くらし情報『CRM、基幹システムのデータ活用で将来の主力製品の育成を目指す』

2014年11月25日 09:39

CRM、基幹システムのデータ活用で将来の主力製品の育成を目指す

例えば類似見積りの発見により、似通った受注につながった過去の見積り書をクリックするだけで新たな有効確度の高い見積り書が瞬時に作れるようになっているのだ。

この「受注レシピ」を支えているのが、「SugarCRM」とBIツール「IBM Cognos」、インメモリDBの「IBM DB2 BLU」に、高速で堅牢なビッグデータ処理を可能にするインフラとして「IBM Power Systems」を組み合わせたデータ分析基盤だ。

「従来であれば、基幹システムとコンタクトセンターの2つのシステムを人間が見て考える必要がありましたが、受注レシピはボタンひとつで類似や成功のパターンを自動抽出できるため、見積依頼をキーにベストプラクティスが自動で探し出せるのです」(石井氏)

この「受注レシピ」の導入により、同社では受注率の一定量の向上を実現している。時間を遡ってみると、このプロジェクトを実施するに当たり、経営陣からは次の3つの注文が出された。

見積もり業務の効率化
顧客満足度の向上
将来の柱になるような主力製品の育成

このうち1と2は既に達成しているが、現在開発を進めている最中なのが3を実現するシステムだ。

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