そして、アメリカにはそんなGIFトレンドを、社会貢献に利用する男が存在する。手話アーティストのロバートさんだ。彼は、聴覚障害者の権利を確立することを目的に、「SIGN WITH ROBERT」というサービスをスタート。そして手話を広めるために、手話レッスンDVDの販売などをしていたが、画像上に動きがあり手話を表現しやすいGIFに目をつけたのだ。
<伸びた草>
<死>
<とても肥満な人>
彼らのGIFの見所はなんといってもロバートさんの表現豊かな表情。<伸びた草>が全力の表現に対して、<死>は意外と適当なところにもどこかユーモアを感じずにはいられない。若者の間で人気のちょっとふざけたGIFを利用し、「手話を広める」真面目な取り組みをするSIGN WITH ROBERT。すでに若者の日常生活に密接に関わりがあるものを利用することで、これまで手話との距離が遠かった人々を巻き込む。FacebookのメッセンジャーのGIFにSign With Robertと打ち込めば日本でも利用できるから嬉しい。手話は国によって異なるので残念ながらロバートさんの手話を覚えてもアメリカでしか使えないが、彼らのユニークな発想と努力のおかげで今後は手話へのハードルが下がり、「手話」