2014年12月17日 08:30
食品トレイが電子キーボードに変わる!? カシオのエコな取り組みに注目 - エコプロダクツ2014
このため、用途が限定されていました。従来なら公園のオブジェにするとか、廃材として燃やしてしまうといった用途しかありませんでした」。
そこでカシオ計算機では、素材が混じり合った原材料をフィルターでろ過して再生プラスチック材に生成する技術を開発した。「製品にもよりますが、電子楽器は筐体が大きいため、使う再生プラスチック材の量も多く、食品トレイメーカーも喜んでくれています。色つき食品トレイ由来の再生プラスチック材は、これまであまり使われなかった材料なので、当社としても安定して材料が手に入るというメリットがあります」(説明員)。現在では、電子楽器の複数のモデルに、この再生プラスチック材を使っているという。
○植物由来のプラスチック材を採用
カラーページプリンタ「SPEEDIA GE6000」では、トナーカートリッジ、ドラムユニットなどの消耗品に植物由来の原料から作られた「バイオマスプラスチック材」を採用している。大気中のCO2から植物が光合成してつくった材料なので、石油を原料としたプラスチックよりもCO2の排出量を低く抑えることができる。
「バイオマスプラスチックを製品本体に使っているメーカーはありますが、当社はCO2排出量の削減効果を考え、交換頻度の高い消耗品に採用しました」