「コア」の数は多ければ多いほど有利? - いまさら聞けないiPhoneのなぜ
コアの数にも重要な意味があります。もともとCPUは1基(1コア)でしたが、クロック周波数を高めると処理性能が向上する反面、発熱量が増大してしまいます。持てないほど発熱するようではスマートフォンとしての価値を損ねるので、Appleを含むメーカー各社は「メニーコア(複数コアを備えたCPU)」を採用する方向に転じています。
最新モデルのiPhone 6/6 Plusには、デュアルコアの「A8」が搭載されています。Android端末のなかには、すでにクアッドコア搭載機が存在しますが、OSもその上で動作するアプリも異なる両者を単純比較することはできません。
デュアルコア(2つ)、クアッドコア(4つ)とコア数は多いほうが有利な傾向はあるものの、処理速度はコア数に比例しません。各コアに巧みに処理を割り振る仕組みがソフトウェア(OS)側に必要とされるうえ、複雑な処理を行うアプリでなければ効果が現れにくいという事情もあります。バッテリーを節約するため、使わないコアを休止させる省電力機能も洗練させる必要があります。
コア数だけで性能を判断するのは、あまり意味がないことといえるでしょう。