レアル・マドリードのユニフォームは「ゴミ」で作られている。
われわれ人間は、素晴らしい素材を生み出した。簡単に成形できて壊れにくいプラスチックだ。だが、これは放り投げても地球上からなくなることはない。なんとプラスチックが毎秒トラック1台分も海に投棄されているのだから。これは海の生態系に悪影響を与えるだけではない。魚がプラスチックを食べ、人間がプラスチックを食べた魚を食べる(参照元:adidas and Parley)。このように海に捨てられたプラスチックによって人間の被る害は予想以上に大きいのだ。では、どんな方法なら海のゴミを減らしていく“海のデトックス”ができるのだろうか?
厄介なプラスチックゴミ
私たちの身の回りにある製品の多くに使われているプラスチック。
コンビニエンスストアに行けば、食べ物はプラスチックで個包装され、何かを買えばプラスチックストローやプラスチックスプーンが無料でもらえる。これらはポイ捨てされるだけではなく、雨や風によって海に運ばれる。そんな「海ゴミ」は、他国まで漂流したり、さまざまな生物や汚れが付着したり、時間とともに劣化して自然物と混ざってしまうなど収集することも難しくなるという問題がある(参照元:一般社団法人JEAN)。