#14 現代社会で軽視されがちな“感情”の大切さをアートを通じて思い出させてくれる「ビジュアル哲学者」|GOOD ART GALLERY
その度にある質問が浮かぶのです。「全人類で共有できる普遍的な真実とは何か?」。これは文字にしたり話すだけでは表しきれません。それを表すためにはモダンでインパクトのある、マスに届けられるような“乗り物”が必要だと感じました。文字は言葉の壁が邪魔してしまうし、私が作った音楽ではジャンルの既存のイメージなどが邪魔して成し遂げられない。でもビジュアルアートは、この時点では、どんな状況にいる人にもあらゆる壁を超えて共鳴を呼ぶ方法だと気づいたのです。なので、「ビジュアル哲学者」と自分を呼ぶことは、私が作るビジュアルアートが私のセオリーを共有したり、広げたりするのに効果的であるだけでなく、その時々に興味のあるコンセプトを能動的に形にできるという私自身への確認なのです。
静かにゆっくりと話すバックリーと会話すると、時間の流れまで穏やかになるような気持ちにさせられた。
「美しいものの力」を認識し、それを社会をよくするために作り続ける彼女。「アートは実用的ではなく、ラグジュアリーである」という意見を耳にすることもあるが、彼女の話を聞いて改めて社会におけるアートの可能性や必需性を感じた。
BUCKLEY
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