2015年3月10日 22:05
シャープ、液晶タッチパネルの新技術説明会を開催 - デバイスビジネスグループの組織体制強化も発表
具体的には、紙とペンの使用感をそのままタッチパネルで実現することを目指した、同社の提唱する新コンセプト「フリードローイング技術」がある。タッチパネルのサイズに関係なく(5型~70型までなど)、同じ操作性の統一した使用感が実現できることがメリットだという。また、独自のUI技術によって、ウェアラブルデバイス、スマートフォン、パソコン、サイネージまで、コネクティビティの進化に貢献していくと語った。
シャープのディスプレイデバイス開発本部本部長 伴厚志(ばんあつし)氏からは、今回の説明会における中心テーマである新技術について、4つのポイントで解説があった。
○タッチパネル高感度化技術
並列駆動センシングによって検知速度を高め、さらに従来比で約8倍という高SN比の検知によって高精細化・大画面化に対応するとした。
具体的なユーザーメリットは、「1mmのペン先でも検出可能」「鉛筆でも画面に綺麗に書き込める」「手袋をしたままでもタッチ入力可能」「大画面で50点同時タッチを処理し、大人数で利用可能」といったものだ。また伴氏は、「高感度インセルタッチパネル」を独自の高感度技術で実現し、今後は4Kなど高精細への対応はもちろん、タッチパネルのコストダウンや一層の薄型化、処理速度アップにつながるとした。