「10分間、トイレに閉じ込められるのが当然の国」で私が学んだ“当たり前の危険性”。
それよりも反省すべきは、無理やり鍵をかけようとした私の適応力の低さです。世界は広い。礼儀も羞恥心も習慣も、それぞれの地域によって違う。たまたま日本人がトイレに鍵をかけるのを当然の習慣としているからといって、それを全員がしない地域がおかしいわけではない。寧ろ、そういう地域でかかりにくい鍵を無理にかけようとした、私が傲慢だったのです。
CAMILLE AYAKA (カミーユ綾香)
北九州市出身。在日韓国人と元残留孤児の多く住む多国籍な街で育つ。警固インターナショナルの代表としてアジア各国を飛び回りつつ、十数言語による語学スクールとインバウンド支援の多言語ウェブサイト制作会社を運営する一方、難病の重症筋無力症とパンセクシュアルというセクシュアリティの当事者として、様々なマイノリティの生きやすい社会を目指して精力的に活動中。
「マイノリティの爆弾」を「マジョリティ社会」に投げつけるために5月から本メディアBe inspired!で連載開始。All photos and text by Camille AyakaーBe inspired!この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!
#003「童貞のメンタル。