くらし情報『#006 「ハラスメントはなぜ起こるの?」男の子でも女の子でも立場は関係なく、“誰でも加害者になる”可能性| “社会の普通”に馴染めない人のための『REINAの哲学の部屋』』

#006 「ハラスメントはなぜ起こるの?」男の子でも女の子でも立場は関係なく、“誰でも加害者になる”可能性| “社会の普通”に馴染めない人のための『REINAの哲学の部屋』

こんにちは、伶奈です。大学院まで哲学を専攻しちゃったわたしが、読者から日常の悩みや社会への疑問、憤りを募り、ぐるぐる考えたことを書き綴る連載の第6弾。一方通行ではなくみんなで協働的に考えられるようにしたいので、時に頷き、突っ込みながら読んでくださると嬉しいです。

目次

・理性、想像力、そしてコミュニケーション
・もしかしたらわたしも、加害者になりうるかもしれない
・3月の連載のテーマ募集します!


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最初に「ハラスメントはなぜ起こるのか?」ということを考えてみます。(今回は、パワハラやセクハラ、スメハラを含むハラスメント全般について考えたいと思います )ハラスメントが起こるのは、端的に「弱いから」でしょう。有無を言わせない様子から一見強そうに見える加害者は、「欲望を抑えられない」「人を支配してしまう」という「人間の弱さ」が露呈している、とても惨めな姿だと思います。本当は「人間関係にお前の幼稚さ持ち込まれても知らんがな」の一言に尽きるのだけど、怒りや欲望や暴力を剥き出しにする圧倒的幼稚さを前に、わたしたちは抵抗できず、被害者は常に弱い立場に置かれてしまうのです。

理性、想像力、そしてコミュニケーション

人間はみんな、他者を支配、吸収してしまおうとする弱さを持っています。
けれど、人間を他の動物と隔てる「理性」という機能で、そのどうしようもなさを制御しています。

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