【おいしい映画】台湾のおもてなし料理で甦るそれぞれの食の記憶…『祝宴!シェフ』
はまるで美しいアートのようだし、油で揚げる“音”までもがおいしそうな「レンコンのはさみあげ(劇中では『あなたが欲しい』という料理名!)」をハフハフしながら食べるシャオワン達の姿には思わず口がぽわ~んと開いちゃいます。湯気が立ち、香りがこちらまで漂ってきそうな「焼ビーフン」にも喉が鳴ること間違いなし!
料理のほかにも、赤提灯や花柄の壁、緑の箸など原色オンパレードの鮮やかな美術や音楽からも台湾を感じることができます。特に、シャオワンの母・パフィーにしか着こなすことのできない微妙にダサイ衣装と、彼女が音楽に合わせて軽快に踊る姿は劇場をあとにしてもきっと目に焼き付いて離れないハズ(かなり“味”のあるキャラクターです)。
笑って、驚いて、ほろっと泣けて。「料理を作ること」の意味を教えてくれる本作。料理が下手でも「喜んで作ること」が、作り手の味となり、思いになる。自分にとって「思い出の料理ってなんだろう?」とあらためて思い出してみたり、「誰かのために心を込めて料理を作ってあげたい」、そう思わせてくれるきっかけをくれる“1品”です。(Umi)
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