時間も手間もかかるけど、愛情がたくさん詰まってるもの~昔ながらの手仕事にみる「丁寧に生きること」~【私をしあわせにしてくれる1000のアイテム】#0055
はとても手間がかかるため、毎日、染料の状態を確認しなければいけないと。1日も欠かすことなくです。
工房に伺ったとき、染料の状態を確認していた職人さんの、ふとした言葉。
「この子は、ちょっと具合が悪いみたい」
なんだか、心に残りました。まるで子供を育てるかのような、深い愛情が伝わってきて。
本物の「藍染め」は、とても手間とコストがかかるため、今では、安い化学染料を混ぜ合わせた、偽物が本物と偽って、たくさん売られているそうです。
その結果、すべて天然の本物の「藍染め」は、市場のたった1%だけとのこと!
それでも、手間のかかる本物にこだわるのは、本物にしかない、美しさや強さがあるから。染料で藍色に染まった指から、自分の仕事に対する、誇りが感じられました。
日本人が昔から大切にしてきた、伝統的な手仕事から伝わってくる、愛情や本物のすばらしさ。
これって、便利な現代だからこそ、とても大切なことなんじゃないかと思うんです。100円ショップのマグカップは安くて、うれしいけど、ちょっと高めのきれいなグラスで飲むビールは、なんだかおいしく感じます。
安いファストファッションも気軽に買えていいけど、ちょっと高いものは、高いなりの理由があります。