【労働を売るしかない都会の苦しみ】おばあちゃんから見た若者の働く姿って?
次男が一緒に住もうと言ってくれましたが、断りました。
やはり嫁と姑の問題も出てくるでしょうし、ここでは何をしていても、動いているっていうことを実感するので、補助はいらないんです。
都会に住んでいる人の方が不便かもしれませんね。周りにはコンビニも病院もあるでしょうけど、そこに行くには「自分の労働」を売るしかないからです。
給料を貰うっていうことは、大変なことですよ。
私は今の時期、近所の人に頼まれて、ナシを仕分けして梱包するんですよ。時給にしたら安いのかもしれませんが、そのお金で孫たちに何か買ってやることもできます。
おばあちゃんは、そう言ったあとに、ナシを新聞紙に包み、ビニール袋に入れて「持っていきなさい」と差しだされました。
こちらが断ると「どうせ傷がついとるから、いいとよ」と笑いかけてくれました。
すぐそばに見える山は、もう紅葉の季節になっています。もみじと銀杏、それに流れる川を眺めながら、帰りのバスを待ちました。ナシの重さを感じながら、ここに来てよかったな、と考えました。Photo by Pinterest
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