあります。夫は部屋が散らかっていても全然平気。だから子どもが散らかしてもまったく注意しないけれど、妻は子どもに「整理整頓!」「いつでも片づいた状態に!」と細かく注意…。 こんなふうに接し方にかたよりがあると、子どもは「お母さんがいるときだけ片付けよう」「お父さんとお母さんとで態度を変えてもいいかな」など、 相手や状況に応じた言動、ふるまい をしてしまうことがあるかもしれません。 ■子どもへの接し方「違うことによるメリット・デメリット」 実は、夫婦で子どもへの接し方が異なることは、必ずしも悪いことばかりではありません。 違う場合のメリットとして 「子どもを追いつめずにすむ」 というのがあげられるでしょう。夫婦2人で「○○しなさい」と同じことを子どもに言った場合、それに応えられなかったとき、子どもには 逃げ場がありません よね。ボケとツッコミではないけれど、片方が厳しくしたら、もう片方がやさしく子どもに接するというのはバランスが良いんですね。 一方、デメリットとしては、前述したように 子どもが混乱 することです。例えば、父親は「大人の言うことは必ず正しいわけじゃない。大事なのは自分の考えに従うことだ」と言う。でも母親は「先生から話を聞かないって注意されているんでしょう? 先生の言うことはちゃんと従いなさい」と言ったとしましょう。 この場合、子どもはどうしたら良いのでしょうか。どちらかを受け入れれば、どちらかを拒否してしまうことになり、混乱してしまいますよね。 ■子どもへの接し方「ゴールはどこ?」夫婦ですりあわせを 夫婦で子どもへの接し方が違う場合、子どもが混乱しないために「言っていることは違っても、その先の 着地点が同じ であること」をお互いに確認することが大切です。 例えば、前述の例で言うと、父親は「自発的に動ける人になってほしい」という思いがありますよね。一方、母親の言葉からは「先生や友だちなど周囲の人の話に耳を傾け、受け入れる人になってほしい」という思いが感じられますね。 一見、まったく違う接し方、教育方針のようにも感じますが、どちらも 「わが子が幸せに生きていけるように」 という思い、目指すべきゴールは同じ。父親と母親の間で接し方が違っても、「子どものために」という目指すゴールが同じであれば、子育てにおいて問題ではありません。「周囲の人々の話を聞きながら、自分で判断し行動できる子どもになってほしい」という思いが子どもに伝わっていればいいのです。 しかし、接し方の違いが子どもに混乱を引き起こしているようなら、どちらかの アプローチがうまく機能していない ということ。あらためて夫婦で話し合い、どんな子どもに育ってほしいのかの ゴールを再設定 する必要があるでしょう。 決して「パパ(ママ)はあんな風に言っているけどそれじゃダメなんだ」などと、子どもの前で相手の言うことを否定しないこと。「それは○○という意味で言ってるんだよ」というように、相手の主張も認めたうえで子どもに話しましょう。そのためにも、どんな接し方が好ましいのかを夫婦ですりあわせることが大事です。 夫婦それぞれの子育て。行動や接し方は違っても「わが子のために大切にしたいこと」が同じであれば問題ありません。子育てはゴールの確認とすりあわせが大切なのだと思います。
2018年08月21日サッカーワールドカップは前評判を覆し、日本は大健闘でしたね。大きな舞台で実力を発揮する選手たちは、いかなるプレッシャーにも強くなるようにメンタルを鍛えているのでしょうね。 私たちの日常生活でもさまざまなシーンでプレッシャーを感じることがあります。さて、あなたはどんな状況のプレッシャーに一番弱いでしょうか。 以下の簡単な心理テストで見ていきたいと思います。 Q.あなたはある王様の宮殿で食事のテーブル係として働いています。ある日、ちょっとした不注意から仕事でかなりのミスをしてしまい王様が相当のご立腹! 平身低頭で謝るあなたに王様は「明日人手が足りない仕事が4つある。そのうちどれか一つを完璧にこなせば許そう」と言いました。仕事はあなたが選んでいいとのこと。あなたが選ぶのは以下のどれでしょうか。深く考えずに直感でお答えください。 1.宮殿をぴかぴかに掃除する 2.お客様が来るたびに歌を歌って楽しませる 3.王様の秘書役となり仕事の手伝いをする 4.王様のワガママな子ども5人の世話をする 選べましたか? それでは、答えを見てみましょう。 1、「宮殿をぴかぴかに掃除する」を選んだあなた あなたはスピーチやプレゼンテーションなど、「大勢の人前でなにかをする」というシチュエーションのプレッシャーが一番苦手かも。人に注目されると嬉しさより恥ずかしさが先に立ち、自分をアピールしたりすることに抵抗感を感じる控えめなタイプでしょう。 2、「お客様が来るたびに歌を歌って楽しませる」を選んだあなた あなたは自分の周りにやらなくてはならないことが増え、「締めきりに追われる」というシチュエーションのプレッシャーが一番苦手かも。タイムレースなど時間を区切られることであわててパニックになり、本来の力を出し切れなくなるのんびりさんのタイプでしょう。 3、「王様の秘書役となり仕事の手伝いをする」を選を選んだあなた あなたは、プロジェクトのリーダーに抜擢されるなど「まとめ役を任される」というシチュエーションのプレッシャーが一番苦手かも。物事をどんどん決断していったり、交渉して調整する押しの強さがなく、縁の下の力持ちでいたい優しいタイプでしょう。 4、「王様のワガママな子ども5人の世話をする」を選んだあなた あなたは新規事業の立ち上げや新企画のアイディア出しなど「新しいことにチャレンジする」というシチュエーションのプレッシャーが一番苦手かも。どちらかというと周りの指示に従ったり前例を踏襲して物事を進めるほうが安心な慎重で堅実なタイプでしょう。 いかがでしたか? プレッシャーは「失敗したらどうしよう」という気持ちがあるとさらに強くなってしまいますよね。失敗も経験のうち、自分の成長に必要と考えられれば気がラクになります。 そして失敗や挫折を自分の成長の糧とするには、自らの気持ちを立て直すメンタルの強さが必要です。あなたは立ち直り力が強いほうでしょうか? 詳しいテストをご用意していますので、そちらもご覧ください。 「プレッシャーをはね返す!「あなたのメンタル立てなおし力」は強い?」」 ママが気になる心理テストがいっぱい! 子育て診断はこちら
2018年08月15日子どもを連れて出かけた先で、人からかけられた言葉に「むむっ」とした経験はないでしょうか? 悪意があって言ったわけではないと思うけれど、なぜかスッキリしない。それは時として呪いの言葉ように長く消えずに残ってしまうことがあります。 今回は、言っている本人には悪意のない(だからタチが悪い)「呪いワード」と、その切り替えし方について考えていきましょう。 ■子育てママがモヤッとする「呪いワード」とは? 子育てをしていると、ほかの人からいろいろな言葉をかけられますよね。そんな言葉たちを大きく分類してみると下記にようになります。 1.食育、しつけ系 「子どもなのに、あんまり食べないのね」 「(子どもが1歳くらいのママに)オムツとれそう?」 「母乳やめたの?」 「おっぱいで育ててるの?」 2.働くママに対して 「幼稚園までは一緒にいてあげたらいいのに」 「働いているの? 子どもがかわいそうよ」 3.ライフスタイル全般 「いいわね、今からって感じで。たくさん生みなさいよ~」 「今のお母さんは本当に楽でいいわよね」 「(ベビーカーに乗った子どもを見て)最近は便利よね、私たちの時はなかったわ」 分類別に振り分けると、それぞれ多くの「呪いワード」があることが分かります。子育て中のママなら、1つや2つ、自分も同じようなことを言われたという心当たりがあるのではないでしょうか。 ■イラっとする呪いワード「うまい切り返し方」 前述したワードは悪意なく発せられていることが多く、言っている本人は、鈍感なタイプが多い印象です。でも、こうした無意識の悪意はいちばん人を傷つけます。こうした相手には、これ以上、切りこませない言葉や態度でかわしていくのがおすすめです。具体的に説明していきましょう。 1、食育、しつけ系「呪いワード」には… 「そういうの昔とはかなり変わってきてますよ」 母乳やミルク育児、オムツ卒業などの考えは、時代によって変わっていきます。気になることを言われたら「そういうの昔とはかなり変わってきてますよ」と返しましょう。そうすることで暗に「あなたの考えはもう古いんですよ」と伝えることができます。 2、働くママに対しての「呪いワード」には… 「今は仕事しているお母さんのほうが多いですからね」 昔は結婚すると仕事をやめる女性が多かったという背景があります。その時代設定のまま、仕事で子どもといられないことは、かわいそうなことだと思い込んでいる人には「今は仕事しているお母さんのほうが多いですからね」と返します。こちらも「今は昔と違います」というメッセージを暗に伝えることになります。 3、ライフスタイル全般「呪いワード」には… 「ありがとうございます。おかげさまで助かってます」 子育てに役立つグッズ、サービスが多様化して、仕事と子育てで手いっぱいのママにはおおいに助かる時代になりました。その恩恵を受けられず、今の子育ては楽でいい。自分は苦労してばかりだったという人には「ありがとうございます」「おかげさまで助かってます」と返します。今の時代に子育てできてラッキー! あなたは残念でしたね、と優越感にひたるような気持ちでも良いですね。 すべてに共通して大切なのは、終始にこやかに対応することです。そして「そういう方もいらっしゃいますよね」「そういう考えもありますね」と早々と話を終わらせること。そうすることで「私、今の状態に困ってないので」と言外に主張することができるでしょう。 ■「呪い」と感じてしまうのは「自分にも原因あり?」 実はこうしたワードに反応してしまうのは「自分自身が気にしているから」という一面があります。「まだオムツがとれなくて心配」「子どもを預けてまて働いていいのだろうか…」そんな迷いや不安がどこかにあるのかもしれませんね。 人から言われた言葉を「呪いワード」に感じたは自分の気持ちに気づくキッカケをもらえたと思いましょう。イラッとした時は「私はこういうことを今、気にしているんだな」という気づきをもらったと考えます。 例えば「今のお母さんは楽でいいわよね」というワードに「むむっ」と思うのは「子育ては楽しちゃダメ。髪を振り乱して育児するのが良いお母さん」という思い込みがあり罪悪感を感じているのかもしれませんね。 育児に正解はありません。「呪いワード」は自分の気持ちを理解する材料ととらえ「気を張りすぎていたのかもしれないな」「もっと力を抜いていこうかな」と自分を受け入れてあげましょう。子育てはママの気持ちが安定しているのがいちばんだと私は思います。
2018年08月14日「面白い」「感動する」と感じるテレビや映画がいつも違う。インドアとアウトドアで趣味も違う。のんびりとせっかちで性格も真逆…。何かと合わない夫との結婚生活に、「このままで大丈夫かな…」と不安を感じていませんか? この先、夫とずっと一緒にやっていけるのか、心配になる妻は少なくありません。 「何かと気が合うこと」は結婚においてどのくらい大切なのでしょうか? 今回は結婚生活を続けていくための「心構え」について考えていきます。 ■「夫と合わない」ことが気になるのはどうして? 夫と合わないと感じるのはどんな時でしょうか。食事の好みが違う、旅行先での時間の使い方が違う、笑いのツボが違う…などなど、逆に合うところを見つけるほうが難しいという人も少なくありません。 もし、夫と合うものが多ければ、夫といる時間をもっと楽しめるのではないか? という気持ちがどこかにあるのでしょう。夫と合わないことを不安に思うのはきっと「一緒に楽しめるものが少なくてさみしい」という気持ちがあるからかもしれません。 もうひとつ、一番近い存在である夫からの言葉で、「自分を否定された」と感じる場合があるからでしょう。例えば、自分が好きなものについて「俺は好きじゃないな」と夫に言われたと想像します。それは単なる好みの違いですが、その言葉に自分を否定されたと感じる人もいるのです。 好みが合わない=自分を批判をされているような気持ちになるかもしれませんが、必ずしもそうとはいえません。夫はあなたの好きなこと(もの)に対して好き嫌いを伝えただけで、それはあなた自身に向けられた言葉ではないからです。 ■「夫と合わない」は結婚生活を危うくする? では実際、夫と合わないことは、結婚生活を危うくするのでしょうか? 結婚式の誓いを思い出してみてください。 汝(なんじ)健やかなる時も、病める時も、 喜びの時も、悲しみの時も、富める時も、貧しい時も、 これを愛し、敬い、慰め合い、共に助け合い、 その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか? ※日本語訳の違いにより、多少の言い回しが異なる場合があります。 このなかに「お互いの好みを合わせるべし」という言葉はありませんね。夫婦であっても、2人は他人。合わないことはある意味、当たり前のことなのです。 夫と好みや趣味が合うことで、結婚生活がより楽しく感じることはあるかもしれませんが、だから夫婦仲が良いとは限りません。一方、夫婦でなにからなにまで正反対だから、結婚生活もうまくいっていないかといえば、そうともいえませんよね。あなたの周りにも、性格から趣味、生活スタイルまで真逆なのに、仲良しな夫婦はいるはずです。 夫と合わないことが結婚生活を危うくするのでは? 好みが合っていたほうがうまくいくのでは? という考えは、もしかしたら、あなたの思い込みなのかもしれません。 ■結婚生活で大事なのは「好きなもの」より「嫌いなもの」 実は、夫婦関係で大切なのは、「好きなもの」ではなく「嫌いなもの」。夫となにもかも合わなさすぎて、たまに不安になってしまう人もいるでしょうが、「好きなもの」が違っても「嫌いなもの」が同じなら良いのです。 例えば、夫は野球観戦が大好きだけれど、自分はサッカーのほうが面白い。好きなスポーツは違うけれど、互いに共通しているのは「試合に熱くならない人なんて信じられない!」という気持ち。このように嫌いなもの、苦手なものが同じであれば、夫婦生活に深刻な問題が生じる可能性は低いといえるでしょう。 それに、あなたが「夫と合わない」と感じているということは、ある意味、夫の好みを認めているということでもあります。好みが合わなくても「互いに干渉しない」というスタンスをもって、互いを認め合っているということです。 もし、夫もしくは妻が「私の好きなものは、妻(夫)も好きなはず」と思い込んで行動し、一方を無理やり付き合わせているとしたら、そのほうが問題です。それぞれの好みを認め、自由にのびのびとやらせてくれている=自分を大切にしてくれているということではないでしょうか。 それに、夫婦で生活している中で、好みが合う・合わないというのは、実はほんの一部であって、すべてではありません。例えば、子どものことを相談するとすぐに解決策をたててくれる、自分の両親にさりげない気配りをしてくれるなど、毎日、目にしている夫の行動や言動を尊敬できたり、信頼できたりするところはありませんか? こうした相手の美点を意識することが、より良い夫婦関係作りには大切でしょう。 「夫と合わない」ことが気になる人も多いでしょうが、長い長い結婚生活では、無理に互いを合わせる必要はありません。それぞれを認め、快適な距離感を探していくことが、より良い夫婦関係を続けていく秘訣といえるでしょう。
2018年08月04日ひょんなことからバレた 夫の嘘 。その嘘に傷つき、悩み苦しんでいる妻は少なくありません。「本当は許したい…けれど、どうしても許せない…」。そんな気持ちはどうしたらいいのでしょうか? 今回は、 嘘がバレた夫を許す方法 について考えていきましょう。 ■どうしても許せない夫の「黒い嘘」とは? 「嘘も方便」という言葉があるように、人を傷つけないようにするための 白い嘘 もあれば、自分を正当化する、あるいは人をあざむくための 黒い嘘 もありますよね。 嘘の程度は個人によって違いますが 「女性」と「金銭」 に関する夫の嘘に関しては「許せない嘘」と感じる妻が多いようです。特に「夫という存在に対して、こうあるべきと高い理想を持っている人」ほど許せない気持ちが強くなってしまうものです。 ■夫の嘘「許したいのに許せない」のはどうして? 「許したいのに許せない…」。妻は、どうしてこんな心理状態になるのでしょうか? この気持ちをひもといていくと、実は「いつまでも責めていたらよけいに 関係がこじれる ことは頭では分かっている。 でも心は納得できない 」というところにたどりつきます。これが、許したいのに許せない心理状態です。 ほかにも夫に対して「同じ苦しみを与えたい」「自分が苦しんでいることをアピールして、罪悪感を植えつけたい」「復讐したい」という気持ちや「なにごともなかったことにしてほしくない」という思いがあります。「信頼してもまた裏切られてしまったら、もう立ち直れない…」という不安が消えないという人もいるでしょう。 ■嘘をついた夫「許すための4つのステップ」 「このままではいけない。夫を許せない状態から抜け出さなければ先がない」と感じたら、どうすればいいのでしょうか? 嘘をついた夫を許すには心理面と行動面からの対処法があります。順を追ってひとつひとつご紹介していきましょう。 1.傷ついた悲しみを出し切る まずは気持ちがしっかりと落ち着くまで、夫と精神的に距離をおきます。そして傷ついた自分を正面から受けとめてみましょう。泣きたければ泣き、叫びたければ叫び、大いにわめいてみます。出せるものがつきるまで出しきります。そうやって傷ついた自分を受け入れてあげましょう。 ただし、この最中は、悲しみや憎しみの感情を夫にぶつけないことです。人は他人の苦しみを感じ取ることはできても共有はできません。これをすると、相手に罪悪感を植えつけることには成功しても、時間がたつとやがて嫌悪感に変化していくことが多く、そうなると関係の修復が難しくなってきます。ここは少し注意しておきましょう。 2.自分が「心地良い」と思える関係を探る 気持ちをすべて出しきると、人は自然と冷静に考えられるようになります。自分が落ち着いてきたなと感じたら、夫とはどんな関係が自分にとって心地良いかを考えてみましょう。許して仲直りするのか、もっと長く距離を置いてみるのか、一度、物理的に離れてみるのか。「こうありたい未来の自分」を想像し、その状態を目指すには今どうしていくかを考えてみます。 また夫を許せるようになるまでの間、距離をおく必要はありますが無視はダメです。必要最低限の会話はし、相手が何かアプローチしてきた時はちゃんと受けとるようにしましょう(あっさりした対応でもいいので)。 3.好きなこと、キレイになれることをする ここまでくると自分がどうありたいのか、相手にこれはしてほしくないことなどがはっきりしてくると思います。これまで言えなかった「してほしくないこと」は、夫にはっきり伝えていくようにしましょう。 そのうえで自分が「良い気持ち」になれることを増やしていきます。それは夫と一緒のことでも、そうではないことでも構いません。友だちと会う、おいしいものを食べる、映画を観る、習い事に通う、歌を歌う、温泉に行く…。何でも良いです。 また「自分をキレイにする」ことにも目を向けてみましょう。自分をキレイにすることは、好きなこと・やりたいことをやるのと同様に、自分をいたわりやさしくすることにつながります。 洋服を変える、ヘアスタイルを変える、ジムに通ってスタイルを変える…。何でもいいので、キレイになることをやってみて、以前とは違う変化を自分にもたらしてみましょう。好きなことをする、キレイになっていくあなたからは、夫を責めるオーラがどんどん弱まっていきます。夫自身もその変化を感じとるようになるはずです。 4.改善すべき点はないかを考える 気持ちが落ち着くと考えられるようになるのが「今の自分は魅力的だろうか? 夫を無言の圧力で責めていないだろうか?」ということです。自分にできることはないか、改善すべき点が本当にないのか? そんな視点を持つことができるようになれば、「夫を許せない」という気持ちに変化が起こっている証拠。「許したいのに許せない」呪縛からだんだんと逃れられることでしょう。 夫のウソを許したい自分と許せない自分。その狭間で苦しみから抜け出せないのはとても辛いですよね。まず最初は、傷ついた自分の感情をそのまま受けとめることから始めてみてはいかがでしょうか。
2018年08月01日周りからは「仲良し夫婦」と思われているけれど、家のなかでは会話のない冷め切った関係。「仮面夫婦」を続けているという人はどのくらいいるのでしょうか。 本当は、こんな関係から抜け出したい。冷え切った関係をどうにか良くしたいと願っているとしたら…。今回は、 仮面夫婦から抜け出すために今日からできること を考えていきましょう。 ■仮面夫婦「あなたはどっちのタイプ?」2つの心理状態 仮面夫婦となっている夫と妻の心理状態はどうなっているのでしょうか? 仮面夫婦の場合、互いが互いを夫でも妻でもない 「同居人」 とみなしている場合が多く、大きく分けると次の2つに分けることができます。 仮面夫婦タイプ1:妻、あるいは夫だけが冷めている 過去に浮気をされた、育児を手伝ってくれなかったといった本人には見過ごすことのできない決定的な要因があって、どちらか一方だけが冷め切っている状態の夫婦。 仮面夫婦タイプ2:夫婦2人とも冷めている まったく嫌いというわけではないけれど、いてもいなくても変わらない。互いの世界を持ちすぎているので一緒に行動することがない。この人じゃなくてもいいのでは? と思っているけれど、積極的に離婚する気もさらさらない状態の夫婦。 ■仮面夫婦「愛情を戻すことはできる?」 冷め切った関係に愛情を取り戻すことはできるのでしょうか? 先に結論をお話すると「できます」。 けれど、夫婦互いが 避けている期間が長ければ長いほど、元に戻すのにも時間がかかる と覚悟してください。例えば、3年間ずっと仮面夫婦を演じていたなら、愛情を取り戻すにも3年相当の時間がかかると思っていましょう。 またタイプ1の「妻、あるいは夫だけが冷めている」ケースは、修復期間の長さに加えて、仮面夫婦の状態を引き起こす原因となった出来事を 許せるかどうか? を考えることも大事になってくるでしょう。 ■仮面夫婦から抜け出すには? 妻、あるいは夫だけが冷めている場合 では、どうやって愛情を取り戻せば良いのでしょうか。その方法について、前述したタイプ別に考えていきましょう。まずは、「妻、あるいは夫だけが冷めている場合」からご紹介します。 仮面夫婦タイプ1:妻、あるいは夫だけが冷めている場合 タイプ1の場合、仮面夫婦になったキッカケというものがあるはずです。冷え切った関係から抜け出すための一歩は「その時と今はまったく別の状態」と意識することです。 例えば、子育てに対する不満がきっかけでぶつかりあってしまい、今は仮面夫婦になっているとします。関係を修復したいけれど、また前のように言い合いになってしまいそう…。そんな不安があるかもしれませんね。 でも「その時の夫と、今の夫は違う」ととらえてみてください。ものすごくムカついたし相手の態度にも納得できなかったけれど「今、目の前にいる夫は、その時の夫ではない」と考えてみましょう。自分自身も当時は子育てにいっぱいいっぱいで余裕がなかったけれど、今も「その時とまったく同じ」というわけではないですよね。 その話題に「今」ふれたとして、当時と同じような言い合いになるものでしょうか。 過去の2人は過去の2人であって、今の2人ではありません。これからの未来に目を向け「今からもう1度新しい関係をつくる」ととらえてみる。そうすることで、新しい関係を築ける可能性が出てくるはずです。 ■仮面夫婦から抜け出すには? 夫婦2人とも冷めている場合 続いて、「夫婦2人とも冷めている場合」を考えていきましょう。 仮面夫婦タイプ2:夫婦2人とも冷めている場合 嫌いではないけれど一緒にいる意味がないと感じ、仮面夫婦になっているタイプ2の場合は「相手の良いところを見つける努力」をしてみる方法が効果的です。 この関係はいわゆるマンネリだけれども、面倒に感じない心地の良い関係ですよね。けれど面倒ではないということが「愛情がある」というわけではありません。愛情を取り戻すには過去にさかのぼってみる必要があります。 例えば、おしゃべりが楽しくて、いつも一緒だった新婚時代(交際当初)を振り返ってみます。夫を好きになったきっかけや2人で楽しく過ごした日々など良かった時代を思い出してみましょう。 これは「相手の良いところ」を再認識していく作業です。この作業を続けていると「ああ、こんなところが好きだったな」「こういうところが尊敬できると思った」など忘れていた感情がよみがえってきます。そうした感情の変化は、夫婦2人の間に変化をもたらしてくれるでしょう。 ちなみに、夫だけが冷めている場合も同様です。昔通った場所やお店の名前を出して懐かしんでみたり、昔の写真を見えるところに置いておいたりして、夫にあの頃の2人を思い出してもらうと良いかもしれません。 タイプ1は、過去ではなく 未来を見る 。タイプ2は、 過去を振り返る 。時間軸を変えて見つめなおす作業が、仮面夫婦から抜け出すきっかけとなってくれるでしょう。 ■仮面夫婦「離婚とならないために」今日からできる5つのこと 仮面夫婦から抜け出すために、これから意識してやってみてほしいことをご紹介します。これらは片方だけが冷めている場合と夫婦2人とも冷めている場合、どちらのタイプにも共通しています。 1.相手に笑顔を見せる 冷めた夫婦に笑顔はありません。笑顔がないものに愛情やあたたかい気持ちを持つことはできないので、意識して笑顔で接するようにしましょう。 2.会話する 冷めた夫婦はあいさつ以外、会話がありません。まずはYes、Noで始まる簡単な会話から始めてみましょう。どちらかが動かないと何も始まりません。 3.さりげなく気配りをする 例えば、夫がお風呂に入った時、新しいタオルを用意してあげましょう。そうすることで相手をじわっとあたたかい気持ちにさせることができます。 4.記念日をお祝いする 今までは何もしてこなかった1日を、意味のある特別な1日にします。誕生日や結婚記念日をお祝いしましょう。 5.どちらかの実家に一緒に行く 相手のルーツを再認識し、両親の前で相手をほめてみましょう。両親に認められるのは気持ちが良いことです。また自分はこの一家の一員なんだという認識を強めることもできます。 冷えた関係を変えたいと願うなら、ぜひご紹介したような行動を実践してみてください。今日やったからといって明日すぐに変わるものではないけれど、 冷えた2人の空気に火起こし をして、少しずつあたためていく…。そんなイメージを持つと良いですね。まずは一歩を踏み出すことが大切だと思います。
2018年07月31日「髪をバッサリ切ったのに、夫は何も気づいてくれない。本当は気づいてほしいし、ほめてほしいのに…」。そんな経験のある人、少なくないのではないでしょうか。 夫はなぜ妻をほめないのでしょう。 夫からほめてもらうにはどうしたらいいのでしょうか。今回は、夫が妻をほめない理由、そして「ほめクセ」をつける方法について考えていきましょう。 ■どうして夫はほめてくれないの? 2つの絵を見比べ、違うところを見つける「間違い探し」というゲームがありますよね。実はこのゲーム、女性より男性のほうが苦手といわれています。 というのも、 男女の脳には違い があり「ものの見え方が異なる可能性がある」そうです。例えば、女性は意識しなくてもまんべんなく細かいところに気づくけれど、男性は一点に集中してしまうと、よほど大きな変化がない限りほかの部分との違いに気づかない傾向があるそうです。 そのため、髪を切った、メイクを変えた、ネイルをぬったといった妻の 小さな変化 に、そもそも 夫は気づいていない 可能性が。「いつもと同じなんだから、ほめようがない」というのが、夫側の言い分のようです。 ■ほめない夫に足りないものは? また、日本人はもともと、お世辞は得意ですが、 「ほめる」のは苦手 。もともと、ほめる習慣があまりなく、ほめる機会自体が少ないので、自然とほめ言葉のボキャブラリーも少なめです。そこに輪をかけて、男性は小さな変化に気づきにくいので、妻をほめる行動になかなかつながらないのでしょう。 さらに、夫の中には「ほめられたいと妻が思っている」という 発想すらない 場合もあります。 例えば、髪を切った妻がその変化に気づいてほしい。夫からかわいい、キレイという言葉をかけてほしい、と思っていたとします。けれど、夫は「俺にほめられたくて、妻は髪を切ったのかもしれない」という発想がないのです。そのため、髪を切ったことには気づいても、「暑いの?」などと 見当ちがいな発言 をしてしまうのです。 ■ほめない夫が変わる「ほめクセをつける方法」 では、ほめない夫にほめる習慣、つまり 「ほめクセ」 をつけるにはどうしたらいいのでしょうか。次の手順を試してみてはいかがでしょうか? 1.日ごろの会話を増やす まずは日常的な会話量を増やしていきましょう。日ごろから会話がない夫婦なのに、いきなり「ステキだね」とほめてもらうのは難しいものです。まずは会話を増やすことを意識してみましょう。 2.夫をほめまくる 夫婦の会話が増えてきたら、今度は「夫をほめる」機会を増やします。男性はほめられると照れや恥ずかしさで引いてしまう人もいます。なんだか気恥ずかしくて「なんかあるの?」と最初は戸惑ってしまうかもしれません。 けれど、ほめられて嫌な気分になる人はいないでしょう。何度も繰り返しほめられるうちに「ほめられるって、なんだかんだうれしいな」という気持ちになってきます。「ほめられるとうれしい」という感情に、日常生活で慣れさせていくようにしましょう。 3.自分も「ほめてほしい」と伝える 夫に「ほめられるのはうれしいことだ」という意識が根づいてきたと思ったら、今度は自分もほめてほしいと夫に伝えていきましょう。「ほめられるとうれしいし、頑張れるんだよ」と言葉にして伝えるようにします。 そして、自分からも「髪切ったんだけどどう?」「部屋の模様替えしたんだけどどうかな?」と夫に声をかけます。そして「良いと思うよ」「良いんじゃない?」などの答えが返ってきたら、少々オーバー気味に喜ぶようにしましょう。すると夫には「ほめるとこんなに喜ぶんだな」という意識が生まれていきます。 4.「どこが良い?」と具体的に聞く ここまでくると「どう?」と聞くと「良いね」といった返事がすぐに返ってくる状態になっているはずです。そこで今度は「どのへんが良い?」「形が良い? 色が良い?」など具体的に何が良いのかを聞くようにしていきましょう。 これは、ほめ言葉のバリエーションを増やすという目的があります。何度も繰り返していくことで「色の組み合わせが良いね」「顔色が良く見えるよ」「若々しくなったね」といった具体性を持ったほめ言葉が夫から自然と出てくるようになるでしょう。 ここまで読んでみて「夫にほめてもらうのってこんなに大変なの…?」とげんなりした人もいるかもしれません(笑)。これだけ多くの手順を踏まなければ根づかないほど「男性にほめクセをつける」のはとてもハードルの高いものなんですね。 妻が突然ほめ始めたら、夫は最初、びっくりしたような顔をするかもしれません。でも、夫がそんな表情になる原因を作ったのは、ほかでもない妻です。「夫はほめてくれない」と愚痴る前に、あなた自身がこれまで夫をほめていたかどうかを振り返ってみましょう。 ほめられると誰だってうれしくなるものですよね。その気持ちに気づき、気づかせてあげることが夫に「ほめクセ」をつける始めの一歩となるでしょう。 「妻をほめる夫」は1日にしてならず! あせらず地道に夫を育てていけると良いですね。
2018年07月18日いよいよ本格的な梅雨シーズンに入ってきました。梅雨の時期ははっきりしない天気が多くジメジメとするので、なんとなく気持ちもモヤモヤとしてしまいますよね。 そうするとちょっとしたことでもネガティブにとらえたり、他人のことを羨ましく感じて落ち込んでしまったりすることも多くなりそう。あなたは何に一番「嫉妬心」を感じる傾向があるでしょう。 以下の簡単な心理テストで見ていきたいと思います。 Q.あなたの前に可愛い妖精が現れ「私は空の神様から遣わされて、地球という星の様子を見てくるように言われました。この星のことを教えてください。」というのであなたは色々と話をしてあげました。すると妖精は喜び「お礼にいま私が身に着けているものを一つだけ差し上げましょう。どれがいいですか。」と聞いてきました。あなたが選ぶのは以下のどれでしょうか。深く考えずに直感でお答えください。 1.指輪 2.ティアラ 3.ブレスレット 4.ペンダント 選べましたか? それでは、答えを見てみましょう。 1、「指輪」を選んだあなた あなたはルックスやスタイル、メイクなども含めた「外見」に嫉妬心を感じる傾向があるよう。キレイな人を見ると「わー美人!」と思う前に「メイク濃くない?」「ちょっと若づくり?」といったアラを探してしまっているかも。あなた自身をもっと磨いてあげましょう! 2、「ティアラ」を選んだあなた あなたは仕事ができる人や資格を持っている人など「能力やスキル」に嫉妬心を感じる傾向があるよう。自分もそうなりたいけれど、もともとのアタマのつくりが違うから…と諦めてしまっているのかも。工夫や努力でカバーできることも多いので、何かひとつ自分の得意なことを極めてみましょう! 3、「ブレスレット」を選を選んだあなた あなたは裕福な家庭や大都市で育った人など「生活環境」に嫉妬心を感じる傾向があるよう。子どもの頃、何かやりたいことがあったのに、環境を理由に断念したことがあったのかも。大人になったいまなら可能になったこともありそうなので、もう一度チャレンジしてみては? 4、「ペンダント」を選んだあなた あなたは他人の朗らかさや積極性など「性格」に嫉妬心を感じる傾向があるよう。自分が理想とする性格ではないから、自分で自分のことをダメ出ししてしまっているかも。色々なタイプの人がいていいのですから、あなた本来の良さに目を向けてあげましょう! いかがでしたか? 嫉妬心は「良くないもの」「持つのはカッコ悪い」と思われがちですが、うまく使えば「自分はどうなりたいのか、どうしたいのか」というあなたの心の声を教えてくれる頼もしい存在にもなりますよ。とはいっても、心が雨模様で気持ちが晴れないときも人間ありますよね。 そんなあなたのために詳しいテストをご用意していますので、そちらもご覧ください。 「なんとなく心がザワつくときに!「今のあなたにぴったりのモヤモヤ解消法」」 ママが気になる心理テストがいっぱい! 子育て診断はこちら
2018年07月15日良い人だと思ってあるママ友と付き合ってみたら、なんだか知らないうちに大変なことになってしまった…。そんな経験をしたことはありませんか? 本人や周囲が気づいていなくても、関わってみると実は「モンスター」であるママは少なくありません。今回は、 近づいて初めて気づく「ありがた迷惑」なモンスターママ について、事例を交えてご紹介していきましょう。 ■「そんなこと頼んでいない!」ありがた迷惑なママとは? こんな事例があります。Aさんは最近新たに数人のママ友ができました。PTAの役員の仕事を任されそうになっていたAさんはみんなでお茶をしていた時、「誰かに代わってもらえたらな~」と ポロっと愚痴 をこぼしてしまったそうです。 それを聞いたママ友のBさん。Aさんに断りもなく、 勝手に 代わりの役員さんを探し始めてしまいました。AさんはBさんがそんなことをしているなんてつゆとも思ってもいません。しばらくして「代わりの人、見つかったよ!」とBさんから報告を受けたそうです。 良かれと思って 代わりの人を探してくれたBさんの行動をなじることもできず、結局、役員を代わってもらうことになったAさん。けれど、頼まれたほうは実は イヤイヤ で、Bさんの強引なお願いを断り切れずに引き受けたそうです。 その後、周囲では「Aさん、無理やり頼んで代わってもらったみたいよ。 自分勝手 よね」という噂がたち、Aさんはいたたまれなくなってしまいました。 Bさんの行動は本人からすると 「人助け」 だったのかもしれません。でもAさんは「頼んでもないのに、なぜ…?」と 不信感 が芽生えてしまい、ずっと モヤモヤ することになってしまいました。 ■ありがた迷惑ママは「善意の皮をかぶった悪意?」 ここで紹介したモンスターママは、話せば親しみやすく付き合いやすいと感じるタイプ。見るからに怖いオーラを放ち、強烈な存在感を放つ「ボスママ」ではありません。だから、お付き合いが浅く、直接被害を被らない限り、 良い人という印象 を持つ人が多いでしょう。 「気が利く」「世話焼き」という一面があり「人助けになることをやってあげたい」という気持ちが強いので、近くにいればありがたい存在にすら思えてきます。 けれど、その親切心は自分のコミュニティに属している人にしか向いていません。自分が気に入っている人、大事にしているコミュニティのメリットにしか目がいかず、それ以外のことについて気を利かせたり、配慮をしたりといった行動が見られないのです。 「自分たちだけ快適なら、ほかは どうなっても構わない 」と、外に対しての 配慮や気配りがない ため、本人たちにとっては「人助け」となっていることも、周囲には 「はた迷惑」「強引でうっとうしい」 と感じさせてしまうのです。 ■あなたに近づくママ友、こんな特徴があったら要注意! では、相手がこうした「ありがた迷惑」なモンスターママかどうかを見極めるにはどうしたら良いのでしょうか。実は、そういったタイプには次のような特徴があります。 ・働くママで部下がいる 職場で上の立場に立っているため、誰かに命令することに慣れている。 ・仕切り好き 自分が物事の中心になって何かとまとめたがる。いろいろと意見も言うのでつい周りも頼りがちになる。 ・自信があり、押しが強い 話に説得力があり、自分の意見を通そうとする力が強い。 ・コミュニケーション能力が高い 話が上手く、周囲の人は話していて楽しいと感じる。 ・気配りができる 親しくしている人とは気づかったやり取りができる。 上記の特徴を見た限りでは「え! そんなに悪そうな人じゃないよね」と思われた方も多いでしょう。確かに、こういった人は人望も厚く、周りに人が集まり、そのほとんどは「本当に良い人」です。 しかし、そんな中で何か悩みやトラブルを耳にしたとたん、直接の関係者でもないのに「私が話してあげる」「私が学校に聞いてみる」と 解決役を買って出るタイプ には注意しましょう。いつの間にか思ってもみなかった被害を被ってしまうこともあります。 「この人、もしかしたら…」と感じる人に出会った場合は、とにかく深入りをしないように気をつける必要があります。Aさんのように、ちょっとした 愚痴や不満 もその人の前では言わないようにすることも大事です。 いらぬトラブルに巻き込まれないためにも、どんな人かハッキリと分からないうちは、適度に距離を保つように心がけてみると良いかもしれませんね。
2018年07月03日