社会言語学において「バイリンガル」は「多重人格」であることが判明
自分の性格はひとつであると思いこんでいないだろうか?「性格」とは物心ついたころから必ず向き合わされる事柄である。恥ずかしがり屋の自分が突然目立ちたがり屋になったり、おしゃべりな人が突然無口な人になったりする、なんて事はなかなか起きないような気がする。しかし、「違う性格の自分」を得ることができる方法がひとつある。
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「違う性格の自分」を得る方法
その方法とは、「話す言語を増やす」ということだ。あなたが今日本語しか話せないならば、英語を話せるようになってみるといい。すると、英語を話しているときのあなたは、日本語を話している時とは違う性格のあなたになるという。まさか、と思うかもしれないがこれは社会言語学において証明されている。
話す言語が変わると自分の性格も変わる?
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「アメリカ文化人類学」において、社会言語学者のエルビン・トリップはサンフランシスコに住む日本人女性を対象にした実験結果を発表している。対象となった日本人女性の多くはアメリカ人と結婚しており、子供を持つ。日本人コミュニティからは離れ、日本語を話すのは日本に行った時と、バイリンガルの友人と話す時のみだ。