パナソニック、音像定位に優れるTechnicsの超広帯域スピーカー「SB-C700」
これにより、コーン型振動板で生じる前室効果による周波数特性の乱れを抑えている。さらに、磁気回路にダブルマグネット、銅ショートリング、高占積率エッジワイズ巻線によるボイスコイルが、駆動力強化と低歪化を実現。これらが中高域を忠実に再現する。
一方、ハイレゾ音源の高品位な音質を最大限に生かせるよう、100kHzまでの超広帯域再生を実現した。これは、軽量のアルミニウム振動板の採用や構造シミュレーションを行い、ドーム型ツイーターを高剛性構造としたことで、可能となったものだ。また、振動板が軽量となったことで、2個のネオジウムマグネットでプレートを挟み込む構造の磁気回路がドライブしやすいようになっている。
キャビネットは、不要な共振を排除して音質を向上させるよう材質や配置に徹底して配慮。側板に最厚部40mmのアーチ状剛性板を採用。
徐々に厚みが替えられている偏肉構造とすることで、板の共振を分散、減衰することに成功している。また、六面を強固に接合することで剛性を向上させ、筐体がたわむことによる不要共振の発生を抑制。加えて、スピーカーユニットは定在波が少なくなるように配置され、スピーカーフレーム外周を覆うリングも不要な共振を排除すべく高い内部損失素材が採用されている。