【TIFFレポート】ヴィム・ヴェンダース監督、福島を訪問する予定を明かす
「でも、2009年の秋から撮影に入ろうとした矢先の6月30日に、彼女は急にこの世を去ってしまいました。映画化が遅すぎたんです…」と監督は悲痛な表情を浮かべた。
「彼女なくしては映画は作れないと私は一度、映画を作るのを断念しました。でも残ったダンサーたちは彼女が亡くなった晩も泣きながら踊っていました。彼らの姿に触発されて、私はもう一度、映画を作ろうと決意したんです。ピナと一緒に作ることはできなくても、ピナのために彼らと共に映画が作ることができると思ったんです」と、監督はピナ亡き後の映画作りについて明かした。
これから映画を鑑賞する観客に向けて監督は「これからみなさんを東京から、彼女が40年来住んでいたドイツの小さな街へと連れ出します」とニッコリ。なお、日本滞在中に監督は福島を訪問する予定であることも明らかになった。
東京国際映画祭は10月30日(日)まで六本木ヒルズほか都内各所で開催中。
『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』は2012年2月25日(土)より公開。
特集「東京国際映画祭のススメ2011」
http://blog.cinemacafe.net/special/111020/
■関連作品:
Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち 2012年2月25日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿バルト9ほか全国にて順次公開
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