ゼロから始めるOpenStack (2) OpenStackを使用するメリット
さらに近年では、DBaaS(Database as a Service)のようなPaaS機能の追加も積極的に行われているため、OpenStackを導入することでさまざまな可能性が広がっていく。
○環境ごとに必要な機能のみを柔軟に利用可能
OpenStackは各種モジュールが独立して開発されており、WebのREST APIで相互接続される構成となっている(図1)。これらすべてのモジュールは独立して動作可能なため、必要な機能だけ利用することもできる。
例えば、ストレージサービスのモジュールのみを用いることで、社内のマルチベンダストレージへのアクセスをAPIで標準化することも可能だ(図2)。また、GUIを独自開発したい場合も、APIが公開されているため容易に行える。このように、OpenStackは柔軟なシステム構成を取ることができる。
○オープンだからこそ多彩な機器との連携が可能
近年では、ネットワーク機器やストレージ機器のベンダーがOpenStack用のドライバーを提供することが標準となっており、OpenStackはさまざまな機器に対応できる。もちろんオープンソースをベースとして、すべての機能を提供可能なように設計されている。