くらし情報『ロシアの新たなる宇宙への翼「アンガラー」ロケット (1) 小型ロケットから超大型ロケットまで変幻自在なアンガラー』

ロシアの新たなる宇宙への翼「アンガラー」ロケット (1) 小型ロケットから超大型ロケットまで変幻自在なアンガラー

URM-2は、現在運用されているソユース2.1bロケットの第3段ブロークIから派生したもので、ロケットエンジンもブロークIで使われているRD-0124エンジンの改良型の、RD-0124Aが使われる。RD-0124/RD-0124Aは液体酸素とケロシンを推進剤とするエンジンだ。

また静止衛星の打ち上げ用として、URM-2の上にプロトーン・ロケットでも使われているブリースMや、新開発のKVSKやKVTKと呼ばれる上段も搭載できる。KVSKとKVTKには、米国のエアロジェット・ロケットダイン社が製造しているRL10エンジンをロシアで生産したRD-0146エンジンが搭載される。RF-0146は液体酸素と液体水素を推進剤として使用するエンジンで、四酸化二窒素と非対称ジメチル・ヒドラジンを推進剤とするブリースMのエンジンよりも性能が良い。

アンガラーの中でもっとも最小の構成はアンガラー1.2で、他に中型ロケットのアンガラーA3、大型ロケットのアンガラーA5、そして超大型ロケットのアンガラーA7といった構成が造られる予定だ。

アンガラー1.2はURM-1を1基、その上にソユース2.1bの第3段であるブロークIを載せた構成をしている。

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