地球から「奪い、作り、捨てる」ビジネスモデルの終焉。“髪飾り”で環境問題について学ぶ場を作る女性
髪飾りなら小さくて軽いので、世界中に簡単に送ることもできる。そこで髪飾りの会社を起業したのだ。そしてSAYA Designsは髪飾りのブランドである以上に環境問題について学ぶ場であり、より多くの人に興味を持ってもらうための「媒体」だと彼女は言う。
そこでSAYA Designsは「サーキュラーエコノミー(循環型経済)」を体現しようとしている。サーキュラーエコノミーには「回復」と「再生」がデザインに取り組まれている。イノベーションを利用し、無駄になる部分をゼロにし、生産過程での地球へのインパクトも考える。経済を生み出し、自然と社会の富を、枯渇するのではなく増やすことが経済方針だ。
アクセンチュア 戦略コンサルティング本部 マネジング・ディレクター牧岡 宏(まきおか ひろし)氏は、内閣府の消費者動向調査からみても近年の傾向として「新製品の投入で既存の製品を時代遅れにし、買い替え需要を創出する“強制陳腐化モデル”は通用しない」と話す。(参照元:Harvard Business Review)1990頃から指摘され始めた、自然から資源を「奪い、作り、捨てる」このビジネスモデルには経済的にも、資源的にも未来がない。