「2度目でやっと受け入れられた」 『私の少女』公開記念トークイベント
と岩田さんも納得の様子だった。
そもそも、少女役のセロンは、『冬の小鳥』や『バービー』、『アジョシ』、『隣人』など、片親や養子など不幸役が多い。そんな彼女ですら、本作は一度断ったという経緯があるほど、本作は不幸で怖い作品に仕上がっている。
「この作品を観て、キム・セロンに興味を持たれたら、是非以前の作品も観て頂きたいです。前作がまるでキム・セロンによる、ひとり『おしん』のように連続した作品にみえるんです」という岩田さんに対し、「実は可愛らしい顔をして、キム・セロンが監督を裏で操っているのかもしれないですね」と、相変わらずの無表情で辛酸さんがブラックユーモアを言うと、会場は笑いに包まれた。
『私の少女』はユーロスペース、新宿武蔵野館ほかにて公開中。
(text:cinemacafe.net)
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