VECとNTT Com、「Industry4.1J」の実現に向けた実証実験へ
今回の実証実験は、セキュアな環境での現場改善・効率化に必要な技術的要件を確認することを目的としている。具体的には、セキュリティ品質に優れるとされる通信プロトコル「OPC UA」を適用した場合でも正常に通信ができることや、クラウドや制御システムに実際に大容量かつ高速なデータを実際に流通させ、クラウドと現場間で求められる接続構成および仕様を確認する。また、VEC会員から提供される監視システムを導入し、実際にクラウド上で稼働するかどうか、監視システムに現場の制御ロジックを組み込み、正常稼働状況をシミュレートできるかどうかなども実験する。
同プロジェクトでは、VECが企画・運営窓口・ソリューション検証を担当し、NTT Comがクラウドからネットワークまで同実証実験に必須なICTインフラを提供する。成果は一般公開する予定で、それをVEC会員が提供するサービスと組み合わせることで、国内外に多数の生産拠点を持つ企業への高度で安全なソリューションの提供につなげていく。また、2015年4月から制御システムセキュリティ対策のイーラーニング教育事業をスタートさせ、人材育成からもセキュアな製造現場の実現を目指す。