2014年10月10日 10:05
2013年モバイルエンタープライズ管理製品市場、前年比46.7%増 - IDC
クラウドサービスは参入プレイヤーが多く競争が激しくなり、1台当たりのサービス価格が下落していると指摘されている。その要因として、クラウドサービスはリモートワイプやリモートロック、インベントリー管理のようなMDM機能が中心で差別化要因が少なく、サービスプロバイダーは価格で競争せざるを得ない状況となっていることが挙げられている。
一方、数千台を超えるような管理が必要な大手企業では、自社開発製を含め、セキュアできめ細かなモバイルアプリケーションの管理(MAM)が可能で、自社の管理プロセスに合わせてカスタマイズできるソフトウェアでシステムを構築する動きも増加しているという。
2014年の国内モバイルエンタープライズ管理ソリューション市場は、前年比33.7%増の成長、2015年には100億円を突破すると予測されている。
短期的に見ると、MDMが主体となっているクラウドサービスは、利用台数と市場規模が増加していくが、サービスプロバイダー間での競争はさらに激化し、プレイヤーは淘汰される方向に向かう。ソフトウェアは大手企業での導入がさらに増えていくが、中小企業や企業の事業部門での導入が容易なクラウドサービスは裾野の広がりが大きく、今後の市場が期待されるという。