KDDI、ロンドン都市部に環境性能を高めた"グリーンデータセンター"
狭い用地に11階建てという高層階DCでありながらも、「間接外気空調システム」を導入した。間接外気空調システムは通常、一定規模の面積が必要な郊外型DCで活用されており、都市型DCの空調システムには向かないという。この空調システムの採用により、従来比30~40%の電力削減に繋がっている。
また、環境性能の向上は企業の環境負荷軽減に対する取り組みとも繋がっているため、"エコ"への取り組みを進めている企業の選択の一つとして"エコなデータセンター"を提供できるといったメリットもあるようだ。実際の数値としてPUE(Power Usage Effectiveness)と呼ばれるデータセンターなどのエネルギー効率を示す指標では、「1.16」を記録。NTTコミュニケーションズが東京で提供している東京第6センターの「1.2」には及ばないものの、同等レベルの数値を実現している。
同社は、国内企業の欧州拠点におけるDC需要に対応できるよう、TELEHOUSEデータセンターの拡充を図っている。ただ、これに加えて、TELEHOUSEブランドは海外でも認知されており、「現地のニーズも旺盛だ」とKDDI関係者は語っている。