レディオヘッドが協力、“水没する楽園”モルディブの危機に立ち向かう
そこには、ユーモアにあふれた親しみやすい人物でありながら、本物の“政治家”ともいうべき姿が映し出されている。
また、昨2012年の第25回東京国際映画祭でエコロジーや自然との共生をテーマにした「natural TIFF部門」に正式出品された本作は、音楽を英国のロックバンド「レディオヘッド」が全面協力。本作のジョン・シェンク監督は言う。
「初めて飛行機からモルディブを見たとき、僕はレディオヘッドを聴いていたんだ。彼らの夢幻的な別世界のような音楽が好きなんだ。それでいてすごく現代的でボーダレス的な感じで。それで思ったんだ、『もし彼らの音楽をこのフィルムに使えたら、別のレベルに連れていってくれる』とね」。
レディオ・ヘッドのフロントマン、トム・ヨークは環境問題に熱心なことでも知られているが、当時、実際に彼はコペンハーゲンに出向いており、まさに監督らが撮影している期間にナシードに直接会いに行っていたという。
「彼らの音楽をのせた映画のサンプルを見せたら、気に入ってくれたんだ。それをきっかけに、映画で部分的に彼らの曲の何曲かを使えないかお願いしたら、彼らは惜しみなく提供してくれた。永久に感謝するよ!」