ヴェネチアで主演男優賞を獲ったイタリアの名優が語る“家族”
と加えるところがさすが、イタリア男(?)。ちなみに、自身が考える父と娘の理想的な関係は?との質問には少し困ったようにこう答えた。
「両親が常によい見本を示し続ける…と言いつつ頭で考えていることを実践することほど難しいことはないけどね(苦笑)。たとえ、笑顔で会話をしていても、何を考えているのか読み取るのは難しい…それは日本の家族だって同じでしょう?」
「映画を観て、ステレオタイプではないイタリアの姿を見てほしい」と異国のファンに向けたメッセージも。
「イタリア人というと、どうしてもにぎやかで、信用できないといったイメージを持つ方が多いでしょう(苦笑)。逆に日本について緻密な技術を持ち、東洋におけるスタンダードを確立した国、というイメージを我々が持っているようね。でも、映画を観てステレオタイプの先にあるものを見つけて、『もっと知りたい』という好奇心が生まれてくれたらこんなに嬉しいことはありません」。
「美しくない国で美しい映画を撮ることはできないのだから――」。
最後に優しくこう付け加えた。
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